フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

僕にできることはまだあるかい

2019年08月29日 22時29分33秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
ぬたりの昨今の趣味の状況をさらせば、ヲタネタは、ゲームだとFGOのみ、チェックしているテレビアニメは無しで、最近見たのは新海作品のみ。ギターやウクレレに関しては年単位で触ってすらいないという、もうホントどうしたもんかと言う状況になってる。
加齢によるやる気の減退、という理由を語るのは簡単だが、まあ、公私ともにやる気は無い。ブログも更新を怠りがちだしな。
まあ、やる気無いのは今に始まったことでもなく、別に日々を常に死んだ魚の目で過ごしているわけでもないけどね。喜怒哀楽ちゃんとあるし、我ながら今でも(愛想笑い営業スマイルも多分に含むが)良く笑う。元気に過ごしてはいるのよ。
ただ、自室を眺めると、それなりに高価なギターやウクレレがゴロゴロ転がって触りもしない状況というのは、流石にどうかと自分でも思う。マーティン、フジゲン、Kヤイリ、カニレア、と持ってるギターのブランド並べるだけでも、「使ってねえんなら俺に寄越せよお前は!」とかのツッコミを誘発しかねんな。
ただ、ぬたりの2階の自室はエアコンがなく、この季節灼熱地獄と化すので、長く部屋に留まれないって事情もあるのよねえ。あんなとこで集中して練習なんかできない。ぬたりの家のエアコンは2台と必要最低限しかなく、このあたり金のない家造りの悲哀をひしひしと感じる次第。ギター教室もやめちゃったから、やってても張り合いがないしな。

そんな感じで楽器がはっきり部屋のオブジェと化しつつある昨今。こんなものを購入してみた。

ギター弾きもせんのに楽譜だけ買ってんじゃねえよお前は。

ただ、楽譜の世界はホント一期一会で、数ヶ月経つともう入手困難、なんて事態は当たり前なんでな。弾く弾かないは別にして気になる曲があったら確保はしておかないと。実際、この曲、そろそろ店舗によっては欠品出始めてるぜ。
少しはこれを機に気合い入れ直して少しは弾いてみようかしらね?
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ギー太・・・

2018年03月19日 21時55分02秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
さて、ブログ放置である(おい)
なんつーかホントこころに余裕がないわ。給料も上がってなければ昇進もしてねえのに仕事だけつらくなるとかホントご勘弁だな。きつい仕事はもっと他の有能な奴に振って、俺みたいな無能には仕事を振るなよな。社の迷惑だろうが(いばんな)
まあ、独身貴族でテレビもあんまり見ないので、家いてもやることないし文章でも書くか、と言うのがそもそものブログの使い道ではあったわけで、結婚した今となっては別に夜家にいても暇じゃないし、ブログの役割自体はもう必要ないと言えばないのよね。
とは言え、人見知りのしゃべり好きという相反する性格のぬたりは、場さえあればベラベラしゃべりたいもんで、そういう点ではブログってのは便利なツールだ。なにしろ相手の反応なんか考えずに好き勝手語れるしな(おい)。

と言うわけで久しぶりにブログを動かそうと、今回は久しぶりの更新にふさわしい明るいネタでいこうと思いましてね。こんなニュースを見かけた。

ギブソンが経営悪化。ムーディーズの担当者「今年は危機的だ」(←リンク先はハフィントンポスト日本版)

どこが明るいと言うのだアアン?

ま、ギブソンの経営危機なんかギター好きな人はみんな知ってる話題ではあるんだがね。もう何年も前からやばいやばい言われてる。尤も話はギブソンだけに限らず、とにかく昨今ギター業界は全体的に販売不振にあえいでいる。日本では「けいおん!」のブームと団塊の世代引退時の「老後にやってみっか」需要が最後の動きだったようで、とにかく楽器が売れてない。楽器各社は、大手の傘下に入るとか、楽器以外で儲けるとかで糊口をしのいでいるそうで。例えばぬたりがレスポールモデル持ってるフジゲンさんなんかは、レクサスの内装の本木目パーツの生産が一番の主力事業だそうで。ギブソンも色々なオーディオメーカー(日本のオンキヨーとか)を傘下にするとか色々と工夫していた。まあ、オンキヨーに関しては今年に入って株を一部売却して筆頭株主じゃなくなったみたいだけど。
で、要はせっかくの更新再開なのに暗いネタ、というネタ一発のために記事を取り上げたけども(おい)、正直ぬたりに偉そうに語る資格があるのかどうか激しく迷うな。昨今ギターほとんど触ってないし、新しくギター買うこともまずないんだよねえ。ずっとギブソンのギター欲しくて憧れてた、とかならともかく、ぬたりにはそういうのは無いしね。特にギブソンのアコースティックギターには興味ないわ。あれはあれで良い楽器らしいのだが。
まあ、色々なブランドが栄枯盛衰を経ていくのは今に始まった話じゃない。それこそギブソン社はかつて一定の地位を占めていたエピフォンのブランド名を今は廉価版で使っているし、同じように今のギブソン社が経営破綻してもギブソンというブランドがなくなるわけでもなく、おそらくは違う会社組織になって受け継がれるはず。ギブソン社がなくなるイコールギブソンのギターがなくなるわけじゃないと思うな。
いずれにせよ、楽器業界も景気の良い話を聞かないなあ。まあ、中国製の楽器が案外がんばってて、比較的気楽に楽器を買える体制は維持できているのは何よりかな。こだわりがないなら、今は中国製の楽器でも、一応は問題なく使えるからね。

それにしてもいまだにギブソンでクラプトンの名前出すのやめねえか? 昨今クラプトンはフェンダーばっかり使ってるじゃん。
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ジャカランダの丘

2017年05月08日 10時22分14秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
ワシントン条約附属書が改正されます~ローズウッド等の木材種、ヨウム等の輸出入はご注意を(平成29年1月2日から)~(←リンク先は経済産業省HP)

ニュース自体は前から知ってましたけどね。ギターの値段がまた上がるな、こりゃ。

まあ今回は輸出入が禁止になった訳じゃなくて「数が減ってきてるから管理させろ」と言う趣旨の指定。輸出入に関しては、書類を作って許可を受ければこれからもできるわけだ。まあ、書類作るの無茶苦茶めんどくさいそうですけど。だからもはやローズウッド使った楽器が手に入らない、と言うわけではないと思うんだけど、書類作るために増えた手間を値段に転嫁しなくても大丈夫なほどビジネスは甘くないだろうね。ただでさえ昨今楽器売れてないんだから。
とは言えまあ、もう結婚もしたので新しくギター買う事もあるまいから別に良いと言えばいいんだけどね。特にローズウッド使うような高いギターなんか、今後まず買えない。
ただ、ぬたりはハカランダとは言わないまでも(言ってみりゃハカランダなんて高級なローズウッドだ)ローズウッドの音が好きなので、まあ悲しいニュースである事は間違いないな。幸運にもぬたりが持っているアコースティックギターはそっちの方ばっかりで、最初に買ったヤイリは合板とは言えハカランダ。マーティンのOM-28Vもローズウッドで、なんなら義父から貰ったモーリスW250も調べてみるにローズウッド単板。最初のうちは訳も分からず買っていたのに、振り返るとマホガニーのアコースティックギターが一本もないな。まあ、ヤマハの竹なんていう変態ギターもあるが。
自分の嗜好に向いた木材がもはや気軽に使えなくなる、というのは残念と言えば残念だけれども、木材というのは使えば使った分だけ減る資源なので、個人的には仕方ないと思う。育てるのに時間かかりすぎるんだよ木材って。効率悪いもん。
もちろんぬたりはもう高いギター買わないんだろうなあ、という気持ちがあるから気楽になれている部分はあって、これからギター始めてそのうちちゃんとしたギターを買いたい、と思う人にとってはたまったもんじゃないだろうけどもね。ギターは値上がりはするわJASRACのおかげで音楽教室も値上げする可能性高いわで、音楽やるのにこれまでよりも余計にお金がかかるという事になりそうな情勢だもんね。

ところで気楽ついでに言えば、ぬたりはローズウッドが気楽に使えなくなるという状況の中で、新しい素材を使ったギターが出てきて欲しいな、と期待していたりするのね。
前述のヤマハの竹ギター(FGX-B1N)なんかもその回答の一環とも言えなくもなく、日本じゃそこいら中にあり、かつ繁殖力も旺盛な竹なら安価にできるんじゃないかという考えの元作られたギターだと思う。重いし響きもイマイチでそれほど安くもない、とまあ失敗作扱いのギターではあるけれども、竹は、木材とすれば入手は容易だし、特に管理しなくても基本まっすぐ育つ。だから未来は無くも無い。
他にもネットで当たってみると、「サイドもバックもスプルース(杉)」なんていう変態ギターもあったりするみたいだし、可能性のある木材があったら、是非ギターメーカーの皆さんには積極的にチャレンジして、一応物になったら少量でいいから販売して欲しいな。割高にはなるだろうけど、そういうヘンテコな物もあってこそ、市場が盛り上がるんだよね。
非木材にも期待したいよね。カーボングラファイトはもうあるから(レインソング。最近見ないけど)、そろそろプラスチックのギターも是非。ウクレレには一昔前にサザンの関口さんプロデュースであったけどね。あんな感じの。
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ちなみに最後の課題曲は「伝説のチャンピオン」

2016年10月29日 16時24分56秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
ギター教室をやめましたわ。
最近は結婚だ新居建設だ子猫だとまともに練習も出来ていなかったし、この状況で月謝を払い続けるのも勿体ないと言えば勿体なかったのでね。家のローンもあるし。
とは言え、この状態で上達するためとなれば月謝も捨て銭になるが、もはや人前で演奏する機会もないであろうから上達にあくせくする必要もないし、月に何回か、楽器談義をしながらギターと悪戦苦闘する時間というのはそれはそれで貴重なので、ぬたりとすれば対価としてある程度月謝は納得していた。莫大な家のローンがあるから、そら無駄な出費はないに越したことはないが、さりとて無駄を削りすぎると精神衛生上よろしくない。と言うか無駄こそが人生の華。
今のギター教室をやめることの最大の理由は、実は近々うちのセンセが今のところやめて独立する、と言うことである。こう言うと薄情に聞こえるだろうが、センセに恩義は感じてもセンセの所属する会社組織に恩義は感じないので、センセが独立するとなれば、ぬたりはそちらに移るという選択肢しかない。何しろ月額1万円近い月謝を取りながら、特約駐車場のチケットすらくれないトコですからね。楽器売り場とかで買い物すれば1000円で1時間分のチケットくれるのにな。これはうちのセンセも上層部に言ったらしいが馬耳東風。ホントもう、車社会の群馬なのに。
まあ、いずれにせよ、いつかやめるという結論が見えているならいっそのこと早いほうがいい。故に「独立したら営業を何卒よろしく」とセンセに伝えて、長いこと通っていたギター教室はひとまず終了となりましたわ。
で、最後のレッスンである。まあ、多分また復活するよな、っていう共通認識があるから、お互いそう感傷的になることもない。

「こっちも独立の準備で忙しくってな。とりあえず準備は終わりで、これから建てる段階。手ぶらで来てもらってもいいように楽器もあれこれ探してるのな。レッスン用だから良いのじゃなくていいけど、かと言って安物の楽器じゃ触っててもつまらないしな。」
独立するのも大変っすね。
「実際やることも多くてな。ただ忙しいとついつい余計なもんまでオークションで見ちゃうよな。面白そうな楽器がいくつかでてるのな・・・こんなんとか(スマホ見せる)」
まあ、分かりますよね。あれもこれもやらなきゃと思うとついつい違うもん見ちゃいますよね。
「まだ出てるけど、興味あるなら落とせば?」
エレキは今持ってるのだけで十分ですわ。これすら使いこなせてないのに。つーか、お金の節約の意味もあって教室やめる部分もあるってのに、そんなん買ってられませんよ。
「楽器ってのは定期的に新しいの買えば練習のモチベーションにもなるよ。教室いったんやめるっていっても楽器趣味やめるつもりはないみたいだしさ。」
まあ、そうですね。いじってるのは純粋に楽しいですし。

「ん、じゃあ、最後にこれ見ていけ」
センセが脇から出したもの、ケースからして古ぼけた薄汚れたにも程があるヤマハのビンテージウクレレ。うわ、パリパリ鳴るわこれ。
「買わん?」
買わん。つーか金はないと言っておろうが。

というわけで、ギター教室はしばらくお休みですよん。
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つじあやのさんとケリィ、そしてぬたりとケリィ そのに

2016年10月09日 18時18分48秒 | 下手っぴギター&ウクレレ

そしてここでぬたりの所有ウクレレである。つじさんのとほぼ同じモデルである。彼女の紹介によると、つじさんのは「カスタム」と言うらしく、ぬたりの「スタンダード」とは違うみたい。ただし、当時のグレード構成がいまだに不明なものでホントに違うかどうかは不明。つじさんのにはマイク端子が追加されているから(使ってはいないみたいだけど)、これをもってカスタムというのかも知れない。
つじさんに影響されてウクレレ触り始めたぬたりとすると、つじさんと同じモデルはどうしても欲しかった。でもこれがどこにも置いてない。ウクレレのフリーペーパーには昨日書いたチェンジしたモデルの広告は出てたけれども、これすらあまりお目にかかれない始末で、長いことネットで探していた。
そしてある時、ネットにてお茶の水の某楽器店に中古の在庫があることを発見したぬたりは、週末には東京へ赴いていた。そして件の楽器屋でケリィを試奏させてもらったぬたりは驚いたのなんの。

恐ろしく弾きづらいし、恐ろしく鳴らない。

弦高がかなり高く、また音もどこかとぼけている印象。これは駄目だろ、と冷静なぬたりが囁く。値段だって中古なのに当時の新品のケリィとほとんど変わらず、正直妙味は全くなかった。
一方、長年かかってやっと見つけたのに、とぬたりの物欲は囁いていた。何しろ数ヶ月毎日のようにネット覗いていて、やっと見つけた1本である。これ逃したら次いつになるんだか全く分からないのだ。
結果的には物欲に流されるままに購入をしたわけだが、この時ばかりはぬたりの物欲は良い仕事をした。この日以降、ぬたりがネットや楽器屋の店頭で、このモデルのケリィを見かけることはとうとうなかった。ぬたりは購入のワンチャンスを確実に生かした形となった訳である。
だが、所有欲は満たすが演奏欲はまるで満たしてくれない。演奏してても弾きづらく、しかも出力される音も気持ちよくない。このため、ぬたりが持っていた2万円程度のFamous以下の存在として、長らく押し入れに仕舞われることになってしまった。

しかし、復活は鮮やかであった。いつの間にかウクレレも触らなくなったぬたりは、ある日のさだまさしのライブで突如としてギターをやりたくなり、アコースティックギターを購入しギター教室に通いだした。で、このセンセがウクレレでもかなりディープな方で、どうせならウクレレも持って来いよとしきりに勧められ、ケリィをこのセンセに見せることとなった。
長年押し入れに放置した楽器を見せるのも恥ずかしかったんだが、それでもと持っていったケリィを見て、センセは一言、
「おぉ、この頃は真面目に作ってたんだけどなあ・・・」
そして、センセの口から語られたのが、ブランド消滅までの流れであった。
ウクレレ自体は真面目に作られた良いものだから、是非調整をかけようと言われ、ケリィはセンセのツテで全面的な調整に旅立っていった。徹底的に行ったために、5桁の請求書とともにぬたりの手元に戻ってきたわけだが、調整後のケリィを弾いたぬたりは驚いたのなんの。

コロンコロンと小気味よい音のする、激鳴りウクレレに化けやがった。

明るく乾いた、ハワイっぽい音と言いますか、とにかくまあ、コード弾いてるだけで気分が明るくなる感じ。10万円以上するウクレレも所有歴はあるが、ストロークに関してはケリィの方が心地よいほど。そうか、これがハワイのウクレレの底力か。紆余曲折はあったものの、今ではつじさんがどうこうではなく、ケリィはぬたりの宝物になっていますね。

しかしながらこの宝物、市場の価値は大してついてはいない。実は今現在のモデルは日本にもそれなりの本数が入ってきている。位置づけ的には「ハワイ製の中では安価なブランド」である。ハワイ製のウクレレの値上がりは近年激しく、永遠のスタンダードと言えるカマカのウクレレでも軽く10万はする。その中で、ケリィは比較的安価に購入できるブランドとしての位置を占めている。
要するに今のケリィは、わざわざブランド買いをする人間はあんまりいないって事。また、詳しい人なら過去の製品歩留まりの問題も頭をよぎるから、ケリィというブランド自体に中古品的な価値がつきずらいんである。この頃のモデルはかなり数が少ないので、その点では貴重とは言えるけれども、そのことを知っている人の数は絶対的に少なく、また、「この頃のケリィを」と求める人もいない。希少性はあってもニーズがなければ、やはり値段というのはつきずらいものなんである。

ぬたりは現行のケリィをどうこう言うつもりは実はない。「安い」というのはそれだけで十分武器になり得るし、そもそも今現在ハワイ製のウクレレは高すぎる。もちろん高くなる理由はちゃんとあるのでぼったくってるとは思わないが、それでもハワイのお土産にハワイ製のウクレレを、なんてことは言えなくなっている現状があるし、ウクレレやってれば間違いなく抱く「ハワイ製のウクレレが欲しい」という気持ちに気楽に答えてくれるウクレレが少なくなっている。その中で多少安く売ってくれるなら、これはありがたいくらいの話ではあるのだ。世の中のニーズは色々あるわけだからね。

斯様に、かなり渋めのブランドである「ケリィ」にも紆余曲折の歴史があります。先日、ケリィに関してGoogle検索で飛んできた方がいたものでね。ちょっと長々と語っちゃいましたよ、はい。
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つじあやのさんとケリィ、そしてぬたりとケリィ

2016年10月08日 20時43分40秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
かつてはジブリ映画「猫の恩返し」の主題歌、最近ではNHK教育の「ふるカフェ系 ハルさんの休日」の主題歌で知られる、つじあやのさんの主力ウクレレのブランドはKelii(ケリィ)である(もちろんプロだから今では何本も持ってる。でも「風になる」の頃はホントにケリィ一本槍だった)。
別にメーカーとのつながりがあったわけではなく、たまたま手にしたウクレレの音量や音色が、人前でやるのに実に都合が良く、プロになってからずっと使っている、と言うことらしい。実際、つじさんがケリィ手にした当時、日本に正規輸入は行われていなかった。今では本数は多くないまでも輸入は行われている。
ところが、今現在、「つじさんの使ってるのはここのウクレレですよ」と現行のケリィを扱われるのはなんかこう激しい違和感があるな。現行のフェアレディZあたりを「西部警察でガルウィングに改造されて使われてたのはこの車です」と言われる感覚。名前はそうかもしれないけど別物だろ、という感じである。実際別物なんである。

まず現行のケリィ

そしてつじさんのケリィ

デザインが全然違うでしょ。

ハワイのウクレレメーカー、と一口に言っても様々な規模がある。カマカやコアロハ、カニレアのように従業員を雇ってある程度の規模(と言っても町工場レベルだが)でやってるところから、それこそ個人が庭先の物置みたいなところで作っているものまで様々。
今から20年くらい前、ハワイでは若い世代のウクレレに対する盛り上がりがあり、「自分が満足できるウクレレを作りたい」「ブームになってる流れに乗らなきゃ」という作り手側の動きもあった。この流れで興ったブランドの一つが「ケリィ」だった。ケリィは指板を含めて全てコアという木材で作るという思い切った設計(普通指板は別の材)で、ハワイで好評を博した。つじさんのケリィはまさにこの頃のモデルである。
そしてハワイからやや遅れて、日本にもウクレレブームがやってくる。それなりに著名なギタリスト(忌野清志郎さんとかサザンの関口さんとか)がウクレレの独特の味や深さに触れウクレレを手にするようになり、それに影響される形で、「第2次ウクレレブーム」と呼ばれてウクレレの販売が盛り返してきたわけである。
だが、日本国内のウクレレ生産は完全に下火。日本の第1次ウクレレブームはその更に数十年前の事で、ブームが去ると工房は次々に閉鎖。第2次ブームの頃に国内で組織的にウクレレ生産を行っていたのは群馬の三ツ葉楽器(ブランド名はFamous)くらいしかなく、ハワイからの輸入も全体的に下火。売るウクレレの種類が豊富では無かったのである。
この状況をそのまま放置するほどジャパニーズビジネスマンは甘くない。国内のいくつかの楽器インポーターがハワイに飛んだ。輸入の交渉である。そしてケリィというブランドがとあるインポーター(国内でも有数の会社)の目に止まり、日本への組織的輸出が始まった。
ケリィは決して大きな工房ではない。基本個人経営とも言える。そこに日本でも名の知れたインポーターが組織的な購入の話を打診してきたわけである。そしてそこに示された金額も、組織としての購入にふさわしいだけの立派な金額であった。そしてこれが運命を変えた。
組織的な輸入、これはある程度の金額が提示される事と引き替えに、それなりのまとまった数の納品も求められる。のんびりと個人が作って、できた時だけ輸出する、なんていう形は通らない。これ故かケリィはモデルチェンジをしている。オールコアのボディも変更され、シンプルだった見た目も変更されている。端的に言えば、これまでのケリィとはまるで別物になってしまったわけである。
ケリィの職人の話ではないのだが、一つの実話を披露すれば、そうして個人でやっていて、日本に輸出を始めた頃に、自分で加工したウクレレのネック材と、中国で加工させて取り寄せた物を並べて、「全く変わらない」と言い、ネック材の加工をやめてしまった職人もいたらしい。必要以上の見慣れぬ現金というのは、やはり人をどこかおかしくするらしい。
そうは言っても、ウクレレブームであった日本においては、ここまでならまだ通用する部分はあっただろう。だが、最大の躓きが他にあった。

製品歩留まりの悪さである。

無論、ハワイのウクレレである。チューニングはまともに合わせられなくて当たり前で、バンドでやるなら他の楽器をウクレレに合わせろよ、くらいの緩い楽器ではあり、歩留まりと言っても完全にピッチががっちり合ったウクレレなんてそもそも望めない。だが、クラックや歪み等々の物理的な不具合はいかんともしがたく、しかもこの手の不具合抱えた個体がやたら多かったらしい。
このため、日本で有数のインポーターが扱っているにもかかわらず、あんまり日本で見かけないという、おかしな状況になってしまったんである。正規輸入は早々に打ち切られ、一時期はケリィというブランド自体が消滅してしまった。(続く)
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Derek and the Dominos

2016年08月10日 22時22分25秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
ギター教室のセンセがクラプトンモデルのストラトキャスターを売りに出すそうで、ぬたりにも「興味ある?」と現物を見せてくれた。
並々ならぬ興味はある。しかしそれに釣り合う金と腕が無い(おい)
と言うわけで断念。あ、もしも欲しい方がいればぬたりにご連絡を。

とは言え、持つのであればストラトキャスターモデルを1本持っておくのも良いんでない? というのはセンセにも言われたしぬたりも思わないではない。
もちろん楽器を使い分けるほどの腕も演奏機会もないので、現状のFGNのレスポールモデル1本という体制で十分に足りている。足りてはいるのだが、まあ、物欲というのは理屈では無いのでな。
ストラトは何よりも抱えやすさが魅力。レスポールにせよテレキャスにせよ基本デザインは古いので、テレキャスを素に抱えやすさも考えられて作られたストラトは気楽に弾くにはもってこいと言える。エレキギターってのは基本重いので比較の問題でしかないけど、レスポールモデルというのはエレキギターの中では大層に重い機種で、月に3回教室まで担ぎ出すのにそれなりの労力を要していましてね。そう考えていくと、ストラトを新たに買う理由というのも全くないというわけでもない。

ただまあ、おいそれとは手を出せない状況ではあるよね。つーか理由もこじつけだわな。

お金がない、というのは大前提としても、今はとにかくギターを取り巻く環境がよろしくないよね。
フェンダーにせよギブソンにせよ、詳しい人なら最近は値上がりが激しいのと取扱店舗がやや減っている事を知っているだろうけれども、これの原因がインポーターへの輸出をやめて日本法人の直販体制を敷いた事、ってんだから呆れるしかない。インポーターへのマージンがなくなったのだから、安くなっても良いくらいのはずなのになあ。
そして中古市場もあおりを受けてか高騰中。新品にせよ中古にせよ、ちゃんとした楽器を手にするためには、多少多めの出費を強いられるってのが今の状況。
まあ、世の中には1万円くらいで買えるような安いエレキギターもある。腕と使い方考えれば、別にこう言うのでもいいんだろうけれども、物欲を満たす感じでもないんだよなあ。おもちゃで買うなら、いっそ、ドラえもんとかぞうさんとかくらいまで遊んでるが良いよなあ。これも今となってはなかなか手に入らないけどね。
・・・とかと言いつつ、フジゲンのオーダーシステムとか覗いてませんよぬたりは。へえ、ぬたりの希望を全部ぶち込んでも20万円くらいにしかならないのか(やめい)
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ギターケース抱えて 飛び乗った「のぞみ」

2016年08月06日 12時47分42秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
エレキギターは重い。
アコースティックギターに比べれば胴体ははるかに薄く、ギター興味ない人が見たらピンとこないかも知れないが、胴体がスカスカの空洞になってるアコースティックギターと、中身がぎっしり詰まってるエレキギターでは、断然エレキギターの方が重い。
その上、ぬたりが持っているのはレスポールモデルと言われる、エレキギターの中でもかなり重い部類のギターである。ウクレレ持ったあとなんかに持つとめまいを覚えるくらいだわ。で、重いという事は様々な影響があるわけだが、ギター入れているケーズの劣化も早くなる、というのはある意味盲点だったかもな。
いやまあ、ちょっとググれば「エレキギターのバッグなんて消耗品」という言葉が並ぶのだが、アコースティックギターのケースは駄目になった事なんてなかったもんだから、エレキギターの方も油断していた。それにFGNについてきたバックは無料の割にしつらえが良くて、結構気に入って使えていたのよね。
が、別れは突然にやってくる。よっこいせ、と背負った瞬間、バッグと背負い紐を繋ぐ「ロ」の字のプラスチックが真っ二つ。背負い紐は2本あるからワンショルダーで使えなくもないけど、流石にもうこのバックは限界と判断せざるを得ない。





まあ、あちこちほつれてるし消耗品たるバッグとすれば潮時だろう。

で、実はバッグに関しては、あちこちほつれが出ていた事もあり、既に買い換えをギターのセンセに相談していた。ほつれが気になったためにハードケースかセミハードケースを相談する形でね。
で、残念ながらツテは生きなかった。唯一、知り合いの楽器屋から安く出来るよ、と紹介されたものはグランドオープリー。いくら特別に安くっつったって、定価が4万もするケースは買えない。
他にも、あんなん良いよこんなん良いよ、といくつか勧めてもらったのだが、ギター買えばタダでついてくるギターケースが、なんて改めて買おうと思ったら結構高いのかね。まあ、まだバッグが使えてはいたし、安くても1万円くらいはする物であるため、その時は先送りにしていたわけさ。まさかこんな形で話が再燃するとはなあ。


と言うわけで購入したのがSKBという、なんかどこかのアイドルみたいな名前したメーカーのセミハードケース。あちこちのほつれが買い換えの一つのきっかけでもあったので、本音を言えばハードケースが良かったんだけど、問題は重さ。ぬたりの場合、月に3回のギター教室に通うので、あまり重いのはノーサンキュー。ハードケースはどんなに頑張っても4キロはあるのに対し、セミハードなら2キロ台。なので、とりあえずはセミハードケースにした。ほつれは、まあギグバックに比べればマシ程度か。
ローン返済で余裕がねえ、って言ってるのになあ。こんな風に地味に出費がなあ・・・。
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スーパースターも夢じゃない・・・のか?

2016年07月15日 23時27分52秒 | 下手っぴギター&ウクレレ


こうして飾るとサマになるなあ。40年くらい前の大して高くもなく20年以上ほったらかしにされた義父のギターなんだが、ちゃんと調整かけると、ちゃんと鳴るようになるし、飾ってる分には、じぶたれ具合も風格にすら感じられるぜ。

皆様のお宅にももしも30年以上前とかのギターが転がってたら、騙されたと思って調整かけてみ。当時の日本のギターはどこもしっかり作ってあるから、案外生き返るぜ。

万単位の調整費用かかるけどな。

調整してから売っても多分数千円にしかならないけどな。
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Endorphin Machine

2016年02月29日 22時17分31秒 | 下手っぴギター&ウクレレ


かつてのK-1の体制が崩壊してはや幾年月。まさかこの曲をヘビロテして聞く日が来ようとは思わなかったわ。いや、今のギター教室の課題曲なんだが。

それにしてもエレキギターってのは不思議な楽器だ。3弦と5弦鳴らすのに、全弦左手の中指薬指でミュートして、3弦5弦だけしっかり抑えて上から弾き下ろす、なんて奏法が成り立つんだもんなあ。
アコースティックギターじゃそうはいかんぜ。
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