つーことで図らずも(ホントだってば)
シャオさんとオソロのウォークマンを買っちゃうきっかけになった研修に行く。
まあ、出世に背を向けるぬたりであるから、正直社で「対象年齢に達したから」という理由の研修なんか受ける義理はなく、「忙しいんじゃボケェ!」とぶっちぎっても良いんは良いんだろうが(実際微妙に忙しい)、まあ必要以上にアウトローに走る必要もないので、ここは素直に受けることに。
で、正直なところ、社内の人間が講師を勤める「人事評価制度は職員のやる気を高めるためのもの」という題目の
お為ごかし(人件費削減のためなのが見え見えだろそんなの)とか、「社会変化による業務意識改革の重要性」とかいう題名の
来年以降も各部局予算削減するんだもんでもこれは情勢がいけないんであってうちが悪いんじゃないんだもん、というその手の部局の言い訳など心底興味ない。まあ、こういうの真に受ける人が出世していってくださいな。ぬたりは下から突き上げ喰らわす役が良いや。
ただ、外部から講師を招いた「交渉力向上のための話し方、聴き方、スキル」という講義は結構興味があった。
一応ブログなんかやっていることからも分かるように、ぬたりは割と話好きであり、これは業務上にも生きていて、「聞きやすい」「興味を惹かれる話し方が出来る」「肩肘張らずに聞ける」と案外好評なのね。
そんな具合であるので、自分とすると案外好きでかつ周囲に好評なスキルを、三十半ばと言うタイミングで見つめなおすことが出来るのは実に貴重な体験と言えるのよ。
と言うわけで案外楽しみに講義を受けてみた。
しかし当日の講師はさすが「交渉力」の講義を行う人間だけのことはある。いやあ、話しがわかりやすいわ聴きやすいわ。
さて、こういうスキル的な講義には「実践タイム」がつきもの。「なんでもいいから2分間プレゼン」というワークがあった。あくまで話し方のワークなので2分で話をまとめるわけではなくただ話せばよく(話が途中で終わっても良い)、事前準備時間もほとんどなく、はいどーぞ、で話すと言う内容。
特にテーマに縛りはないんだが、一応と出された例示に「群馬県の良いところ」というのが見えた。
その瞬間話す内容と序盤の展開が頭の中に構成される(このあたりが話し好きの所以&ブログ野郎の習性)。
水曜どうでしょうのDVD「日本全国絵ハガキの旅」の副音声において、群馬県沼田市上発地の風景を称して、ディレクター陣は「中途半端な田舎」という表現を用いた。時を同じくして、とある調査で都道府県のブランド力で群馬県は47都道府県中最下位という結果も出ている。
普通はそれで終わるが、社会現象となるような番組を作ったディレクターは視点が違う。彼らはこう続ける。
「こういう中途半端な田舎は実は日本にはほとんど残っていない。それだけにとても貴重で凄く良い」
それを聞いて心から感心したものだ。流石にこの感覚は実際に群馬県に住んでいると持ちようがない感覚なので。
こういわれると「ブランド力」が最下位でも、だからこその良さってのもあるんじゃないかなあ、と思えるもんですよ。都市部に住む大人たちが子供の頃に行った田舎のおじいちゃんおばあちゃんちはこんななんてことない何処にでもある雰囲気のところにあった、という感じの「良さ」が群馬の田舎にはあるんじゃなかろうか? ブランドとして尊ばれなくても、多くの人の琴線に触れる場所にはなり得るんじゃなかろうか。
そんなようなことを例示見た瞬間から5秒程度で脳内にアイデアを湧かせて、それに沿って話した。で、プレゼン後に評価を貰った。
「非常に分かりやすい話し口ですね。興味を引くように興味を引くようにと話を進めていく点も上手でつい話に引き込まれる部分ありますね。表情も明るくて声もこもらず聞きやすいです」
ほぼ満点に近い評価。これがぬたりの実力よ。
「ただ、人によっては
態度が暑苦しいと感じる方もいるかもしれないので、相手の様子とまわりの様子を見ながら話をして下さいね。」
プロってのは的確ではありますが時に残酷なもので。
久しぶりに
反論の余地の全くない的確に過ぎる人物評価を頂いてしまいましたわ。
でもぬたりは負けずに元気です。
だって暑苦しいっていう自覚はあるからね(殴)