さて、表題はぬたりが外車を表していつも言っている事である。車というのは企画された国によって特徴というのがある。グローバル化が進んだ現代と言えども、最終的に決済のハンコつくのは本社の偉い人なので、その嗜好にはどうしたって引っ張られる。
ぬたりはこれまで2台ほど外車に乗っているが(プジョーとBMWミニ)、かなり衝動買いに近くこの「文化」に関しては後で知る(思い知る)事になったが、今回、おかあちゃんの車とは申せ、ドイツにおいてはコンパクト~ファミリーカーの基準とも言えるゴルフを、比較的理詰めで購入した。そして、日本車との違いというものを結構痛感した。
購入に関しては3回に分けてネタにしたし、その際に「キセノンライトの設定がポロ以下には絶望的に無い」と言う事にも触れた。今回は日本車との常識の違いをもう少し掘り下げてみる。
ただし、誤解の無いように前もって言っておくが、ゴルフが良くて日本車が駄目、日本車が良くてゴルフが駄目、という優劣を語りたいわけでは断じて無い。表題に戻るが、それぞれの国の装備の違いは、その国の文化、生活習慣や交通事情、ニーズに長年合わせてきた結果構成されるものである。日本でも数十年間国内のニーズに合わせて車はある程度開発されており、日本で使う上では値段と使い勝手はバランスが取れているはずなのだ。盲目的に外車を礼賛したり、日本車であると言うだけで白眼視するのは、使い勝手や購入しやすさを見る事ができないと言っているのと同じ事。ドイツの常識を日本に持ってくると「あれれ?」となる。そしてその逆もある。それを素直にネタとして面白がってみましょ。
そのいち キセノンライトの設定
キセノン(ディスチャージ)ライトは、日本においては今や軽自動車ですら選択肢となる(流石にオプションが多い。ぬたりのN-WGNにはついてる)し、少し上級な車だとLEDライトすら選べる時代。ところがフォルクスワーゲンだと、up!、ポロと言ったコンパクトではほとんど設定すら無い。ゴルフの一番安いグレードは249万円だが、当然のようについてない。
そのに イグニッションキー
いわゆるスマートキーと言うやつ。ポケットの中にキー入れたままプッシュスタートでエンジン始動したり、同じく外部のドアノブのところのボタンで施錠/解錠するシステム。
日本では軽自動車でも導入が進んでいるし(ぬたりのN-WGNにはついてます)、ドアノブを握るだけで解錠されるシステムすらある。
フォルクスワーゲンの場合、ゴルフの高級グレード(ハイライン)になってようやくプッシュスタートシステムが採用されるが、それ以下のグレードや、up!、ポロのコンパクトは旧態依然とした単なるキーレスエントリー。キーについたボタンで解錠/施錠するし、エンジン始動にはキーを差し込んで捻ります。考えてみればエンジン始動って10年くらい前はこれが当たり前だったんだけどなあ。
そのさん エアコン
現在、ゴルフの最廉価グレード、トレンドラインは249万円。これだけする車ですがマニュアルエアコンです。車格が下になるup!やポロもみんなマニュアルエアコンです。日本じゃ今や軽だってオートエアコンついてますが(N-WGNにもついてます)。
そのよん アイドリングストップでエアコンも止まる
今や燃費向上のためには当たり前のようについているアイドリングストップ。ゴルフはアイドリングが止まると、コンプレッサーも律儀に止めます。故に真夏の場合、アイドリングが止まるとエアコンは扇風機と化します(ファンは回っている)。ただし出てくるのは生ぬるい風のみ。日本の高温多湿な夏を舐めんな。
そのご シート表皮
日本車の同価格帯の車と比べると明らかに安っぽい。安いジャージみたいな感じだ。
このあたりは日本車の方が良いなあ、と思った箇所。総じて快適装備に関しては日本車に一日の長がある感じね。エアコンあたりは高温多湿と低温乾燥が同居する日本の面目躍如って感じ。だから、道具として車を買うなら、日本で日本車を買うってのは理に適ってると思うわ。
そのご 乗り心地
まだ新車なんで若干の堅さは残るけど、なんか路面に吸い付く感じ。ちょい乗りで漫然と乗ってるうちは日本車と差は無いと思うけど(乗り心地なんてそんなもんだ)、200キロ300キロ走れば体への負担は変わってくるはず。あっちはアウトバーン(一部区間で速度無制限)があるから、金かけて煮詰めざるを得ないんでしょうな。こういう開発は金が掛かるからなあ(こう言うのが値段に跳ね返るんだ)
そのろく 安全装備
サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、自動ブレーキと言ったあたりは、日本車だとオプション扱いがいまだに多いけど、フォルクスワーゲンはup!あたりからグレードに関係なく標準装備。日本車だとCMで「こんな凄い安全装備がついてくる!」と言う割に実際は「オプションだから金払え」が多いのとは一線を画する感じ。
尤も、日本車のそういうのは「値段訴求グレード」である事も多くて、実際乗る車を選んでみると、その手の安全装備もいつの間にか(グレード選択とかセットオプションとかで)ついてくる、なんて事も最近多いので(いつの間にか値段も高くなっているが)、選択する上では、実質そんなに差は無いとも言えるけどね。ただ、そう言う風に後付け後付けで装備を選んでいくと、思っていたより外車との値段差がつまっちゃったりするんですがね。
そのなな シートの座り心地
バカンスには国境越えての長距離ドライブ、というのがある程度デフォルトで想定される欧州なので、とにかくシートのしつらえが良く、乗ってて疲れない。上に書いたように表皮は安っぽい事この上ないが、座り心地はすばらしいにも程がある。
このあたりはゴルフ良いなあ、と思った部分。走り、安全装備、シート、などの車としての素の部分は欧州車に一日の長がある感じ。
何度も言うが、車の優劣を語りたいわけではない。車を開発するにあたっては、どの部分にどれくらい予算をつぎ込むかの取捨選択をしなければならず、売る段になったら今度はどの装備をつけるかの取捨選択をする必要がある。その部分の方向性というのは、メーカーによっても、国によっても違ってくるので、そういうのを比べてみるのは結構面白いよ。
ぬたりはこれまで2台ほど外車に乗っているが(プジョーとBMWミニ)、かなり衝動買いに近くこの「文化」に関しては後で知る(思い知る)事になったが、今回、おかあちゃんの車とは申せ、ドイツにおいてはコンパクト~ファミリーカーの基準とも言えるゴルフを、比較的理詰めで購入した。そして、日本車との違いというものを結構痛感した。
購入に関しては3回に分けてネタにしたし、その際に「キセノンライトの設定がポロ以下には絶望的に無い」と言う事にも触れた。今回は日本車との常識の違いをもう少し掘り下げてみる。
ただし、誤解の無いように前もって言っておくが、ゴルフが良くて日本車が駄目、日本車が良くてゴルフが駄目、という優劣を語りたいわけでは断じて無い。表題に戻るが、それぞれの国の装備の違いは、その国の文化、生活習慣や交通事情、ニーズに長年合わせてきた結果構成されるものである。日本でも数十年間国内のニーズに合わせて車はある程度開発されており、日本で使う上では値段と使い勝手はバランスが取れているはずなのだ。盲目的に外車を礼賛したり、日本車であると言うだけで白眼視するのは、使い勝手や購入しやすさを見る事ができないと言っているのと同じ事。ドイツの常識を日本に持ってくると「あれれ?」となる。そしてその逆もある。それを素直にネタとして面白がってみましょ。
そのいち キセノンライトの設定
キセノン(ディスチャージ)ライトは、日本においては今や軽自動車ですら選択肢となる(流石にオプションが多い。ぬたりのN-WGNにはついてる)し、少し上級な車だとLEDライトすら選べる時代。ところがフォルクスワーゲンだと、up!、ポロと言ったコンパクトではほとんど設定すら無い。ゴルフの一番安いグレードは249万円だが、当然のようについてない。
そのに イグニッションキー
いわゆるスマートキーと言うやつ。ポケットの中にキー入れたままプッシュスタートでエンジン始動したり、同じく外部のドアノブのところのボタンで施錠/解錠するシステム。
日本では軽自動車でも導入が進んでいるし(ぬたりのN-WGNにはついてます)、ドアノブを握るだけで解錠されるシステムすらある。
フォルクスワーゲンの場合、ゴルフの高級グレード(ハイライン)になってようやくプッシュスタートシステムが採用されるが、それ以下のグレードや、up!、ポロのコンパクトは旧態依然とした単なるキーレスエントリー。キーについたボタンで解錠/施錠するし、エンジン始動にはキーを差し込んで捻ります。考えてみればエンジン始動って10年くらい前はこれが当たり前だったんだけどなあ。
そのさん エアコン
現在、ゴルフの最廉価グレード、トレンドラインは249万円。これだけする車ですがマニュアルエアコンです。車格が下になるup!やポロもみんなマニュアルエアコンです。日本じゃ今や軽だってオートエアコンついてますが(N-WGNにもついてます)。
そのよん アイドリングストップでエアコンも止まる
今や燃費向上のためには当たり前のようについているアイドリングストップ。ゴルフはアイドリングが止まると、コンプレッサーも律儀に止めます。故に真夏の場合、アイドリングが止まるとエアコンは扇風機と化します(ファンは回っている)。ただし出てくるのは生ぬるい風のみ。日本の高温多湿な夏を舐めんな。
そのご シート表皮
日本車の同価格帯の車と比べると明らかに安っぽい。安いジャージみたいな感じだ。
このあたりは日本車の方が良いなあ、と思った箇所。総じて快適装備に関しては日本車に一日の長がある感じね。エアコンあたりは高温多湿と低温乾燥が同居する日本の面目躍如って感じ。だから、道具として車を買うなら、日本で日本車を買うってのは理に適ってると思うわ。
そのご 乗り心地
まだ新車なんで若干の堅さは残るけど、なんか路面に吸い付く感じ。ちょい乗りで漫然と乗ってるうちは日本車と差は無いと思うけど(乗り心地なんてそんなもんだ)、200キロ300キロ走れば体への負担は変わってくるはず。あっちはアウトバーン(一部区間で速度無制限)があるから、金かけて煮詰めざるを得ないんでしょうな。こういう開発は金が掛かるからなあ(こう言うのが値段に跳ね返るんだ)
そのろく 安全装備
サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、自動ブレーキと言ったあたりは、日本車だとオプション扱いがいまだに多いけど、フォルクスワーゲンはup!あたりからグレードに関係なく標準装備。日本車だとCMで「こんな凄い安全装備がついてくる!」と言う割に実際は「オプションだから金払え」が多いのとは一線を画する感じ。
尤も、日本車のそういうのは「値段訴求グレード」である事も多くて、実際乗る車を選んでみると、その手の安全装備もいつの間にか(グレード選択とかセットオプションとかで)ついてくる、なんて事も最近多いので(いつの間にか値段も高くなっているが)、選択する上では、実質そんなに差は無いとも言えるけどね。ただ、そう言う風に後付け後付けで装備を選んでいくと、思っていたより外車との値段差がつまっちゃったりするんですがね。
そのなな シートの座り心地
バカンスには国境越えての長距離ドライブ、というのがある程度デフォルトで想定される欧州なので、とにかくシートのしつらえが良く、乗ってて疲れない。上に書いたように表皮は安っぽい事この上ないが、座り心地はすばらしいにも程がある。
このあたりはゴルフ良いなあ、と思った部分。走り、安全装備、シート、などの車としての素の部分は欧州車に一日の長がある感じ。
何度も言うが、車の優劣を語りたいわけではない。車を開発するにあたっては、どの部分にどれくらい予算をつぎ込むかの取捨選択をしなければならず、売る段になったら今度はどの装備をつけるかの取捨選択をする必要がある。その部分の方向性というのは、メーカーによっても、国によっても違ってくるので、そういうのを比べてみるのは結構面白いよ。