2014年8月5日に改訂版を作りました。あわせてどうぞ→ウクレレを買ってみたいかな? という人へ リターンズ
ウクレレの選び方はあちこちで解説があるんだけども、「分かってる人」向けの解説がほとんどなのが実情。音の正確さだのネックの曲がりだの音質だので選べと書いてあるが、楽器のことが分からん人間がこれを見極めるのはまず不可能。
ぬたりとすると最初の一本なんか「好きなの買えばいい」としか思わないけどね。見た目で選んでも全然問題ないと思うよ。だって好きなの買えれば愛着もわくでしょ。その方が練習に身も入るってもので。それに弾けるようになったら得てしてまた良いのが欲しくなるしさ(おい)
まあ、不安だったら店員に予算伝えて選んでもらうのが一番良いよ。分からないならこれが一番無難。
なお、音を合わせるための道具では一番高いけどもチューナーを買っちゃうのがお勧め。ピッチパイプは音質が違いすぎて分かりづらいし、音叉は格好いいけど初心者にとなると問題外。「将来の音感を鍛えるためにチューナーに頼るな」なんてアドバイスも見たことあるけど、大人になってしまえばこんなもんで音感なんか育たないよ。
というわけで、ここからはシャオさんのブログのパクリインスパイアでメーカーごとにネタにしてみたい。基本的には有名なブランドや入手が比較的容易なもの(地方の楽器屋でも入手可能)を取り上げてみたい。
FAMOUS
直訳すると「有名」となるけども、その名に恥じない、国内古参にして国内最大級を誇る国産ブランド。ちなみに本社工場は未開の地群馬県にある。
特色とすると、値段の安さと最高の品質の安定感。ドの音を出そうとするときちんとドの音が出るし、外れの個体というものにまずお目にかかることがない。そして値段は1万円弱から、というバーゲンプライス。
実際多くのウクレレプレーヤーの1本目に選ばれており、多くの人にとって「母親」みたいな存在。よちよち歩きのプレーヤーをある程度歩けるように育て、そして彼らがより良いウクレレに旅立っていくのを見送る、そんな存在。
欠点は、ウクレレとして兎に角面白味がない。これしか知らないうちは十分満足できるんだけど、他のウクレレを知ると満足できなくなっちゃうんだよね。
ぬたりはFS-3を所持。
LUNA
FAMOUSの姉妹ブランド。生産工場は違うけどね。
ちょっと見た目が洒落ていて「あ、これかわいい」と思う人も多いと思う。FAMOUSよりは若干高めだけれども(2万円くらい)、FAMOUSと同じで品質は抜群の安定感。見た目が気に入ったならオススメ。
長所欠点はFAMOUSに準じます。
Kaala
日本全国に展開する島村楽器のオリジナルブランドウクレレ。
ギターにも「HISTORY」というオリジナルブランドを抱えてますけど、あれと同じ感じ。日本製で、価格は3万円あたりから。
島村のオリジナルブランドに共通して言えることなんだけれども、品質に対して価格が安いのが最大の長所。国産ウクレレで、見た目もFAMOUSあたりと比べると相当立派で5~6万円のウクレレと並べても遜色ないんじゃないかというくらい。全国の島村楽器で買える、というのも長所。
欠点は値段に比して所有欲を満たさないということ。
島村のオリジナルブランドは、必要以上に低く見られる傾向がある。一例とすれば、中古屋に売ろうとするとほぼ値段がつかないくらい。
作っているのはFUJIGENという、それなりに知られたメーカーさんで、品質も十分以上なのにこの仕打ちは何ともなあ、という感じで。うちのウクレレのセンセも
「品質はいいんだから、オリジナルブランドに拘らずに「FUZIGENの島村カスタムモデル」とかで売った方がいいと思うんだけどなあ」
とはよく申しております。
kamaka(←リンク先音出ます)
ウクレレ界のマーチン。ウクレレの形を決定づけたとまで言われるハワイのブランド。
おそらくはFAMOUSの次の2本目として手にする人も多いんじゃないかと。兎に角ウクレレとすれば永遠のスタンダード。ウクレレらしいきちんとした音がする。昔に比べてつまらなくなった、と言う人もいるが、逆に品質は安定してきているって事で、楽器屋にあるkamakaを試奏せずに買っても失敗しない、ってくらいに思っても良いくらい。実売価格は7万円あたりから。
欠点は、ハワイの乾燥気候に合わせて作られているので、日本の多湿な気候の中では駄目になりやすい、ってとこ。まあ、これはハワイ製のウクレレ共通の欠点だけどね。
あとは全体的にデザインがつまらないかな。胴体が丸い(ギターのようにくびれがない)「パイナップル型」ウクレレを初めて作ったのはkamakaだけどね。
なんだかんだ言ってもウクレレ界では永遠のスタンダード。ジェイク・シマブクロの愛用ウクレレもkamaka。1本持っていて決して損はしない。
KoAloha(←本社ページにつき英語です)
近年のハワイウクレレ界では一番の成長ブランド。安定した品質とちょっと洒落たデザイン。そしてKamakaよりも若干安価、ということでハワイで評判になり、今現在は日本でも実に入手がしやすい。価格は6万円あたりから。
かつて電波少年の企画に出演したウクレレえいじさんはKOALOHAを愛用。その番組を見たKOALOHAの社長が「うちの会社は頑張っている人を応援するのだ」と特製のウクレレを一本作ってプレゼントした、なんて逸話もある。
欠点は、まあKamakaと一緒で、日本の気候ではちと気を遣うくらい。Kamakaと並んでハワイ製にしては試奏せずに買っても比較的ハズレを引く可能性がないのはありがたい。
Martin(新品)
ギター界では永遠のスタンダード、Martinはウクレレも作ってます。が、今日においてはほとんどがメキシコ製です。
メキシコ製Martinと聞くと、ギター知ってる方は「うーん、悪くはないんだけどもねえ・・・」という渋い顔をすると思うけども、ウクレレにおいても立ち位置はそんなところ。お値段的にも4万円程度だから、KamakaやKOALOHAよりも安く市場に出回っている。
立ち位置として非常に微妙なウクレレであるので、これでないと、という訴求力が案外ない。積極的には勧められないけれども、複数本持っているなら遊びで買ってみるのもアリと言えばアリ。
というのも、Martinはもともとウクレレも相当数本社で製造していた。その頃のウクレレは相当に出来や音が良く、今ではオールドMartinなんか程度良いものは20万円を下ってくることはないほどの高根の花になっている。で、実は設計図面はその頃とあまり変わってはいないのね。だから実は素性は非常に良いものを持っている。
腕のいいリペアマン探して、金に糸目をかけずに(つってもウクレレでは2、3万がトコ)調整すれば、とんでもなく鳴るウクレレに化けることが往々にしてあります。
ま、この辺は道楽の域なので分かってる人向き。
ALAMOANA
ARIA
MAHARO
多少十把一絡げですけどね。中国製の安価なウクレレブランドたち。MAHAROあたりは1980円あたりの値がついている。
品質に若干の難があり、ほとんど勧める人もいないウクレレではあるんだけども、安いというのは十分に魅力にはなりうるか。1万円出せばお釣りがくるわけだから、割り切れば使い物にならなくもない。
流石に1980円とかのは論外としても、6、7千円あたりのモデルからは、一応ウクレレとしての形は整えてくるから、このあたりなら仮に買った後に挫折しても金銭的ダメージは少ない。買うときには店員にがっつりメンテをさせておく、って手もあるな。調子悪くなったらまた持って来ていいですか? とか言いながらね。
あとはツテがあれば、1万くらいかけて腕のいい職人さんに徹底してリペアしてもらう、というのもアリ。稀にだけれども、購入金額+リペア代クラスのウクレレを凌駕するポテンシャルを発揮することもあるし。まあ、その辺はギャンブルだけど。
Applause
「Ovation」というギターメーカーは一風変わったエレアコメーカーとして名を知られてますが、そのブランドのカジュアルブランドがApplause。ギターも作ってるけども、ウクレレも作ってます。
Martinが安いのはメキシコ製なら、こちらは韓国製。値段も3万円くらいから。
正直生音は聴けたもんじゃないが(コロコロ、というよりボコボコって音)、ピックアップが多くのモデルに標準でついているので、弾けるようになったらすぐ人前でやりたい!という人、そして「エポーレット」と言われる独特のサウンドホールが気に入った方は、これ買うしかないでしょう。
なお、案外抱えにくいバックの形状をしているので、その点はお覚悟のほどを。
こんな感じ。もちろんブランドはこれ以外にも多くあり、御茶ノ水の楽器街をぶらつけば相当に多くのウクレレブランドを目にすることができる。30万円くらいのプライスタグをつけているものだってゴロゴロある。
が、ともかく、ぬたりとすると「楽器って難しい」と変に構えちゃってる人にこそウクレレを手に取って欲しいと思うのよ。ホントあっという間に弾けるようになるんだから(もちろん「ある程度までは」ね)。
そこで弾かなくなっても構わない。
その頃には「楽器は難しい。選ばれた人しかやれない」なんて考えはきれいさっぱりなくなっているからね。
音楽ってのは、楽しいものなんですよ。
ウクレレの選び方はあちこちで解説があるんだけども、「分かってる人」向けの解説がほとんどなのが実情。音の正確さだのネックの曲がりだの音質だので選べと書いてあるが、楽器のことが分からん人間がこれを見極めるのはまず不可能。
ぬたりとすると最初の一本なんか「好きなの買えばいい」としか思わないけどね。見た目で選んでも全然問題ないと思うよ。だって好きなの買えれば愛着もわくでしょ。その方が練習に身も入るってもので。それに弾けるようになったら得てしてまた良いのが欲しくなるしさ(おい)
まあ、不安だったら店員に予算伝えて選んでもらうのが一番良いよ。分からないならこれが一番無難。
なお、音を合わせるための道具では一番高いけどもチューナーを買っちゃうのがお勧め。ピッチパイプは音質が違いすぎて分かりづらいし、音叉は格好いいけど初心者にとなると問題外。「将来の音感を鍛えるためにチューナーに頼るな」なんてアドバイスも見たことあるけど、大人になってしまえばこんなもんで音感なんか育たないよ。
というわけで、ここからはシャオさんのブログの
FAMOUS
直訳すると「有名」となるけども、その名に恥じない、国内古参にして国内最大級を誇る国産ブランド。ちなみに本社工場は未開の地群馬県にある。
特色とすると、値段の安さと最高の品質の安定感。ドの音を出そうとするときちんとドの音が出るし、外れの個体というものにまずお目にかかることがない。そして値段は1万円弱から、というバーゲンプライス。
実際多くのウクレレプレーヤーの1本目に選ばれており、多くの人にとって「母親」みたいな存在。よちよち歩きのプレーヤーをある程度歩けるように育て、そして彼らがより良いウクレレに旅立っていくのを見送る、そんな存在。
欠点は、ウクレレとして兎に角面白味がない。これしか知らないうちは十分満足できるんだけど、他のウクレレを知ると満足できなくなっちゃうんだよね。
ぬたりはFS-3を所持。
LUNA
FAMOUSの姉妹ブランド。生産工場は違うけどね。
ちょっと見た目が洒落ていて「あ、これかわいい」と思う人も多いと思う。FAMOUSよりは若干高めだけれども(2万円くらい)、FAMOUSと同じで品質は抜群の安定感。見た目が気に入ったならオススメ。
長所欠点はFAMOUSに準じます。
Kaala
日本全国に展開する島村楽器のオリジナルブランドウクレレ。
ギターにも「HISTORY」というオリジナルブランドを抱えてますけど、あれと同じ感じ。日本製で、価格は3万円あたりから。
島村のオリジナルブランドに共通して言えることなんだけれども、品質に対して価格が安いのが最大の長所。国産ウクレレで、見た目もFAMOUSあたりと比べると相当立派で5~6万円のウクレレと並べても遜色ないんじゃないかというくらい。全国の島村楽器で買える、というのも長所。
欠点は値段に比して所有欲を満たさないということ。
島村のオリジナルブランドは、必要以上に低く見られる傾向がある。一例とすれば、中古屋に売ろうとするとほぼ値段がつかないくらい。
作っているのはFUJIGENという、それなりに知られたメーカーさんで、品質も十分以上なのにこの仕打ちは何ともなあ、という感じで。うちのウクレレのセンセも
「品質はいいんだから、オリジナルブランドに拘らずに「FUZIGENの島村カスタムモデル」とかで売った方がいいと思うんだけどなあ」
とはよく申しております。
kamaka(←リンク先音出ます)
ウクレレ界のマーチン。ウクレレの形を決定づけたとまで言われるハワイのブランド。
おそらくはFAMOUSの次の2本目として手にする人も多いんじゃないかと。兎に角ウクレレとすれば永遠のスタンダード。ウクレレらしいきちんとした音がする。昔に比べてつまらなくなった、と言う人もいるが、逆に品質は安定してきているって事で、楽器屋にあるkamakaを試奏せずに買っても失敗しない、ってくらいに思っても良いくらい。実売価格は7万円あたりから。
欠点は、ハワイの乾燥気候に合わせて作られているので、日本の多湿な気候の中では駄目になりやすい、ってとこ。まあ、これはハワイ製のウクレレ共通の欠点だけどね。
あとは全体的にデザインがつまらないかな。胴体が丸い(ギターのようにくびれがない)「パイナップル型」ウクレレを初めて作ったのはkamakaだけどね。
なんだかんだ言ってもウクレレ界では永遠のスタンダード。ジェイク・シマブクロの愛用ウクレレもkamaka。1本持っていて決して損はしない。
KoAloha(←本社ページにつき英語です)
近年のハワイウクレレ界では一番の成長ブランド。安定した品質とちょっと洒落たデザイン。そしてKamakaよりも若干安価、ということでハワイで評判になり、今現在は日本でも実に入手がしやすい。価格は6万円あたりから。
かつて電波少年の企画に出演したウクレレえいじさんはKOALOHAを愛用。その番組を見たKOALOHAの社長が「うちの会社は頑張っている人を応援するのだ」と特製のウクレレを一本作ってプレゼントした、なんて逸話もある。
欠点は、まあKamakaと一緒で、日本の気候ではちと気を遣うくらい。Kamakaと並んでハワイ製にしては試奏せずに買っても比較的ハズレを引く可能性がないのはありがたい。
Martin(新品)
ギター界では永遠のスタンダード、Martinはウクレレも作ってます。が、今日においてはほとんどがメキシコ製です。
メキシコ製Martinと聞くと、ギター知ってる方は「うーん、悪くはないんだけどもねえ・・・」という渋い顔をすると思うけども、ウクレレにおいても立ち位置はそんなところ。お値段的にも4万円程度だから、KamakaやKOALOHAよりも安く市場に出回っている。
立ち位置として非常に微妙なウクレレであるので、これでないと、という訴求力が案外ない。積極的には勧められないけれども、複数本持っているなら遊びで買ってみるのもアリと言えばアリ。
というのも、Martinはもともとウクレレも相当数本社で製造していた。その頃のウクレレは相当に出来や音が良く、今ではオールドMartinなんか程度良いものは20万円を下ってくることはないほどの高根の花になっている。で、実は設計図面はその頃とあまり変わってはいないのね。だから実は素性は非常に良いものを持っている。
腕のいいリペアマン探して、金に糸目をかけずに(つってもウクレレでは2、3万がトコ)調整すれば、とんでもなく鳴るウクレレに化けることが往々にしてあります。
ま、この辺は道楽の域なので分かってる人向き。
ALAMOANA
ARIA
MAHARO
多少十把一絡げですけどね。中国製の安価なウクレレブランドたち。MAHAROあたりは1980円あたりの値がついている。
品質に若干の難があり、ほとんど勧める人もいないウクレレではあるんだけども、安いというのは十分に魅力にはなりうるか。1万円出せばお釣りがくるわけだから、割り切れば使い物にならなくもない。
流石に1980円とかのは論外としても、6、7千円あたりのモデルからは、一応ウクレレとしての形は整えてくるから、このあたりなら仮に買った後に挫折しても金銭的ダメージは少ない。買うときには店員にがっつりメンテをさせておく、って手もあるな。調子悪くなったらまた持って来ていいですか? とか言いながらね。
あとはツテがあれば、1万くらいかけて腕のいい職人さんに徹底してリペアしてもらう、というのもアリ。稀にだけれども、購入金額+リペア代クラスのウクレレを凌駕するポテンシャルを発揮することもあるし。まあ、その辺はギャンブルだけど。
Applause
「Ovation」というギターメーカーは一風変わったエレアコメーカーとして名を知られてますが、そのブランドのカジュアルブランドがApplause。ギターも作ってるけども、ウクレレも作ってます。
Martinが安いのはメキシコ製なら、こちらは韓国製。値段も3万円くらいから。
正直生音は聴けたもんじゃないが(コロコロ、というよりボコボコって音)、ピックアップが多くのモデルに標準でついているので、弾けるようになったらすぐ人前でやりたい!という人、そして「エポーレット」と言われる独特のサウンドホールが気に入った方は、これ買うしかないでしょう。
なお、案外抱えにくいバックの形状をしているので、その点はお覚悟のほどを。
こんな感じ。もちろんブランドはこれ以外にも多くあり、御茶ノ水の楽器街をぶらつけば相当に多くのウクレレブランドを目にすることができる。30万円くらいのプライスタグをつけているものだってゴロゴロある。
が、ともかく、ぬたりとすると「楽器って難しい」と変に構えちゃってる人にこそウクレレを手に取って欲しいと思うのよ。ホントあっという間に弾けるようになるんだから(もちろん「ある程度までは」ね)。
そこで弾かなくなっても構わない。
その頃には「楽器は難しい。選ばれた人しかやれない」なんて考えはきれいさっぱりなくなっているからね。
音楽ってのは、楽しいものなんですよ。
コアロハのなんか車に置きっぱにできないし。
ところでkumalaeの説明が無いんだけどもw
「変人しか買わないブランド」も書きますか?。軒並みSinさんの所有ブランドになるだろうけども(おい)
なんかね、「とにかく音叉でないと。チューナーなんか頼る奴は手抜きで上達なんかしねーよ」みたいなページ見かけたことあるんですよ。
読んでて結構むかついたんで(おい)
なお、ぬたりの音感の度合いについては聞いてはいけません。
なんか、I'IWIもなんか一風変わったの買ってきそうね。