(昨日からの続き)
自宅から車で走ること20分。初めて来たディーラーではあるものの、事前に何時に行くかは電話で伝えてあった(中古車を見に行くときに事前のアポは重要です)。まあ、ぱっと車だけ見て帰るつもりだった。
いきなり半個室のスペースに案内されちゃったんですけど。
同系列の店の客だから知ってますけど、ここは商談スペースじゃないんですかね。いや、ぬたりはちょっと見に来ただけなんだがなあ。買う気だってそんなにねえぞ。
電話でアポとった営業さんは対応中なので少しだけお待ちを、と言われ待つことしばし、やってきたのは初めて見る営業さんと、「おやあ、どうも」なんて挨拶とともに、普段行ってたディーラーでよく顔を見ていた営業さんの姿。名刺を見ると店のマネージャーと書いてあった。栄転か。うらやましいのう。
で、見せていただいた中古車はホントに多走行というだけの車で、状態は年式相応で普通にきれい。同店販売車で女性ワンオーナーだから荒く使った形式はない、とのこと。しゃがみこんで下回りもチェックしたけど、オフロード走行の跡とかも見えなかった。メンテナンスも同店でずっと行われていた由。
装備的にも、ハイライン(高級グレード)ということで、有料オプションこそついてなかったものの、液晶メーターにレーダークルーズコントロール、パーキングアシストに、シートヒーター。各ゾーン(運転席、助手席、後席)独立調整オートエアコン、等々機能は充実。まあ4年前の車ともなれば、例えばスマホの置くだけ充電がなかったり、ナビの画面が少しだけ小さかったりという古い部分も見えたけどな。まあ、これは最新モデルと並べれば、の話。
ともあれ、ホントに多走行だから安くなってます、というだけ。多走行の受け止め方は人それぞれだけれども、値段とすれば案外妥当な感じ。でもぬたりは元々多走行をそんなに気にしないし、今乗ってる車(VWでは一番安い車種)に比べれば、高い車はやっぱり快適そうだなあ、程度の感覚で、車の見学は終了。まあ、あとは2、3確認だけして帰りましょ。
んで、車見に来たときのお定まりの言葉、今乗ってるup!の査定もしますか? が聞かれた。
そんなに買う気もないから普段なら断るんだが、まあ、いつも行くディーラーと同じ会社だし、と軽い気持ちで見てもらうことにした。ぬたりは車の扱いは荒いから、いつも査定は叩かれるので期待もせずにコーヒーを飲みながら待つ。今日は見に来ただけだし、査定の低さは体よく断る理由にもなるしな。
待つことしばし、営業さんが「基本こんなもんですね」と言いながら手書きの査定書を示した。
平静を装うのに苦労する。
正直こちらの考えよりも高かったのよね。ただ、満足してるってのは最後まで見せないのが交渉の鉄則。ふうん、まあ、中古の相場考えればこんなもんかね、程度の反応にとどめる。営業さんは、じゃあ、マネージャーの意見もらってきますので、と再度の待ち時間。数分後戻ってきた担当さんはこう切り出した。
「お待たせしました。ぬたりさんの車ですが、マネージャー決済で○○万円で下取りさせていただきます! いやあ、私もびっくりなんですが。」
吹き出す。
なんでマネージャー決済で買取が1.5倍になるかね。この時点で下取り価格にこちらが満足してることは向こうにモロバレ。もう交渉もクソもない状態になっちゃった。つーかなんでそんな価格で下取りできんの? 市場価格考えればギリギリじゃない? 凹みもあるぜあの車。
「タイミングなんですよ。up!は日本で販売終了して1年ですから、ちょうど飢餓感があるんですよ。普通に売ってるなら気にもならないけど、ないとなると欲しくなる、みたいな感じですね。キャラクター的にも手ごろなVWって今は代替車がないですし。
しかもぬたりさんのは限定のwith beatsですからね。ステアリングスイッチなどの各種機能がちょうど良いんですよ。レギュラーのup!だと機能が少し貧弱ですし。
2ドアは使い勝手がやや落ちるんですが、希少ですしwith beatsのキャラにもマッチしてます。多少飢餓感のある車は、こういう個性がある車の方が確実な引きがありますし、我々も売りやすいんですよ。それにマネージャーがぬたりさん知ってましたし。もう2台買っていただいたお得意様ですからね。あとまあ、いっそこの機会にぬたりさんをうちの店に引っこ抜いてしまおうかと。諸々合わせてこの値段です。どうすか!?」
・・・降参です。
購入を検討できる中古車があって、自分の車の買い取りも満足できる形になった、となれば、タイミングとすれば好機。up!に関しては、今は飢餓感があるかもしれないが、ニーズ自体はそれほど多くないと考えれば今後値段が上がることはあまり考えられず、確かに売り時は今だろう。それで自分のニーズを満たす車が安く買えるなら、まあ御の字でしょう。さらには、中古車ってーのは、この1台が売れちゃったら終わりだからね。
そんな感じで、お店に邪魔した翌日にはハンコついて契約する(まあ、翌日までに契約するのも下取り価格の条件だったが)というスピード決済。車の面白さという点では大きく劣るが(いい意味でも悪い意味でもup!はとんがってた。ティグアンは個性はまるでない)、各種装備による快適性は過去最大(つーか新車で400万以上もする車なんか買ったことない)の車。今後どんな活躍してくれんのかね。楽しみである。
自宅から車で走ること20分。初めて来たディーラーではあるものの、事前に何時に行くかは電話で伝えてあった(中古車を見に行くときに事前のアポは重要です)。まあ、ぱっと車だけ見て帰るつもりだった。
いきなり半個室のスペースに案内されちゃったんですけど。
同系列の店の客だから知ってますけど、ここは商談スペースじゃないんですかね。いや、ぬたりはちょっと見に来ただけなんだがなあ。買う気だってそんなにねえぞ。
電話でアポとった営業さんは対応中なので少しだけお待ちを、と言われ待つことしばし、やってきたのは初めて見る営業さんと、「おやあ、どうも」なんて挨拶とともに、普段行ってたディーラーでよく顔を見ていた営業さんの姿。名刺を見ると店のマネージャーと書いてあった。栄転か。うらやましいのう。
で、見せていただいた中古車はホントに多走行というだけの車で、状態は年式相応で普通にきれい。同店販売車で女性ワンオーナーだから荒く使った形式はない、とのこと。しゃがみこんで下回りもチェックしたけど、オフロード走行の跡とかも見えなかった。メンテナンスも同店でずっと行われていた由。
装備的にも、ハイライン(高級グレード)ということで、有料オプションこそついてなかったものの、液晶メーターにレーダークルーズコントロール、パーキングアシストに、シートヒーター。各ゾーン(運転席、助手席、後席)独立調整オートエアコン、等々機能は充実。まあ4年前の車ともなれば、例えばスマホの置くだけ充電がなかったり、ナビの画面が少しだけ小さかったりという古い部分も見えたけどな。まあ、これは最新モデルと並べれば、の話。
ともあれ、ホントに多走行だから安くなってます、というだけ。多走行の受け止め方は人それぞれだけれども、値段とすれば案外妥当な感じ。でもぬたりは元々多走行をそんなに気にしないし、今乗ってる車(VWでは一番安い車種)に比べれば、高い車はやっぱり快適そうだなあ、程度の感覚で、車の見学は終了。まあ、あとは2、3確認だけして帰りましょ。
んで、車見に来たときのお定まりの言葉、今乗ってるup!の査定もしますか? が聞かれた。
そんなに買う気もないから普段なら断るんだが、まあ、いつも行くディーラーと同じ会社だし、と軽い気持ちで見てもらうことにした。ぬたりは車の扱いは荒いから、いつも査定は叩かれるので期待もせずにコーヒーを飲みながら待つ。今日は見に来ただけだし、査定の低さは体よく断る理由にもなるしな。
待つことしばし、営業さんが「基本こんなもんですね」と言いながら手書きの査定書を示した。
平静を装うのに苦労する。
正直こちらの考えよりも高かったのよね。ただ、満足してるってのは最後まで見せないのが交渉の鉄則。ふうん、まあ、中古の相場考えればこんなもんかね、程度の反応にとどめる。営業さんは、じゃあ、マネージャーの意見もらってきますので、と再度の待ち時間。数分後戻ってきた担当さんはこう切り出した。
「お待たせしました。ぬたりさんの車ですが、マネージャー決済で○○万円で下取りさせていただきます! いやあ、私もびっくりなんですが。」
吹き出す。
なんでマネージャー決済で買取が1.5倍になるかね。この時点で下取り価格にこちらが満足してることは向こうにモロバレ。もう交渉もクソもない状態になっちゃった。つーかなんでそんな価格で下取りできんの? 市場価格考えればギリギリじゃない? 凹みもあるぜあの車。
「タイミングなんですよ。up!は日本で販売終了して1年ですから、ちょうど飢餓感があるんですよ。普通に売ってるなら気にもならないけど、ないとなると欲しくなる、みたいな感じですね。キャラクター的にも手ごろなVWって今は代替車がないですし。
しかもぬたりさんのは限定のwith beatsですからね。ステアリングスイッチなどの各種機能がちょうど良いんですよ。レギュラーのup!だと機能が少し貧弱ですし。
2ドアは使い勝手がやや落ちるんですが、希少ですしwith beatsのキャラにもマッチしてます。多少飢餓感のある車は、こういう個性がある車の方が確実な引きがありますし、我々も売りやすいんですよ。それにマネージャーがぬたりさん知ってましたし。もう2台買っていただいたお得意様ですからね。あとまあ、いっそこの機会にぬたりさんをうちの店に引っこ抜いてしまおうかと。諸々合わせてこの値段です。どうすか!?」
・・・降参です。
購入を検討できる中古車があって、自分の車の買い取りも満足できる形になった、となれば、タイミングとすれば好機。up!に関しては、今は飢餓感があるかもしれないが、ニーズ自体はそれほど多くないと考えれば今後値段が上がることはあまり考えられず、確かに売り時は今だろう。それで自分のニーズを満たす車が安く買えるなら、まあ御の字でしょう。さらには、中古車ってーのは、この1台が売れちゃったら終わりだからね。
そんな感じで、お店に邪魔した翌日にはハンコついて契約する(まあ、翌日までに契約するのも下取り価格の条件だったが)というスピード決済。車の面白さという点では大きく劣るが(いい意味でも悪い意味でもup!はとんがってた。ティグアンは個性はまるでない)、各種装備による快適性は過去最大(つーか新車で400万以上もする車なんか買ったことない)の車。今後どんな活躍してくれんのかね。楽しみである。