フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

人が使うから酷道はある。

2023年01月29日 12時09分45秒 | 日記
いや、愛知県の盟友が寝込んでる中お気楽更新してていいんだろうかと思いつつね。

こんな本を買いました。

実業之日本社の「酷道大百科」。著者で明示されているのは鹿取茂雄さんだが、多くの人が参加してて、ぬたりが常にチェックしている廃道界のカリスマ、平沼義之さんも参加してる。
ぬたりははっきりテレビ見ない方なのだが、そんな中でも夫婦楽しみに見ているのがCBC制作でTver配信してる「道との遭遇」。これがまた面白くておかあちゃんともども夫婦で楽しく見ている。番組のネタ的には恐ろしくマニアックながら、興味ない人からのツッコミ目線も忘れてないから、おかあちゃんのように道に興味ない人でも楽しんで見られるみたい。んで、この番組に鹿取さんがよく出演されておりましてね。番組自体なかなかに好評なようで、ある意味「時の人の本」という感じでこの本はたくさん売れてほしいです。

さて、この本、全国に数多ある「酷道」と呼ばれる、あまり整備されていない国道がほぼ網羅されている。買うからにはこういう道は好きなのだが、この本に載っている国道で行ったことのある道は数えるほどしかない。が、思い返してみるとそれらの道がぬたりの人生に及ぼした影響はそれなりに大きかったと思う。
一つは国道477号。この道、京都市北部のあたりが恐ろしく道幅が狭い。ぬたりはここを20歳ちょっとの時に自家用車で通過している。近畿地方を車で一人旅をしていた折、滋賀県北部から京都市北部、貴船神社に向かうために、地図とにらめっこして、最短の経路であろうとまさしく短絡的に考えたのね。
当時のぬたりは酷道なんて知らなかったから、そのあまりに狭い道に「間違いなく道を間違った」と考えて、2度は車を止めて地図とにらめっこした。だがぬたりは自他ともに認める地図読み得意と土地勘良し。本能は明らかに自分は正しい道を辿っていると告げられてはいるのだが、目の前の道が地図で赤く塗られている国道だとはどうしても信じられなかった。「百井別れ」と呼ばれる、交差点の変則的な国道指定も、頭に?が当時からついていたな。実際ぬたりが酷道というのが全国に存在するのを知ったのは、間違いなくこの日だった。

んで、これは大人になって、国道とかを知識として理解し、自分で車を運転して自分の行き先を自分で決められるようになってからの事。その前、幼児体験として訳もわからず印象にだけは残った道は国道352号線。小学生小学年の頃、家族キャンプで福島県桧枝岐村を訪れた際に、新潟県小出市(当時)から走行している。
この道、特に道中の枝折峠の整備が遅れており、これは並行して「奥只見シルバーライン」という、長大トンネルをぶち抜いた短絡路があることが影響していた。ぬたりが子供の頃通った時にもすでにシルバーラインは開通していた。
が、ぬたりの父親は根っからの有料道路嫌いで、迂回できるんなら意地でも迂回する質であり(この辺り、この親にしてこの子ありって感じな)、当日も当然路面はガタガタ、道はウネウネの枝折峠を通って、当時全然舗装されていなかったガタガタの銀山湖沿いの国道を走り、キャンプ地にたどり着いている。
今になって思い返してみると、キャンプで何食ったかとかの記憶はほとんどないのに、あのグネグネ曲がる峠や、ダム湖沿いに頼りなく伸びるダート道は強烈な印象をもって脳裏に刻み込まれている。大人になって自分で走ってみたら、さすがに全線舗装されてて道も整備されたが、全体の雰囲気あんまり変わっていなくて、やっぱり強烈な体験だったんだなあ、と再認識したもんだ。
とこうしてこの本見ながら自分の人生を振り返ってみると、ホントに今のアラフォーぬたりの興味持つことと、子供の頃の体験は確実に繋がってるんだなあ、と思うわ。今興味を持って見てる「酷道」は、子供の頃からぬたりの近くにいて、
ぬたりが大きくなるのを待っていたのかもしれないね。

ということで、世の中の子供たちには「大いに遊べ。大いに出掛けろ。大いに興味を持て」と言いたいな。君らが訳も分からず経験した多くのことは、きっと君が大きくなった時には新たな側面を持って君をまた導いてくれるはずだからね(良いこと言ったつもりか貴様、という突っ込みとともに終わり)
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2 コメント

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Unknown (Sin)
2023-01-30 16:39:42
いや、寝てはおるけど「小説家になろう」デビューしとるし。
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Unknown (ぬたり)
2023-01-30 19:06:54
あれ読めて病状に関しては安心できた部分ありますけどね。
つーか相変わらずの絶妙さですわ。流石に悟空出すのにダイナマイトは持ってこんかったんですね(何の話だ?)
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