フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

不用意な言葉が、機械も傷つける(のか?)

2018年06月29日 15時47分46秒 | 日記
ぬたり宅は猫がいるために夏と冬はエアコンに付属する「見張りモード」を使っている。これは一定温度以上や以下になると勝手にエアコンが付くモードで、その一定温度に戻れば勝手に消える。
で、今日は朝から一度もエアコンのスイッチ触ってないのにエアコンはかかりっぱなしになっているような状況なんである。皆様水分補給はしっかりと。
さて、そんな真夏日真っ盛りの昨今、ここしばらく放送を待ちわびた「にっぽん縦断こころ旅 庫出しスペシャル 2015群馬県」の放送に絡んでレコーダーの不調を発見してもうホントどうしてこう致命的なタイミングでこういうの出るんだかと思う昨今でありますよええもお。
幸いにして庫出しスペシャルは土曜日に再放送がある。これを録画出来れば何とか視聴は出来る(ちなみに本放送、再放送、共にぬたりは当日仕事になっております)わけなので、これは土曜日までにレコーダーを新しく買わなきゃいけなくなった。そしてそのタイミングは前日の今日しかない。
あまりのタイミングの悪さに「だから経営破綻に陥るんだよもうシャープ買わねえ!」と一瞬は思ったが、考えてみればこのレコーダーはぬたりの独身時代から使っているものなので、もう8年使ってる。正直なところまあ潮時と言えば潮時だったわけで、性能は兎も角(安いの買ったんだからしょうがない)、ほぼノントラブルで8年動き続けたんだから、褒めてあげていいくらいかもしれない。それにテレビはアクオス使ってるんだからメーカーは合わせた方が良い。
という訳で家電量販店にアクオスのレコーダーを買いに。いやまあアマゾンで買った方が安いんだろうが、今日の今日欲しいとなると残念ながらアマゾンでは無理。東京都内あたりでは当日配送もやりだしてるらしいが、群馬でそんなサービスは未来永劫ありえない。
さて、アマゾンの方が安い、とは一口に言うが、昨今ネット価格も家電量販店は意識してるもんで、今回はこちらから値引き交渉しなくても、ポイント分考えればアマゾンとどっこい、という価格を黙って出してきた。在庫もあったので買い物はあっという間に済んだ。

という訳で新たなレコーダーはアクオスブルーレイレコーダーBD-NW1200と相成った。家自体が淡い色調なので、合うかと思って白いモデルをチョイスしたが、こうして棚に入れちゃえば色なんか分かんねえな。結構グレードとすれば下の方のではあるが、使用頻度考えればこれでも十分すぎるくらい。ズバッとアマゾン対抗してくれたので、HDMIケーブルも新調。勧められるままにちょっといいやつ買ったんだが、考えてみればぬたりんちのケーブルはテレビ→ホームシアター→レコーダーという風に繋がってるから、1本だけ良いの買っても意味はなかったな。

さて、以上が話の枕である。

本編の話は、調子が悪いと分かって買いに行く決心をした時に、せっかく家電量販店行くんだからついでに見ておきたいと思ったものについてだ。それはWi-Fiルーターである。
ぬたりんちのWi-Fiは、NTTが電話回線のルーター置いてった際についでに付けて行ったもの。お気楽にWi-Fi飛ばせたのは良かったのだが、何しろこいつ電波がイマイチ。我が家では和室、寝室、1階トイレあたりで繋がりが悪くなる。
畳でだらけれるとき、ベッドで横になってる時、う○こしてる時(おい)、というぬたりがリラックスしてスマホいじりたい最大の3つの時に繋がりが悪いというのは非常に気になっており、じゃあ一緒にルーター見て来るわ、と前日におかあちゃんと話していた。
そして今日、とりあえずどのレコーダーを買ったものかとスマホで情報収集。そしてスマホを手にう○こへ。ああ、そうか、トイレは繋がりにくいのか。
なんか今日はバリバリ調子よくて、サクサク表示できるんですけど。
いやもうホント、機械も人の言葉が分かるんじゃないかしら、ってくらいだ。そらもう前日は「あんな役立たずのルーターさっさと燃えないゴミに出してやりたいわ!」とか言ってたのを聞いてたんじゃあるまいかね。
まあ、調子が良くなったのはいいことだ。ぬたりとて無駄に出費はしたくないのだ。今後も頑張ってくれよな。
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東パキスタン

2018年06月22日 22時25分21秒 | 日記
洒落者ぬたりが服を買いに行ったよ。
・・・ホームセンターにな(おい)
いや、城跡巡りするのに安いシャツが欲しかったんだよ。ホムセンだと作業着用のボタンシャツとかあるしさ。んで、買ったシャツの品質表示見たんだけどさ。

また渋い国から来たなこいつ。
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アメフトの勧め

2018年06月19日 22時09分44秒 | 日記
副題
日大の騒動で散々テメエの意見を好き勝手無責任に述べてた奴らは、どーせそろそろ「さてさて、今回の件で俺の中の正義感が満足したぜ。じゃあなアメフト。あとは好きにしろや俺興味ないさあW杯見よう」って感じで今後はアメフト見向きもしないんだろうが、アメフトってのはちゃんと良さもあるんだからNFLでいいから少しは今後も見ろよな。




日本人の誤解として、アメリカのスポーツはMLBが一番人気、というのがあるが、スポーツの人気度で言えばNFLが断然の一番人気で、テレビ視聴率、興行収入等も比べものにならないほどNFLの方が大きい。人気度で言えば、MLBは大学のアメフトリーグ以下との調査結果すらある。アメリカのカレッジフットボールは、10万人入るでかいスタジアムが本拠地のところが複数あるが、MLBはそんなに大きなハコ持ってるところはない。
アメリカ人というのはある程度のわかりやすさを好む国民性のようで、ヒットする映画や商品の多くがどことなく分かりさすさを持っている。アメフトの場合はとりもなおさずその激しさが分かりやすい見所になる。プロテクターで身を固めた巨漢がガツガツぶつかり合うんだから、その迫力は一度見れば嫌でも分かる。
要するに、ルールが、とか馴染みがないから、とかと小難しいこと考えなくても、パッと見れば迫力ある映像が見られるわけである。この点に関して言えば、野球やサッカーなんかに比べても遙かに取っつきやすいと言える。要は、攻撃側はボールを前に進めれば、守備側はそれを止めれば良いんだから。細かいルールなんか知らなくても、その激しい攻防を見ているだけでもある程度は楽しめる。また、アメフトはボールデッドが多く、数秒から長くても数十秒でプレイが止まり仕切り直しになるから、テレビ中継ではリプレイ等の解説がその都度流れとてもわかりやすいし、反則があった場合は審判がどちらのチームの何番がどんな反則をしたか必ず宣告をするので、この点も見やすい。要はテレビ視聴に関してはとてもしやすいスポーツなんである。NFLのみではあるが、試合時間残り2分(試合終了の実質5~10分前)のクライマックス時には「テレビの前の人はクライマックスの前にトイレに行っておけよ」という趣旨で、試合計時が一時止まる「2ミニッツウォーニング」なるルールすらあるくらいだ。
さて、そんな具合にただでかい男ががっつんがっつんぶつかり合うのを楽しんでいると、ある程度ルールが頭の中に入ってくる。んで、分かりやすいだけだとここで底の浅さが見えてすぐに飽きちゃうんだけども、ここからはさらに深いのがアメフトの憎いところ。攻める場合、大きく分けてパスとランの2種類があるけれども、これに向けてのフォーメーションが実に多彩。誰がどこをブロックして誰がどこに走り込むのか、誰がパスを受けるのか、それを攻撃側守備側がお互いに読み合いながらプレイするわけ。プレイ人数は1チーム11人だけども、ベンチ入り45人(NFLの場合)はプレイが止まった際には自由に交代できるので、個々の選手の個性等も考えて、実に多彩なプレイが可能になるわけ。もって走らせるランプレイにしても、足は速いがタックル受けると倒れやすい選手と、足は遅いがタックル受けてもなかなか倒れない選手、どちらを使うかによって組むフォーメーションは違うし、守備側もまたしかり。それを数秒から十数秒のワンプレイごとに何度も何度も行うわけだから、作戦、と言う点では非常に深くなるし、各選手の残す記録も多彩になる。今でこそ公式サイトに行けば色々な個人成績を見られるようになったから、もうどうか分からんが、ネットのない時代にアメリカではNFLの個人成績が自分でつけられるノートブック、というのは毎年飛ぶように売れていたそうで。そんな具合に、派手なプレイを訳分からなく見てるライトな見方から、個人的に追いかけている選手の成績を数字で追いかけて、今年はこいつなりになかなかやってるなあ、と悦に入るかなりマニアックな楽しみ方まで内包するのがアメリカンフットボールというスポーツなのね。
とにかく今回の問題で、たとえ悪い意味であったにしても多くの人がアメフトというスポーツに触れたのは事実。だとすれば誰かを罵倒して終わりにするんじゃなくて、せっかくだからアメフトというスポーツについても少しは見てみませんか? というのは言いたいのよね。何度も言うようにルール的に取っつきにくいのは認めるけれども、ルール知らなくても楽しめる可能性も秘めたスポーツなんでな。せっかくの機会なんだから、個人の嗜好に合うか合わないかだけでも確認してみるのは悪いことじゃないでしょ。
・・・とまあここで〆たいところなんだけれども、日本において基本無料で試合を見られる(BSアンテナと受信料は必要)コンテンツ、NFLは現在シーズンオフで、約3ヶ月先の開幕まで、アメフトの試合見たくても気楽に見られないじゃねえか、ってオチがついちゃうのよねえ。そのころには今回の騒動なんか、みんなどーせきれいさっぱり忘れてるだろうしなあ。つーか既にみんなW杯でもうすっかり過去の話題にしちゃった感があるな。お前らあんなに偉そうに語ってたじゃねえか…。
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雪よ岩よ我らが宿り

2018年06月18日 21時44分54秒 | 日記
さて、モンベルにてトレッキングシューズを買った訳だが。となれば履いて遊びに行くのが当然というものだわな。1万円以上したんだし。
新しい靴で、しかもトレッキングに使うという事で、ここ最近は何かというと履いて出かけて足を慣らしていた。山行ってから足の皮剥けるとか目も当てられないからね。
そんなこんなで足にもなじみつつある昨今、いよいよぬたりは登山計画を実行に移すことにした。しばらく山に行っていないから、正直まだリハビリ段階ではあるんだが、だからと言って甘やかしていてはいけない。ぬたりが向かったのは、群馬県一番の山である。
鈍った体に鞭を打ち、険しい登山道を一歩一歩進み、ぬたりは登頂を成し遂げることが出来ましたわ。群馬県一番の権現山山頂に。

いやあ、長い道のりだった。あとに続く人のために下山時は手元の時計にて計時を行ったのだが、ぬたりの苦闘を示すためにも、メインルートとも言える南側登山口から山頂までの所要時間をここで述べておこう。

所用時間 1分33秒(おい)

まあそういう事で、ぬたりは群馬県で一番低い山、伊勢崎市の権現山へ行ってきたわけさ。山頂の海抜は91メートルでも、周囲の海抜はおおよそ70メートルで比高は約20メートル。岡か古墳だわなこんなん。
ちなみに麓に駐車場があまりなくて、中腹にある蓮神社の駐車場を利用するのが一番確実な登山ルートだったが、この場合、最短距離で歩道を歩くと1分17秒でついたわ。まあ、車止めさせてもらっている手前、神社にお参りしてから登ったんで、最初の登山時間はもう少し長かったが。

多少見晴らしがきくようになってはいるが、正直爽快感はそんなにないな。低いわ。
ま、気分転換にはなったかな、と。考えてみれば都道府県の数だけ一番低い山はあるわけだから、みなさんもお住まいの都道府県の一番小さい山を訪れてみるのもいいかもしれませんよ。日本一低い山なら登頂証明書も貰えるしさ。
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たまにはヲタネタやっとかないと

2018年06月16日 22時33分01秒 | ラブライブ!


今見ると隙も見えるんだけどさ。
でもこのシーンを映画館で見た時には相当に感慨深かったんだよね。「あのふらふらとしてて、CD聴いてるこっちが心配になったこの作品も来るとこまで来ちゃったんだなあ」って。素直に画面の情報量増やして圧倒させるって手法は今でも好感持って見れるわ。
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ホント毎日楽しい

2018年06月15日 21時50分01秒 | 日記


松本ひで吉さんの「犬と猫どっちも買ってると毎日たのしい」購入。

生き物飼ってる&飼ったことある人は黙って買え。
あるある過ぎてペットへの愛情が増すこと必至。

生き物飼ってない&飼ったことない人も黙って買え。
ペットのいる生活はこんなにも楽しいぜ。
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アウトドアグッズ買ったので与太話

2018年06月14日 20時07分14秒 | 日記
さてさて、ぬたりは「一番近くお店で足のサイズちゃんと測ってくれたから」という理由で、トレッキングシューズをモンベルで購入し、さらに山に背負っていくリュックサックも無かったので一緒に購入した訳なんだがね。
ぬたりの城跡巡りは、まあ藪漕ぎみたいな事もするとは申せ、実際はそれほどの歩行距離があるわけでもなく、装備に関しては実はそれほど重視しなくても良い。だから正直安物でも何とかなるし、実際何とかなってきたから、これまでブランド買いをしたことはなかった。
今回ちゃんとショップに行ったのは、ぬたりももう若くないし、久し振りに歩くならちゃんと装備に金をかけた方が良かろう、と言う判断から。これまでの経験を思い出すに、実際不快な思いはしてたわけで、これを軽減できるなら多少はお金を払ってもいい。
モンベルを選んだのは純粋に「家から一番近いアウトドアショップがここだったから」と言う理由だけで、事前にモンベルに拘りがあったわけでもないんだが、後追いで情報収集するに「デザインはダサめだけどもコストパフォーマンスは最強。貧乏登山家にお勧め」みたいなことが書いてある。

結果的にぬたりにぴったりじゃないかこれ(住宅ローン支払頑張ってます)

そもそも山行くのにかっこよさをそんなに求めてもいないし、そもそもぬたりはトレッキングしたいわけではなく、数多くある山城跡に行くのにトレッキングをせざるを得ないだけで、人気のトレッキングコース(県内だと尾瀬とか谷川岳とか)なんかは基本的に眼中にない。行くのは地元民すら知らないような小山が中心なので、基本的に人の目なんか気にならない。ダサくても笑われることはまあ無い。
ネットであまり悪口を言われていない、というのは結構偉大なことでね。いや、多くの人が「モンベルはデザインが駄目だよ。ジジババ御用達だし。」とかとは言うのよ。ただ二言目に「でもコスパ最強」とは付け加えるんで、100%の否定ってのがほとんどない。ノースフェイスやパタゴニアあたりはアンチ多いけどなあ。
さらに調べると、「弱点は、気がつくと全身モンベルになる」と言う意見も合って苦笑。いやあ、その道見えてるわ俺。一度山に行くの辞めてたもんで着る服がないんだよ。前は多少古くなったのを「汚れても良いから山用に」って着てたんだけど、結婚してもうおいそれと山にも行くまい、ってんで軒並み処分しちゃったんだよね。クローゼット見ても山に着ていけるような服がないぜ。そんな状態で見たモンベルのお店には、それはそれは山に着ていくのにぴったりな服が沢山あってなあ。

群馬県の皆さん、数ヶ月後に全身モンベルで固めたオッサンが、誰も見向きもしない様なマイナーな城跡をうろついていたら、それはぬたりかも知れませんよ。
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常識とは砂上の楼閣の様なもの

2018年06月13日 21時51分43秒 | 日記
突然だがぬたりは靴においてはワイド幅の物を愛用している。表示で言えば4E幅というあたりだ。
ぬたりが自分の足の幅を意識したのはかれこれ20年前。当時職場でスキー好きの仲間に入ってしまったぬたりは、それまで使っていた親族からのお古のスキー靴を「いくら何でも自分で買えよ見立ててやるから」と仲間に言われて買いに行った時の話に遡る。このときに足に合わせるために中の詰め物を削るというプロセスを経たもので、削るくらいなんだから、ぬたりの足は太いんだろう、と思って、それ以降靴の幅は広めのものを愛用していたのだ。
さて、ブログで取り上げつつあるが、ぬたりは最近再び城跡巡りが気になっており、次に狙っているのはマイナーな山にある城跡。登山道の入り口は先日現地にて確認し、ネットでも登山道で山頂に至れることを確認している。
で、城跡巡りとは言うものの、内容自体は日帰りトレッキングとなる。で、改めて見回してみると、こういう場所に履いていける靴がもうなかった。かろうじてランニングシューズはあったが、これだと動きやすくても登山道を歩くにはちと荷が勝ち過ぎる。
つーこって、まあすぐに山登る予定でもないし、とりあえず見ておくだけ見ておくか、とばかりにアウトドアショップを探す。自宅から最も近かったのはモンベルさんの直営ショップ。安物売りはしてないだろうが、まずは良い物を見定めておいて、オーバースペックに感じたら他の店行けばいいし、と言うことでとりあえずお邪魔してみる。店の片隅にあったシューズコーナーでぬたりの腰抜け日帰りトレッキングにぴったりのそこそこのスペックの靴を見てみると、ワイド幅、なるものが一種類だけあった。まあ、これあたりなんだろうなあ。
そんなこんなでいたら店員が寄ってきた。なにしろ靴はトレッキングにとっては一番大事と言っても過言ではないもの。担当店員の熱心さも違った。あんまり熱心にされると引くに引けなくなっちゃうんだけどなあ、モンベル値段そこそこするし、とか思いつつ、とりあえずサイズ計測をすることに。専用の計測盤と巻き尺がぬたりの足に当てられた。
計測後、スタッフは手元の表を示す。いくつのサイズの時に足幅が何センチだとどの横幅の物がぴったりなのか描いてある表である。
「今、足に巻いている巻き尺の数値は〇〇センチですよね。この表に当てはめますと、数値は靴の幅規格のD~Eの間になりますね。以上の結果から、お客様の足ははっきりと細長であることが分かります。」
(゚Д゚)ハァ? これまで20年間私はワイドな靴しか履いたことないんですが。
「無理もないんですよ。日本人の足は幅広、ってのは昔の常識ではあるんで、日本のメーカーはしきりに幅広を作っていて、自分の足は幅広なんだ、と思い込んでいる人はすごく多いんですよ。でも実際計測してみると実は細い、って人が多いんですよ。あと幅広の靴は入れた瞬間余裕があるんで足が楽なんですよ。だから通常時ならさして問題になりません。ただ、トレッキング等になると靴の中で足が動くので靴擦れ等を起こしやすいですし、変な形で足を接地させて、疲れを助長させてしまったり、思わぬケガを招いたりすることもあります。」
20年ほどのぬたりの「自分の足は幅広で合う靴がない」という常識が、わずか5分ほどの計測で覆ってしまいましたわ、でもどうして今まで細身の靴がきついと思ってたんだろう?
「足の甲が少し高めですからこれが影響してると思います。トレッキングシューズなら紐を緩めていくらでも対応が可能ですが、普通の靴は当たりますしね。その感覚に慣れてなかったんでしょうね。多いですよ、そういう人。」
とにかくまあ、自分の足が細身である、と言う事実に唖然としちゃって、気がつけば5桁にもなる金額のトレッキングシューズを買ってしまいましたわ。サイズ的に微妙だったんだが(少し指先があたるような不安があるんだがワンサイズあげると全体的に緩い)、それならば、と別売りのインナーソール入れてみたらあら不思議、フィット感が完璧になっちゃったわ。つーかこのインナーソール5000円くらいするんですけども。ただでさえ高い靴買ってるってのに、さらに店頭支払額が増えちまったぞおい。
靴というのは大事、というのはぬたりだってよく聞く話だが、それにしても色々とびっくりさせられた話だったわ。考えてみれば、そんなにしっかり足を計測して靴買ったことなかったもんな。

さあ、準備は整ったし、いつ行くかね? 尤も、もう梅雨が来ちゃったんだけどな。
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精神医学入門

2018年06月04日 22時17分55秒 | 日記
ぬたりが今現在、単行本を買う等で追いかけている漫画家は松本ひで吉さんのみなんだが6月に単行本が2冊出ることが決定。んで、2冊の本を買う形がちと違ったのね。
ツイッターにて毎週日曜日に公開される、飼い猫飼い犬についてのエッセー的マンガ「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」は書籍で、なかよしで連載中の「ねこ色保健室」はKindle版で、それぞれ購入予定なのね。世の中の進化には恐ろしく、保守的なぬたりであっても、本は基本電子書籍で、という波は押し寄せてきている。「犬と猫・・・」はおかあちゃんも読むもんで、そうなると書籍版の方が都合がよいのね。
そんなこんなでAmazonを眺めていて、ふと思いついた本があったので検索してみたところ、おお、この本まだ版を重ねているのか。批評社の「彷徨記-狂気を担って」と言う本。著者は西丸四方。
で、実はこの本は普通の人にはちょっと勧めづらい。本の内容とすると著者の自伝なんだが、西丸先生と言えば戦後日本の精神医療界の一角を担う方。専門用語すべてに解説はつかないから知識がない人には少々勧めづらい。
ただ、そういうのを無視して読んでても、結構豪快な筆でちょっと楽しい。現在の日本の精神医学の基本となるアメリカの精神病指標DSMについて、「作った人は頭が分裂しているのではないか」とかと書いちゃったり、一時期少し流行った(今は廃れてるみたいね)治療法に「何をしてよいか分からない場合に用いる」と身も蓋もない注釈入れちゃったりするんだもんな。
著者の西丸四方と言う名前は実際精神医学でも志さない限り知らない名前ではあろうが、この本に記される個々のエピソードは割と一般の人の興味も引く事が多い。そもそも冒頭からして自身の母方の曾祖父が祖父に縛られ座敷牢に閉じ込められるエピソードである。で、この閉じ込められた人物。実は島崎藤村の「夜明け前」の主人公のモデルとなった方。ぬたりの知り合いは割と博学な方が多いので(その割にぬたりは学のないアホであるが)、あの小説は藤村の実夫がモデルになっていることを知る方も多かろう。西丸さんにとって(著者は「先生」と言われるのが嫌いらしいのでさん付けで)島崎藤村は母方の大伯父にあたるわけでな。藤村の娘や小説「新生」でモデルとなった島崎こま子とも交流があったそうで、この本に多少は触れられている。
一般の人の耳目を引きそうなエピソードはまだある。かの草間彌生を見いだしたのは誰あろう西丸さんである。松本の市民館での個展を偶然見かけて「これはすごいぞ」と伝手であちこち紹介したのが草間彌生が有名になっていく第一歩であったそうな。その後もずっと主治医ではないまでも(アトリエも用意できるような相当にお高い個室を持っている病院が主治医)色々と相談には乗っていたそうだ。尤も相談に乗るだけで、芸術作品を特別にもらえるとかそういうことは一切なかったそうで「そんな風を見せれば一切信用されなくなる」とのこと。草間彌生がまだ存命で気を遣ったのか、この本にはエピソードは乗っているが名前は伏せられている。
これでまだ終わらない。極東軍事裁判で東条英機の頭を叩いたことで有名な大川周明が戦後精神病院に入院した際の受け持ちを仰せつかったエピソードもある。エピソードの記述自体そんなに長いものではなく、ほんの一時期受け持ちをしたに過ぎないけれども、当時の病気の状態や発言など、極東軍事裁判や戦後史に興味があればそこそこ面白く読める。
他にも名前だけであれば芦原将軍、アメリカのウォルター・フリーマンなんて人たちも出てくる。芦原将軍は戦前では有名な精神病者で、「自分は天皇である」という妄想を持ち、新聞記者や見物人に「勅語」を売りつけていたというお方で、戦前の「なんちゅうかアレな方向」の歴史エピソードを紐解くと必ず出てくる。フリーマンは精神医学では色々な意味で今でも語られるロボトミーの最大の喧伝家。近年ではNHKの「フランケンシュタインの誘惑」でも取り上げられたりしてましたね。西丸さんはロボトミーをほとんどやらなかったらしいですけども。
本を読む限り結構現場が好きな方のようで、こういう人は得てして学会では名を残せないんだけれども、日本の精神医学界が本格的に立ち上げる時期からその中心となる東大や東京都立松沢病院にいて、多くの経験を積んだことと、最初に精神医学に触れた時に「よくわからん」と思った初心を忘れず、比較的平易な分かりやすい表現を用いて多くの著述を残したことから、今なお日本精神医学界においてその名を残す人になっているわけでね。まあ、そうやって名を残す人が、この本に「私は学会が嫌いで」とか「教授会が嫌いで」とかと書いちゃうんだから、苦笑せざるを得ないが。医学生も読むっつーのに。
流石に誰彼構わずオススメする本じゃないが、精神科医療にちょっと興味があるなら、一冊手元に置いておいて、時折気楽に広げてみて読むとかの付き合い方をすれば結構面白いと思うよ。

まあ、ぬたり個人の話をすれば、最近は本をとんと読まなくなってはいるんだけどね。上記の本にしても購入したのは随分前。最近は文章の本なんか全く買ってないぞ。マンガと雑誌をたまに買うくらいだ。いいんだろうかこんなんで? なんかもう人としてダメダメになってきているような気がする。すごくする。
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