フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

ドヲカ

2017年06月29日 11時14分19秒 | ヲタネタ
花と太陽と雨と OP


いやあ、今見てもしびれるなこのゲームのオープニング。まあこのゲームはPS2で2001年に出たゲームなもんでポリゴンは今となっては古臭いが、カットの切り方やカメラワークがいちいちかっこいい。まあ少し狙ってギザギザしたポリゴンにしてる部分はあるし、今(2017年)に至るまで評判の高いクリエイターさんの作品ですしね。

ただ、このゲーム自体は恐ろしく個性のとんがった作品で、謎解き要素はそんなにないくせに恐ろしく手間のかかる謎解きシステムや、ひたすら長距離の徒歩移動を強いられる(動画でもキャラがひたすら走ってるな)。登場キャラはどいつもこいつも不快で、そんなキャラから「役立たず」とか「のろま」等の罵声を意味なく浴びる。直接のつながりは事前にアナウンスしてないくせに、同クリエイターのゲーム「シルバー事件」をプレイしていないとエンディングが意味不明になる。こんな具合に快適なゲームとはおおよそ言い難い。

ただ、ゲームの個性と言うのは得てしてそう言うもんで、いい意味での個性の強さは一定の人間を惹きつけるもんで、この作品が世に出てから16年、いまだにこれを作った須田剛一と言うクリエイターは個性を保ったまま作品を世に送り出している。ぬたりとしても、この作品は、人には勧めないけれども、PS2では有数の好きな作品ですな。

で、この作品、2008年にニンテンドーDSに移植されているんだが、惜しむらくはこのオープニングはカットされている。音源確保に走りたいところなんだが、音楽配信はどこ捜してもないし、唯一世に出たCD音源たるサントラは、大したことはないがプレミアがついてて微妙に手が出ない。

うーん、といったところね。
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田植えで酒が飲める月の終わりに

2017年06月27日 22時11分33秒 | 日記
普段、2ちゃんねるや悪名高いまとめサイトに関しては斜め読みをするのみにとどめて、それをネタにしようという気はしないんだが、日本酒について書いてあるとこを読んでなるほどなあ、とちょっと感心した。
日本酒好きが、おすすめの銘柄は? と言われたら必ず言葉が詰まる(逆に詰まらない奴の言葉は信じちゃいかん)ように、日本酒を語るのはとみに難しく、ぬたりも自分のブログではほとんど日本酒を語ることをしていない。
で、ぬたりがなるほどと思ったのは、淡麗辛口で飲みやすい日本酒には人気が集中しやすい、って言葉。確かに定期的に評判になってプレミアついちゃうような日本酒ってそんな感じのが多いなあ、と。今大評判の「獺祭」もまさにそんな感じのお酒だし。
まあ評判になるにはそれ相応の理由があるので、評判になった日本酒に悪い酒がないのは事実で、ぬたりも獺祭は良いお酒だと思うし、貰えれば喜んで飲む。
ただ、個人的にはもう少し「きりり」としたお酒の方が好みでね。獺祭はおいしいんだけどもほんの少しだけ物足りなかったりするのね。斯様に日本酒の好みというのは難しい。高けりゃ口に合うってもんじゃないからね。
んでまあ、人気に火がつくのは「淡麗辛口で飲みやすい」という傾向があるのならば、ぬたりが知る限り、群馬県内にもそういう傾向の銘柄が存在するので、まあ過疎にも程があるここのブログで扱っても意味はないと思うのだが、それでもちょっと紹介しようかと思いまして。大盃(おおさかづき)である。蔵本は群馬県高崎市の牧野酒造
高崎市と言うと今では群馬県で一番人口の多い市なんだけども、蔵が存在するのは平成の大合併前は倉渕村と呼ばれていた地域。農村部というか山村部というか、とにかくそんな風光明媚な場所にある。通常の大盃自体は実はそれほど高い酒ではなく(一升瓶で2千円ちょっと)、群馬県内であれば比較的入手は容易である。高崎駅の土産物の売店にも売っていたと思う。土産物屋で売っているものに関して大きな期待をかけるわけにも行かないが、きりりとしつつ飲みやすい日本酒をお土産に求めるなら、おすすめにはなりますな。
惜しむらくは蔵元がそれほど大きくないこと。日本酒のおいしさを求めるのに外せない生酒の流通量が絶望的に少ないのな。あそこの生酒はホントおいしいのに、蔵元の直売所に行ってもまず置いていない。蔵元と懇意の酒屋が頼み込んで置いてあるくらいで、その酒屋を知らなきゃ入手しようがない。ちゃんとした生酒の販売ってのは手間とお金がかかるからねえ。ぬたりはその酒屋を知ってるので生酒を買って飲んだが、実際とてもおいしいお酒だった。まあ、ぬたりの好みはやっぱりもう少し「きりり」ではあったけどね。
何しろ群馬の地酒というのは案外存在感がない。東京あたりでもそれほどありがたがられることもなく、知名度のある銘柄もない。それだけに一つくらいは全国的に人気の出る銘柄が出てきて欲しいところなのよね。実力のある越後杜氏を呼んで指導を仰ぐとか、がんばっている群馬の酒蔵もあるだけに、その努力が認められて欲しいな、とは地元民としては思いますです。
なお、ぬたりのお友達で大盃の生酒をどうしても飲んでみたいという方はぬたりにご一報を。あそこの酒屋は確か地方発送も出来たと思うので、酒屋まで赴いて、ぬたりが試飲して、よさそうな一本お送りしますよ。いやあ、あそこ毎年出来が違うから、とかと言って「○○年」とかのラベルつけて売ってるから、飲み比べてみないと味わかんないしね。だからおかあちゃん、あそこの酒屋まで車で連れてってね・・・あれ? どしたの? 怖い顔して(以下、説教が始まったようなので省略)
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What a wonderful world のCMはカッコ良かったなあ

2017年06月26日 15時01分11秒 | 日記
シビック復活 久々の「ホンダらしさ」、逆風に挑む←(リンク先はヤフーのニュース)

盟友Sinさんがmixiボイスで前にちこっと触れてたのでぬたりも乗る。
で、この車に対して、評論家諸氏が「この車は売れるのか?」と言うようなことを書いているのを見るにつけ頭に蛆でも湧いてんじゃないのかと思うな。
だって、この問いは「(ワンダーシビックやグランドシビックのように)売れるのか?」って問いなわけでしょ。300万円にも手が届こうという新しいシビックがそんなに売れるわけがない。値段からすれば、当時のインスパイアくらいの車なわけで、冷静に眺めると車格的にも結構近いぜ。タイプRに至っては450万って話で、昔のレジェンドより高いぜ。
日本で云々、というのはあくまでも広報の話であって、ホンダの本音は台数捌ける欧州とアメリカ(特に主力はアメリカ)で売れてくれれば日本はある程度どうでも良い、って程度だろう。そうなると下手な安売りをすれば却って傷口が深くなる。走りを追求している(とアピールして)小金持ちの40~50代のおっさんにある程度売れればオッケー、って感じだと思うな。昔のシビックを求めているような層にはフィットがあるしな。フィットRSにエアロパーツや無限のパーツつけてみ? 結構サマになる車に化けるぜ。
そもそも評論家や自称車好きが言う「ホンダらしさ」ほど胡散臭いものはない。評論家あたりのホンダらしさは「走り」とか「ちょっと他と違った雰囲気」なんだろうが、そんなもんは30年くらい前から20年くらい前までの話。その前だとホンダ1300(※)あたりの車を平気で売っちゃうあたりのメーカーだから走りへのこだわりもクソもないし、オデッセイのヒット以降は「ミニバンの最先端」がホンダらしさ。オデッセイ、ステップワゴン、ストリーム、フリード、と後に他社が追随するミニバンを多く生んだのがホンダだった。んで、今は「ちょっと良い軽」がホンダらしさかな? Nシリーズはライバルと乗り比べると「あれ?ちょっと良いかも」と思わせる雰囲気を持っているしね。高いけど。
要するに「良い意味で方向性に節操がないところ」がホンダらしさと言えば言えるのかも。だからいつまでも走りがどうとかアコワゴがどうとか言ってる意見は、ズレてるにも程があると言える。確かにし昭和40年代生まれあたりにはそういうのがホンダらしさだけれども、そんなもんは一時代だけの話。その頃から思考停止してる奴らの言うのが「ホンダらしさ」で、広報は売り文句でそういう言葉を使うけど、それを真に受けて真顔で言っちゃう評論家や車好きは、「いつまでも考えが進化してないです」って言ってるのと同じで、恥かしいにも程がある。ほとんどの人は今のホンダにそんなもん求めていないしホンダもそういう層を積極的には見てはいない。
じゃあかつて「走り」とか「ちょっと違う雰囲気」でホンダ乗ってた人たちは今どうしているかと言えば、輸入車に流れてるのよね。ホントにここ20年で外国車の敷居が信じられないくらいに下がってね。国産車の同クラスのプラスアルファか、何なら同じくらいの値段で気軽に買えるようになった。ディーラー網もかなり整備されたしね。
情報によると国産同クラスの車(オーリスとかアクセラとか)よりも高目の値段設定になるらしい。となれば値段帯的な直接のライバルはゴルフあたりになるだろうから、販売的にはかなり大変になるってことは言われるまでもなく分かるわな。シビックとゴルフどっち乗る? と聞かれて、さて、どれだけの人が「シビック」と答えられるかしらね。
だからこそ、これ売るためにはディーラーは結構がんばらないと、とは思う。40歳から上には走りがいい車が欲しいという人間はそれなりにいる。そういう層に積極的にアピールしないと。あんまり子供と出かけなくなって、ミニバンは不要だけども後部座席にたまに人は乗せるお父さんとか、子供のいない夫婦の旦那さんあたりを標的にね。記念品とかを餌に試乗させて、消えかけている車好きの魂に火をつければ、車自体は良さそうだからそこそこの需要は掘り起こせるんじゃなかろうか。ゴルフは確かに走りはいいが、GTIとかR以外のノーマルグレードは退屈と言えば退屈な走りではあるからね。まあ、もちろん需要は、そこそこ、なので、どんなにがんばっても20年くらい前のシビックほどは間違いなく売れないだろうが。
それだけに、先日車検でホンダのディーラー行ったときに、ぬたりに対して営業の話が全くなかったのは、うーん、だったんだけどな。机の上のスタンドにちゃんとシビックのチラシがあったにもかかわらずな。N-BOXやフリードみたいに、黙って客を待っていても売れる車じゃないと思うんだけどなあ、今回のシビック。


当時エンジンが空冷から液冷に流れる中、かの本田宗一郎が「液冷だって空気で液冷やすんだから、だったらハナから空気でエンジン冷やす空冷の方が良いじゃねえか」というゴリ押しで売り出した空冷セダン。言い方的には確かにそうだが、物を冷やすのに風であおぐのと水ぶっかけるのとどっちが効率が良い? という考えは持てなかった様子。当然でかいファン回す重量がかさみ、旋回性能激悪(特に雨の日のカーブや交差点では相当に恐ろしかったらしい)の超危険車に仕上がって、全然売れなかった。元より頑固すぎて現場では厄介者扱いされてたらしいが、これにより本田宗一郎は新車開発の現場から追い出され、その後は一切携わっていない。
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プレステのL3R3ボタンをクリクリ押すのも好き

2017年06月16日 19時47分34秒 | 日記
さてさて、車を買い換えて少なくとも朝夕の通勤が楽しくなったぬたりですけどもね。シフトレバーをガチャガチャするの感覚ってのは純粋に楽しいわ。
で、何度も言っているがup!と言う車のアキレス腱はカーナビ。どんなにがんばっても微妙なものしか選べない。ぬたりが買った「up! with beats」においては、コンポジションフォンという、スマホにナビを表示する機能がデフォルトとなる。で、ぬたりの使っていたiPhone6を設置してみたが、使えるのは使えるが、やはり画面が小さいんだよなあ。

しょうがないから、でかいスマホ買い換えてみたよ。iPhone6S plusに。
もうすぐ8も発表されるタイミングでなんで今更6Sなんだと言われるかもしれないですけどね。いくつか理由はある。
そもそも上記のカーナビ使用はメインの理由ではない。すでに書いたが、遠出をするならおかあちゃんのゴルフ、という頭があるので、ぬたりの車で見知らぬ土地を走る事態はあまりないので、ナビに関してははっきり軽視しているし、それにぬたりは土地勘が良いからそもそもナビにあんまり頼らない。
で、ぬたりは車の音源管理はiPodで行っていたのだが、up!のUSB端子はスマホとの接続が基本となるので、スマホのホルダーが設置されるダッシュボードど真ん中にある。ここにiPodを指すと言うことはダッシュボード上にiPodをむき出しで置くことになり、ぬたりの美的感覚がどうしても許さなかった。
で、解決策はiPhoneに音楽データを入れる、ということ。ご丁寧にスマホのホルダーもあるわけだし。iTunes使えばデータの移行なんてほぼワンクリックで済む。よーし、パパ音楽データiPhone6に移しちゃうよ。
手間はかからないがiPhone6の容量が足らねえよ。
何しろぬたりが使っていたのはiPhone6の16GB。IPhone7以降はそんな容量の少ないのはSEに任せて設定すらないってくらいである。それでもそんなに使ってないしなあ、と残りの容量を見てみたら、感動の600MB程度。音楽どころか下手なアプリももう入れられないよこれじゃ。
と言うわけでスマホの買い換え(容量アップ)はほぼ必須になったんだが、7ではなく6Sを選んだのは、値段もそうなんだが、ホームボタンの存在が大きくてね。7だとセンサーボタンで、クリクリと押し心地のする物理ボタンは6Sでないと選べない。そら防水という点では大きなマイナス(7は生活防水)なんだが、推した押さなかったが感覚的に分かるボタンの方を選べるならそっちの方がぬたりは良かった。
けれども7が発表されて結構経つ昨今、6Sの在庫も少なくなってきているんじゃないかと、試しに自宅から近い順にauショップに在庫の確認の電話してみた。
4件在庫なしで断られたよ。5件目にて「わずかながら」の条件つきで在庫の確認出来たけどね。購入した64GBのシルバーは最後の1個だったそうで。
にしてもまあ、もう少し新しいデバイスを買ったときには、「この新しい道具で何が出来るんだろう?」というワクワクが欲しいもんだが。最近の携帯の買い換えにはそういうの無いよなあ。買い換える前までの現状回復がとても大変、という後ろ向きの作業が加わってるのもそれに拍車をかけてるよなあ。iTunesでバックアップ取って戻す、と言うだけの作業でもあれこれと手間と時間がかかるんだもんなあ。昔は連絡先のコピーとかもショップでやってくれたもんだけどなあ。
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なんであなたはup!なんか買っちゃったの?

2017年06月14日 21時43分46秒 | 日記

でまあ、昨日は褒めたがこの車安いだけにマイナス点も多いんですよ。つらつらあげていく。

そのいち ASGは乗りにくいぜ
昨日利点で挙げたろが、と言われるかもしれないけども、いくら楽しくても通常のATに比べればぎくしゃくするのはどうしたって欠点。日本車のAT作動のスムーズさやショックのなさは世界最高クラスだから余計に感じる。小さくてかわいい輸入車乗りたい、というだけのあまり車に興味ない方は、試乗だけでノーサンキューになる可能性が高い。興味のある方は一度試乗をどうぞ。ホント慣れてないとびっくりするくらいぎくしゃくするよ。評論家は「発売当初に比べて驚くほどスムーズになった」と持ち上げるが、じゃあ発売当初はどんだけひどかったんだよ、って話。

そのに 装備のなさ
オートエアコン、キセノンライト、フットレスト、スマートキー。このあたりの快適装備がついていないか、オプションや最上級グレードのみになる(スマートキーはそもそも選択不可)。また、ナビに関しても、オーディオ部の組み込みナビは物理的に選択が不可能。後述の癖のあるスマホアプリを使うか、ポータブルナビをつけるかしか選択肢がない。今の世の中にこれはどうだ?

そのさん インフォテイメントシステムは微妙
ナビや走行データ参照の機能がインフォテイメントシステムだが、オプション設定のくせにディスプレイはなく、スマホでしか機能を使用出来ない。スマホは画面が小さいから使いにくいし機能も微妙。ほとんどの数字(平均燃費とか)は速度計内で見られるし、アプリでしか見られないのは「エコ走行に点数つけてくれる」という余計なお世話な機能くらい。
で、ナビ画面についても表示は無料だがルート検索は有料。この金額が2年目以降は7,000円(税別)。長く使うと結構高くつくぜ。細かい機能がついているのは分かるが、同じようにスマホに表示出来るグーグルマップなら無料で経路検索が出来るぜ。あとはポータブルナビがディーラーオプションで選べるが、ポータブルのくせにやたら高い。

そのよん パワーーーーーーーーーー!!!!!!
セッティングが結構エコ走行に振っているのもあるけど、とにかくパワー不足を感じることが多い。アクセルをめいっぱい踏み込めばそれなりの加速は得られるが、そうすると、前述のASGとの相性の問題で、とたんに走行がぎくしゃくする。軽自動車(パワーの上限64馬力という業界の自主規制値がある)よりもカタログ上ではパワーはあるんだが、下手したらターボつきの軽に煽られるかも。

そのご ギアが足りないよ!
ポロやゴルフが7速ATなのに対し、up!は5速。燃費優先のセッティングをしてる感じで高速度域のギアが明らかに一つ足りない。制限速度100キロで走っていると、平地でもギアを変えたくなるくらいに回転数が高くなる。利点で書いたとおり走りに安定がないわけじゃないが、エンジン音がうるさいのは単純に不快。

そのろく 内装が安っぽい
まずシート。座れば心地良いし大きさも十分なんだが、ヘッドレスト一体シートってのは見た目非常に貧乏くさい。日本じゃ商用車かアルトくらいなもんだぜこんなシート。内装も評論家は褒める向きはあるけれども、おっきなプラスチックの装飾パネルで誤魔化されてるだけで、内装の質感自体は国産車と大差ない。フォルクスワーゲンのポロやゴルフに比べれば、圧倒的に安っぽい。

そのなな ポロではなぜいけないのか?
これが最大の弱点。単純に最低価格で比べればup!は1,587,000円~でポロは1,999,000円~。差は40万円あるけれども、ポロの最廉価グレードがそこそこ選択肢になり得るのに対し、up!の最廉価グレードは2ドアで装備も貧弱。実際多くの人に訴求出来るのは1,787,000円のモデルあたりから。そうすると差額は20万円程度。このくらいだと、装備も走りの安定感も一段上のポロをなぜ選ばないのか? という疑問には当然行き着く。この疑問に明確な回答を持ち合わせていない人は、up!を積極的に選べなくなってしまう。


とまあ、ホントに癖がある車。こういうのは、あんまり細かいこと考えずに乗りたい、って傾向の強い日本ではあんまり歓迎されないんじゃないかなあ、という感じでね。まあ、日本の話だけじゃなくって、昔あった1リットルクラスの「ルポ」も短命だったしなあ・・・
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何に惹かれてあなたはup!を買ったの?

2017年06月13日 22時30分05秒 | 物欲

と言うわけで、まずは素直にこの車のぬたりがup!で気に入った点を上げていこうね。

そのいち 安いのに微妙に外したポジション
フォルクスワーゲンで間違いの無いコンパクト買えとなれば、何を置いてもポロなわけで、値段的にもup!とはそんなに価格差がない。だからわざわざup!買う理由が案外乏しいので結構微妙な位置にある車と言える。で、逆にちょっと珍しい車が好きなぬたりには狙い目だった。それにぬたりはどうもポロが好きじゃないのよ。シートもぬたりの体に合わない感じだしね。ポロと価格差が案外少ないとは言え、up!がフォルクスワーゲンでは一番安い車種ではあるのは間違いないし。

そのに エンジン音が割とかわいい
3気筒の1リットルエンジンは独特のトコトコとした音がして、機械好きなぬたりの心を結構くすぐる。なんかこう、がんばって走ってます! と車が言っているような気がする。エンジン音だけに関して言えばフィアット500のツインエアが一番好きで、車格的にもかなり近いんだが、up!より結構高いし、イタリア車はなあ・・・。

そのさん 走りの安心感が「ちょっと」違う
安い車なんで、さすが欧州の安定感! とまで手放しで褒められる程ではないし、さすがに低速域では結構頼りない挙動を見せるけれども、40キロから90キロくらいまでの速度域なら、1クラス上の国産車(フィットとか)とタメは張れると思うな。ただし5速のギアが低め設定なので、高速度域ではまたイマイチにはなるけど。

そのよん 欧州車のシートはやっぱり良いのです
欧州車のシートは全体的に固めで、こんな固いの乗ってて疲れるんじゃないの? と思うけれども、これが実は長時間乗ったときに疲れないのね。up!は安いだけに多くを期待するわけにも行かないが、それでも100キロくらい走ったときに、同クラスの日本車(パッソとか)に比べて疲れは違うと思うな。

そのご ASGトランスミッションは旧友との握手みたい
up!のトランスミッションは、通常のATではなくASGというシステムを積んでいる。システム的にはMTに近く、運転者がシフトアップもしくはシフトダウンだけをレバーで操作し、クラッチ板を切りギアを選んで繋げる一連の操作を機械が行う。オートモードもついていて、このモードにしておけば普通のATのように乗ることも出来るというような機構。トルクコンバーター等の機構がいらないため、構造がシンプル&軽い。
ただし、ギアチェンジに時間がかかり変速時のショックも大きい。これを少しでも和らげるためにはチェンジと同時にアクセルペダルを「適度に」緩める必要がある。ギアチェンジするときにギアレバー突っ込んでアクセルの緩め具合を探す感覚は、MT車のシフトチェンジに結構通じるものがある。免許取得後、10年以上MTを乗り継いだぬたりには懐かしい感覚。MT車がスポーツカー以外ほぼ絶滅状態の現在において、この感覚はちょっと貴重。それにこれなら免許取得以降MT車乗ったことないおかあちゃんにも運転出来る。

そのろく 煽られるガンダム心
白い車のドアミラー赤くしてドア下部にステッカーちょこっと貼るだけで、なんでこうぬたりのガンダム心を引きつけるのかしらねこいつは。限定100台ってのも中二心をくすぐるぜ。


こんな感じかな。並べて読むと我ながら好みがガキっぽくて苦笑しかないわな。でも惚れちゃったもんは仕方ないよね。運転するだけでニヤニヤ笑いが止まらんよ。ミニコンバーチブル以来だなこの感覚。
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黒蜜かけるのはやっぱり違和感が(生まれも育ちも東日本)

2017年06月12日 22時15分33秒 | 旅行&おでかけ
さて、車が新しくなったとなれば長距離ドライブである。
ぬたりの愛車となった以上、意味不明な行き先に駆り出されるのは当然であるので、まずは一発なにやら意味不明なドライブをして、新しい愛車に「お前はこれから俺と一緒に無茶するんだぞ」というのをたたき込む儀式である。
ただ、結婚して無茶をしなくなったのも事実。独身時代は数時間未舗装林道を連続走行するとかの無茶があったが、結婚してからはそもそも未舗装林道にほとんど足を踏み入れていない。
前の愛車もこの儀式は山形県の加茂水族館往復であったわけで、軽で山形まで日帰りするのがそれなりの無茶ではあるけれども、まあ半分以上が高速道路だし。
で、今回の愛車である。とりあえず納車1週間で遠出はしたが、走行距離は1日で300キロ程度。高速区間も長いし、単なる普通の長距離ドライブではある。まあぬたりもいい年だしいつまでも無茶やってるわけでもないしね。行き先も群馬の隣の新潟県である。で、片道150キロも走って新潟県の山奥で何をしてきたかというと。

ところてん食べてきました(意味不明)
いや、これただのところてんじゃないです。なんと言っても、日本一うまいところてんである(店名やんけ)。
いやまあ自己申告の日本一ですけどね。でも伊達で名乗っているのではなくて、きちんと手間がかかったところてんでとてもおいしいものだし、何より雰囲気が良い。川沿いに店があり席の脇は鯉の泳ぐ池。風も通り抜ける立地なのか、常に涼やかな風が吹き抜けていて、ここ真夏に来たら天国だと思うわ。6月だと半袖では寒いくらいだったけどさ。
確かにまあ、たかがところてんだから、東京からこれだけのために数時間(最寄りの高速のインターからも1時間弱)かける程かと言われると素直に首肯は出来ないけども、逆に言えばこの店の近所を通るのならば寄らない理由はないですよ夏休み時期は混むらしいけども、真夏にはホントおすすめの場所だと思うよ。まあ、酢醤油のところてんに馴染みのない人にはおすすめしないが。
で、だ。この日訪れたのは新潟県である。日本有数の米どころである。ところてんのお店のある十日町は「棚田の里」として知られており、お店に「棚田の米で作ったおにぎり」も売っていた。おにぎり好きなぬたりは、ところてん食べ終わったら買おう、と思っていたんだけどね。
ところてん食べてるうちに売り切れになっちゃったよ(TT)
人間こうなるとなにやら無性に食べたくなるもの。仕方ないので帰りしな、手作りコシヒカリおにぎりを売っているコンビニ、オレンジハート石打店へ。まあ、石打店も何も、元々オレンジハート自体がマイナーにも程があるチェーンで、本部もすでに存在せず、他の店舗がまだ生き残っているのか不明なんだがな。ともかくここには手作りのおにぎりがある。
一個もないよTT
店内のディスプレイに置いておけるスペースの存在すら認められないほど。情報が無いので分からないが(店員に聞きそびれた)、おにぎり販売をやめちゃった可能性すらあるぞ。
もうこの時点で半分涙目もんだが、オレンジハートから程近くに米農家の直売店を発見。塩沢石打インター近くの「田人-tabito-」ってお店。まあせめてコシヒカリでも買うかと寄ってみると、「塩むすびあります」の看板発見。おお、やった。待たされた甲斐あって、なんと農家の直売のおいしいコシヒカリおにぎりが食べられるぜ。
まあ、売り切れだったんだけどさ(TT)

と言うわけで、せっかく米どころたる新潟県南魚沼に行っておきながら、とうとうおにぎり一つ食べられなかったという、裸の大将なら絶望で貼り絵が出来なくなるくらいのお出かけになりましたとさ。しばらく忘れていたが、そうか、俺にはアレな神がいまだに取り憑いてんのな。
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up beats! そのに

2017年06月07日 20時51分59秒 | 物欲

実はぬたりはup!という車を気に入ってはいたが、一つだけ気にしていることがあった。車体色である。
ぬたりのイメージとして、小さい車こそはっきりした派手な色の車に乗りたい、という思いがある。ましてやわざわざ外国車に乗るわけだから、シルバーや黒といったありがちな色を選ぼうという気になれなかったのね。
んで、1年前から白羽の矢を立てていたのが「コーンフラワーブルー」という色。簡単に言えば、のっぺりした濃い水色で、なかなか派手である。こういうのに乗りたいのよね。
・・・まあ、ぬたりが興味を持った時点でカタログ落ちしてた色なんだけどさ(T T)
ところが世の中分からないもの、この色の中古車がまさにおかあちゃんがゴルフ買ったディーラーに4月頃中古として出てたのよ。よーし、パパ、これ買っちゃうよ! なんて4月始め頃には盛り上がってたもんさ。
・・・まあ、売れちゃったんだけどさ(T T)
とまあ、どうにもタイミング悪いなあ、と思っていたところに件のup!がマイナーチェンジされて新発売された。んで、限定車もこのタイミングで発売されたわけ。ふうん、どんなんかなあ、とネットを叩いたぬたりは限定車の一つ「up! with beats」の姿を見ることになる。

イイ!!
この色使いがはっきりしてて実に良い。車体色白にドアミラーの赤が、ぬたりの中二心&ガンダム心をはっきりくすぐる。beatsのサウンドシステムなんてさして欲しくもないが(どうせ聴くのはさださんと華ちゃん)、このインテリアとエクステリアは実に魅力。うん、これは欲しいわ。
で、だ。件のup! with beatsは限定車である。ぬたりが希望する車体色ホワイトの2ドア(4ドアはデザインがつまんない)は全国限定100台しか設定がないのね。というわけで悠長に構えていることもできずに、GW終盤にディーラーにお邪魔したわけさ。事前にアポとってね。

で、ゴルフ買ったときは交渉の経過もネタにしたけれども、正直今回はネタにするほどの話もなかったりしますね。展示車→試乗→希望モデルとオプション選択→金額提示→安くしろと言う→引っ込んで新しい条件持って出てくる→粘る→細かいサービスの値引き提示→OK、と、こんな感じ。至って普通で特に特殊なやりとりもしてない。
そもそも条件が相当に整っていないと田舎の外車ディーラーの値引きは渋ちんなのよ。で、今回の場合はマイナーチェンジ直後でしかも限定車。車両本体価格もフォルクスワーゲンの中で一番安い車種ということで、値引きに関しては厳しい条件ばかりが揃っている。最後の細かいサービスにしたって数千円レベルの話。みみっちいにも程があるわね。まあそんな中で、「去年ゴルフで2年連続購入ですし」ということで、とあるサービスをしていただいたところでシャンシャンにしちゃいましたわ。値引きの際の常套句「店長を呼べ!」も使わなかった。外車に乗る場合は購入時の条件がどうこうよりも、いかに良好な関係をディーラーと結べるかが大事だからね。だって、どーせどっか壊れて持ち込むんだから(おい)、値引きでグダグダ言ってた客だ、とマイナスイメージ持たれたら、その後気持ちよく車を直してもらえなくなっちゃうしね。だから値引きばかり追いかけてもよろしくない。車を売ったことにより、ある程度ちゃんと利益を得てもらわないとね。

さて、このup!という車、そもそも他人に勧めるかというとぬたりは首を横に振る。ぬたりがこれまで乗っていた軽自動車と比べると、数十万円高いのについてない装備が多くいろいろ癖も強い。だから普通の人にも魅力かというとそうは思わない。外車であれば多かれ少なかれそういう経験はするもんだが(おかあちゃんのゴルフの時もネタにしたな)、up!はフォルクスワーゲンでは最も安い部類の車であり、一つ車格が上のポロあたりと比べても、コストカットの跡はあからさまに見える。
でも、ぬたり個人にとっては絶好の「買い」だったわけさ。大人二人が乗れればよく、遠出は重視しない(ゴルフで行けば良い)。適度に「トコトコ」とした独特のエンジン音がするし、中二心&ガンダム心を揺さぶる無駄なカラーリング。ギアチェンジもぎくしゃくするんだが、逆にがんばって運転してるぜ感を盛り上げてくれて、なんか心地よかったんだよね。
車買い換えたいな、と思ったところにこんな車見つけて、しかもフォルクスワーゲンディーラーと付き合いがある、となれば、これはもう買う条件が整いすぎてますわな。ましてやほれ、ぬたりは衝動買いという持病があるしさ。


息の長い活躍をお願いするよ、相棒。
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up beats!

2017年06月06日 20時16分20秒 | 日記
という訳で車を買い替えたわけなのだが。

そもそも車を買い換える気があったのかと言われれば、4月の異動ですべてが変わった、という答えになる。
ぬたりが軽自動車に乗っていた理由はコストパフォーマンスのみである。なにしろ1日の通勤が往復で80キロあったわけでね。燃費の良い車に乗っていないとやっていられない。かといって燃費のために余計な出費をするというのは本末転倒にも程があるわけで、そうなると選択肢は軽しかなくなるわけだ。それで3年間軽に乗っていた。
が、転勤はすべてを吹っ飛ばしてしまった。4月から通勤距離は往復で16キロ。燃費が良いに越したことはないが、別に重視する必要はない。
そして、そのタイミングで多走行による不具合もちらほら顔を出すようになってきた。バッテリーの劣化、アイドリングの不安定、走行時のエンジンの異常振動等が出始めていた。多走行とは言え、たった3年でこれかよ、というのは正直な気持ちでね。またディーラーの対応も悪いとは言わないが褒められるものでもなかったので、ディーラーとの関係性、というものもそれほど気にしなくなっていた。
そしてそんな中の人事異動である。ぬたりが社会人になって以来、今回の異動ほど不満の高い異動もない。仕事の量は単純に増え、体調に不安を抱えながらの夜勤付き職場、旧所属後任者との電話での大喧嘩(口の利き方考えろテメエ!!)等々、車くらいは好きなの乗せろや、という気持ちにぬたりは確実に向かされていた。
ただ、好きなの、と言っても結婚もして住宅ローンも抱える身とすれば、何でもかんでも選べるわけじゃない。しかもおかあちゃんの愛車はゴルフである。遠出も町乗りも何でもござれで、かつ所有欲もそこそこ満たすというまさにキングオブオールマイティ。これ1台あればほぼぬたりんちは困らないわけで、ゴルフより大きな車に乗る意味はない。ぬたりが乗る車は、車体も値段も小さい車が候補になってくる。
おかあちゃんがゴルフを選んだ理由は「キセノンライトの設定があること」であり、このためゴルフより安いポロとup!が選べなかったわけなのだが(ほとんど設定がない)、ぬたりが今回選んだup!に関しては試乗だけはしていた。そしてぬたりはとても気に入っていたのである。それが1年前の話。
とはいえまあ、当時の1日80キロを走っている状態ではup!を積極的に選べるか、と言われるとこれは微妙な話。どう考えても軽よりは燃費は落ちるし、しかも燃料はハイオク指定。遠距離通勤で1日4リットルもガソリン燃やす身では、これは積極的に選べる話ではない。うーん、もう少し近くに転勤になったら考えようかな、としばらくはのんびり構えていたのよ。
そして4月1日。いきなりの転勤で通勤が相当に近距離になってしまったぬたりは、嫌が応にも車の買い換えに気を配るようになっていった。そして事態は急展開する(続く)。
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はじめての精神科

2017年06月05日 19時19分32秒 | 日記
さてさて、昨日春日武彦先生の話をしたが、この春日先生という人は精神医学の入り口に非常にありがたい存在として輝いている。
何しろ実務経験バリバリの精神科医である。実務に即した著述には定評があり、関係者の教科書としては非常に評価が高い。かつ、精神医学書にとどまらず多くの小説がその著述に引用され、別に精神医学の関係者じゃなくても、読んでいるだけでおもしろい。
本のタイトルもなかなかにセンスが良く、昨日の「屋根裏に誰かいるんですよ」の他にも「ロマンティックな狂気は存在するか」「私はなぜ狂わずにいるのか」「不幸になりたがる人たち」「17歳という病」等々、何かこう、興味を引かれるタイトルの著作が並ぶ。
で、某掲示板とかでサイコパスだなんだかんだと喜ぶ人たちにとっては、多分「ロマンティックな狂気は存在するか」というのはグッとくる問いかけだと思う。多くの人が、狂気って妄想って何なのさと言われても、実際に触れたことはないわけだからね。
ぬたりは過去に幸か不幸かそういうものに触れたことはある。もちろんぬたりは精神科医でもなきゃ心理士でもない。そんなぬたりが出来ることは彼らのすることを見てるだけが関の山。まあ、専門的な仕事に見合う給料ももらってなかったからやる義理もなかったが。
とは言え門前の小僧が経を読んでも不思議ではないように、ぬたりもそういう人たちの妄想に触れることはあったし、彼らの会話の相手を務めなきゃなんないこともあった。そして悟ったのは、彼らの妄想は実につまらないと言うこと。最初のうちはそれなりに興味をそそられたりもするけれども、2、3件も聞いてると底の浅さにあっという間に気づく。まあ学会の症例発表がつきないくらいには珍しい症例はあるんだろうし、春日先生の本にもいくつか珍しい症例が載っている。けれどもこれは珍しいからこそ症例たり得るんであって、そこまで多くを語れるほど現場に居合わせたわけじゃないぬたりはそんな経験はない。まあ、居合わせたとしても守秘義務ってもんがあるからこんなところで語れはしないが。
そもそも妄想ってのは、精神疾患で引き起こされる不安を説明するために生み出されるものである。人間の脳の性能というのは実際相当に高いから、ある程度の物語は作れるのだが、いかんせん彼らには余裕がない。病気から来る不安感は、今にも地面が割れてその地割れに飲み込まれてしまうかのような不安感、とも言われるわけで、そんな状態で考え出す物語に、深みなんか求める方が間違っている。
彼らにとって妄想とは不安感から少しでも逃れるためにすがるもの。だから物語はある程度は陳腐な方が逆にすがりやすいわけよ。自分が特別な存在(だから狙われる不安がある)、他人が悪事を自分に向けて行う(だから狙われる不安がある)、突き詰めれば、概ねどちらかに収斂されるのよね。それを説明する言語が、各自違ってくるってだけ。それを研究するなら症例は多いに越したことはないが、ぬたりは研究者じゃねえしな。少なくともぬたりはほぼ興味をそそられるような妄想に会ったことはない。

そもそも、妄想自体は別に精神疾患に限ったことじゃない。口には出さないけど誰でもみんなするもんだ。精神疾患の無理解は別に日本に限ったことじゃないけれども、妄想、幻覚といったあたりを特別視すること自体が本来おかしい。前述のように生まれてこの方妄想したことない人なんていないだろうし、幻覚にしたって、4日も寝ないで過ごしていれば、健康な人だって多かれ少なかれ経験するもんである。特別なもんじゃなくて疲れればほとんどの人に起こる症状なのよ。その症状をもって特別視するのはおかしいでしょ。
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