Sinさんからコメントをもらったが、前回のネタにした連射機能付きのボール型のデバイスとはジョイボールのことである。
知らない人ははっきり知らないだろうが、ファミコンの別売りコントローラーとして、そういう名前の物があったのね。(
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持ってる人はそんなに多くもなかったものの、ファミコン世代にはとにかく有名なコントローラーだった。21世紀の今となっても、「ジョイボール」と言えば、ファミコン世代なら「あってねーそんなの」と反応をしてくれるはず。「ジョイスティック」とか「ファミリーキング」とか「アスキースティック」とかの形状は思い出せなくても、ジョイボールはその独特のシェイプを思い出せる人も多いだろう。
で、このジョイボールの特徴は二つある。一つは既に書いた連射機能。後には連射機能の付いたファミコンのコントローラーもいくつか世に出たが、こいつは一番搭載が早かった。一時期は連射機能が使いたければ、ジョイボール買うしかなかったんである。
そしてもう一つ、一見さんお断りの恐ろしい操作感覚。上記のリンク先を見たなら分かると思うが、直径7~8センチの球状の方向レバーとなっており、ここに掌を乗せて操作する(推奨の方法)と、これがまた細かい動きがまるでできない。ファミコン付属のコントローラーとまるで違う操作性なので、最初からうまく出来ないのはある程度当たり前。だが、デバイスというのは「これ、慣れればイケるんじゃね?」という感覚は最初からある程度は分かるもの。だがこいつは
その感覚が絶望的。こんなの絶対うまく出来ない、という絶望感が圧倒的で、故に逆にファミコン小僧に「何だこのトンデモデバイス」という強烈な印象を植え付けてしまったのである。
さてさて、そんなジョイボールであるが、ぬたりは小学校の友人から
「ジョイボーラー」の異名をもらうほど、実は扱いに長けていた。シューティングは勿論(下手糞なので元々それほどうまくはできていなかったが)、方向キーの微妙な操作(コマンド選択とかね)が必要なRPGすら易々とこなしていた。
理由は存外後ろ向きで、ファミコンの純正コントローラーの十字キーは使用により徐々に反応が鈍くなる(強く推す癖のある人の物ほど頓著)。扱いの荒いぬたりのコントローラーはあっという間に劣化。当時、純正コントローラーの替え部品はなかなか売っておらず(交換には裏蓋を開ける必要があったが、分解すんなとか説明書に書いてあったし、小学生には怖かった)故に、連射機能だけに釣られて買ったジョイボールを使わざるを得なかったのである。
ただし、窮すれば通ず、の言葉もある。ジョイボールで試行錯誤するうちに、ぬたりはジョイボールの使い方をマスターしていたんである。普通に構えていたのではない。あんな使い方するのはぬたり以外おるまいと思っていたが、世の中広いもんで、そのものズバリの写真の記事があった。
ジョイボールを使いこなせ!(←リンク先のブログはレトロゲームトラベラー様)
そう、親指でボールを操作する方法。こうすると、かなり細かい動きにも対応できるようになる。
そして何が便利になったかというと、連射機能をONすると、RPGの雑魚戦闘で
「たたかう」コマンド連打がすごい楽、という事が一番だったかな。ドラクエ3とかFF3とか、これで随分雑魚戦闘のタルさを助けてもらいましたわ。
あれから30年くらい経つんだなあ・・・(遠い目)