今更ながら夏の旅行と言うことで先週の金曜日土曜日で飛騨高山と白川郷に行ってきましたけどね。
もうどこもかしこも外国人ばっかり。多いのは中国人だけど高山にせよ白川郷にせよ日本っぽい場所だけに欧米の人も多かった印象。以前であればたとえ有名観光地でも平日は比較的空いていた感じだったけども、こうして外国人観光客が多くなると平日でも人出は多くなるわけだから、空いている有名観光地なんてもう望めないんでしょうね。もう10年くらいは行けていないけど長崎とか今はすごいんだろうなあ。なんなら当時でも中国語韓国語はよく聞いたし。
基本飛騨高山は金曜日、白川郷は日曜日でしたけれども、前述のとおり基本は混雑。例えば金曜日のお昼頃には高山の三町最寄りの神明駐車場は既に満車。翌日、白川郷のせせらぎ公園駐車場は午前10時の時点で既に満車で臨時駐車場に回される状況。まあ、混雑は覚悟はしてたんでショックはなかったが。
んでまあ、ぶっちゃけて言えば飛騨高山とか白川郷のような有名な観光地で今更語るべき事もないよね。古い街並み見て、陣屋見て、町屋見て、飛騨牛食べて、朝市冷やかして、白川郷で合掌造り見たって感じ。そのあたりはもう観光ガイド見ればいくらでも情報が出てくる。だから私が語るべきは観光ガイドにはあまり載らない、私が個人的希望で立ち寄ったところでしょうよ。というわけで今回のネタ行ってきましょう。
猿なぎ洞門
はい、ここは絶対に観光ガイドには載らない場所。場所的には長野県松本市安曇にあり、国道158号線を高山市に向かって走り松本電鉄の新島々駅を過ぎ約4キロ。現在は三本松トンネルがある場所の旧道にあたる。
ここは1991年10月18日に大規模な崖崩れが発生し、一時期通行止めとなっていた場所で、この崖崩れをもろに受けた洞門が撤去できず、半分埋もれた形でそのまま残されている。
実は現在でも洞門までは行って行けなくはない。現在のトンネルの脇の旧道にも立入禁止等の看板ははっきりした形では見えない(埋もれてるだけだとは思うが)。もちろん危険であるし形は残ってはいるがひしゃげており倒壊の危険も高い。このため「実際洞門に触りたい」と言うような相当なマニアでなければ行くべき場所ではない。
で、私はどうしたかと言えば、川の対岸から見学した。対岸には小さな集落があり、この一番奥に本当にささやかながら公園があり、ここに来れば洞門は間近に観察できる。現在でも崖崩れのあとはコンクリートで固められていて、その全容を観察するにはむしろ対岸から見ないと分からないというくらいこの公園は猿なぎ洞門を見学する特等席と言える。まあ集落の道は車で通行するのに気を遣うくらい狭い道なんだが。勘違いしないでほしいが「すれ違いに」気を遣うのではない。「通行するのに」気を遣うのね。1台通るのがやっとの道だからすれ違いなんかハナから出来ないよ。
さて、この猿なぎ洞門は廃道マニアの間ではかなり有名な物件。洞門が残されているのもそうだが、ここの特異な点は崖崩れが実際に映像に残されている点。探したところこの動画の冒頭部分(21秒あたりから)に映っていた。現地見た後で映像見るとまた見え方が違う。あの公園に立っててこの崖崩れが起きたら、多分おしっこちびって腰抜かしてると思うわ。
飛騨千光寺
山号寺号で言えば袈裟山千光寺。同じ名前の千光寺が尾道にあってロープウェイなどがある有名な観光地のため「千光寺」でググるとどちらかというと尾道の方がヒットしやすい。このためお寺のサイトでも飛騨千光寺と書いてありますね。
高山市の郊外(丹生川町)にあり、交通の便は「激悪」。高山市街地からは公共交通機関を使っての訪問は事実上不可能(行けなくはないがかなり無茶)。このため自動車(マイカータクシーレンタカー)が必要。駅からは10キロ程度だからレンタサイクルという手もなくはないが、山の上にあるため最後に相当急な登り坂が待ち受ける。
お寺の本堂や伽藍に関しても、なかなかに立派ではあるし山の上にあるから眺めも素晴らしく、来たことを後悔することはないのだが、それ自体は高山市内に数多ある観光名所を押してまで行くべきかというと、流石に素直にオススメできる場所ではない。
私がここに行った理由は敷地内にある「円空仏寺宝館」にある。私は円空仏が好きなので群馬県内にある円空仏はほとんど拝ませていただいたのだが、円空さんが多くの時間を過ごした岐阜県はやはり物量が違う。とにかく多くの円空仏を拝むことが出来る。ここの寺宝館にも多くの円空仏が展示されている。
白眉は千光寺開基の伝承も残る両面宿儺の像。これは確かに円空さんでなければ彫れない造形をしていて、円空仏が好きな人間としては心から拝めてよかったと思える仏像でした。作品に触れてないんで知らなかったんだが「呪術廻戦」に両面宿儺は登場はするそうで、最近では作品の影響で訪れる方もちらほらおられるとのこと。寺宝館の円空仏と本堂脇の宿那堂に大きな仏像の2体の両面宿那像がありますので、呪術廻戦ファンの方は行って損はないかもしれませんな。
寺宝館の係員の方は実にフレンドリーで、境内のお勧めスポットや四季折々の風景をiPad片手に教えてくれた。曰く「冬には来ちゃダメ」と雪化粧・・・と言うか雪に埋もれた写真見ながら教えてくれた。寺宝館も冬はやってないらしいしね。
まあ久しぶりの旅行は楽しかったですよ。しかしホント、今は観光地は何処へ何時行っても混んでんだな、ってのを再認識した、そんな秋の連休でしたわ。人混みは苦手なんで観光はもっとののんびりしたいんだけどなあ。
もうどこもかしこも外国人ばっかり。多いのは中国人だけど高山にせよ白川郷にせよ日本っぽい場所だけに欧米の人も多かった印象。以前であればたとえ有名観光地でも平日は比較的空いていた感じだったけども、こうして外国人観光客が多くなると平日でも人出は多くなるわけだから、空いている有名観光地なんてもう望めないんでしょうね。もう10年くらいは行けていないけど長崎とか今はすごいんだろうなあ。なんなら当時でも中国語韓国語はよく聞いたし。
基本飛騨高山は金曜日、白川郷は日曜日でしたけれども、前述のとおり基本は混雑。例えば金曜日のお昼頃には高山の三町最寄りの神明駐車場は既に満車。翌日、白川郷のせせらぎ公園駐車場は午前10時の時点で既に満車で臨時駐車場に回される状況。まあ、混雑は覚悟はしてたんでショックはなかったが。
んでまあ、ぶっちゃけて言えば飛騨高山とか白川郷のような有名な観光地で今更語るべき事もないよね。古い街並み見て、陣屋見て、町屋見て、飛騨牛食べて、朝市冷やかして、白川郷で合掌造り見たって感じ。そのあたりはもう観光ガイド見ればいくらでも情報が出てくる。だから私が語るべきは観光ガイドにはあまり載らない、私が個人的希望で立ち寄ったところでしょうよ。というわけで今回のネタ行ってきましょう。
猿なぎ洞門
はい、ここは絶対に観光ガイドには載らない場所。場所的には長野県松本市安曇にあり、国道158号線を高山市に向かって走り松本電鉄の新島々駅を過ぎ約4キロ。現在は三本松トンネルがある場所の旧道にあたる。
ここは1991年10月18日に大規模な崖崩れが発生し、一時期通行止めとなっていた場所で、この崖崩れをもろに受けた洞門が撤去できず、半分埋もれた形でそのまま残されている。
実は現在でも洞門までは行って行けなくはない。現在のトンネルの脇の旧道にも立入禁止等の看板ははっきりした形では見えない(埋もれてるだけだとは思うが)。もちろん危険であるし形は残ってはいるがひしゃげており倒壊の危険も高い。このため「実際洞門に触りたい」と言うような相当なマニアでなければ行くべき場所ではない。
で、私はどうしたかと言えば、川の対岸から見学した。対岸には小さな集落があり、この一番奥に本当にささやかながら公園があり、ここに来れば洞門は間近に観察できる。現在でも崖崩れのあとはコンクリートで固められていて、その全容を観察するにはむしろ対岸から見ないと分からないというくらいこの公園は猿なぎ洞門を見学する特等席と言える。まあ集落の道は車で通行するのに気を遣うくらい狭い道なんだが。勘違いしないでほしいが「すれ違いに」気を遣うのではない。「通行するのに」気を遣うのね。1台通るのがやっとの道だからすれ違いなんかハナから出来ないよ。
さて、この猿なぎ洞門は廃道マニアの間ではかなり有名な物件。洞門が残されているのもそうだが、ここの特異な点は崖崩れが実際に映像に残されている点。探したところこの動画の冒頭部分(21秒あたりから)に映っていた。現地見た後で映像見るとまた見え方が違う。あの公園に立っててこの崖崩れが起きたら、多分おしっこちびって腰抜かしてると思うわ。
飛騨千光寺
山号寺号で言えば袈裟山千光寺。同じ名前の千光寺が尾道にあってロープウェイなどがある有名な観光地のため「千光寺」でググるとどちらかというと尾道の方がヒットしやすい。このためお寺のサイトでも飛騨千光寺と書いてありますね。
高山市の郊外(丹生川町)にあり、交通の便は「激悪」。高山市街地からは公共交通機関を使っての訪問は事実上不可能(行けなくはないがかなり無茶)。このため自動車(マイカータクシーレンタカー)が必要。駅からは10キロ程度だからレンタサイクルという手もなくはないが、山の上にあるため最後に相当急な登り坂が待ち受ける。
お寺の本堂や伽藍に関しても、なかなかに立派ではあるし山の上にあるから眺めも素晴らしく、来たことを後悔することはないのだが、それ自体は高山市内に数多ある観光名所を押してまで行くべきかというと、流石に素直にオススメできる場所ではない。
私がここに行った理由は敷地内にある「円空仏寺宝館」にある。私は円空仏が好きなので群馬県内にある円空仏はほとんど拝ませていただいたのだが、円空さんが多くの時間を過ごした岐阜県はやはり物量が違う。とにかく多くの円空仏を拝むことが出来る。ここの寺宝館にも多くの円空仏が展示されている。
白眉は千光寺開基の伝承も残る両面宿儺の像。これは確かに円空さんでなければ彫れない造形をしていて、円空仏が好きな人間としては心から拝めてよかったと思える仏像でした。作品に触れてないんで知らなかったんだが「呪術廻戦」に両面宿儺は登場はするそうで、最近では作品の影響で訪れる方もちらほらおられるとのこと。寺宝館の円空仏と本堂脇の宿那堂に大きな仏像の2体の両面宿那像がありますので、呪術廻戦ファンの方は行って損はないかもしれませんな。
寺宝館の係員の方は実にフレンドリーで、境内のお勧めスポットや四季折々の風景をiPad片手に教えてくれた。曰く「冬には来ちゃダメ」と雪化粧・・・と言うか雪に埋もれた写真見ながら教えてくれた。寺宝館も冬はやってないらしいしね。
まあ久しぶりの旅行は楽しかったですよ。しかしホント、今は観光地は何処へ何時行っても混んでんだな、ってのを再認識した、そんな秋の連休でしたわ。人混みは苦手なんで観光はもっとののんびりしたいんだけどなあ。