フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

サイコドクターあばれ旅

2017年05月31日 21時55分11秒 | つぶやき
今更ながらASKAの「700番」を2冊読む。いやあ、追い詰められてたんだねえ、この人。で、そこから新たに楽曲作成を再開できる(しかも新しい楽曲の評判も結構良い)あたり、やはり才能ある人というのはすごいわ。

さてさて、別にASKAを責めるつもりもなく、別に誰の落ち度があるわけでもないんだけども、一つだけ思うのはASKA自身と精神科関係者の認識の違い。そしてこれは多分ほとんどの人にも違いが分からないだろうと思ってネタにする。
彼が精神科病院に入院したことは、ASKA自身は「盗聴をされていると言っていることが妄想と言われて入院になった」という認識でいるようだ。もちろんこれは間違ってはいない。彼のカルテに「妄想」と言う文字が全くないってことは想像できない。
ただ、注意しなければいけないのが、たぶん医師は妄想の内容がどうこうと言うことに関してはそれほど重きを置いていないのではないかと言うこと。
そもそも、彼が本当に盗聴されているかどうか、彼が本に書いたような組織的な盗聴や監視体制が本当にあるのかどうか一精神科医に分かるはずがない。すなわち彼の訴えの主である盗聴や監視に関して、妄想であろうと推察はできても、100%それは妄想だと断じることはできない。あの本を読んだ人なら分かろうが、盗聴に関してはあまりにも話が大きすぎて、正直本当かどうか首をかしげざるを得なかったはずだ。それは精神科医も同じ。ただし、そういうことが100%ないと言える材料は我々にはない。それも精神科医とて同じことなのね。そもそも患者が訴えることを「とりあえず事実として受け止め、その心の動きを察する」と言うのは精神科医の初歩の初歩。我々の様にハナからこれは妄想だ、と決めてかかりはしない。
では精神科医はどこを見ていたかというと、その盗聴という事態に対する彼の行動や態度、そのことにどう立ち向かっていたか、だと思う。彼の著述を読むに、彼はこの盗聴にはかなり神経をとがらせていたことだけは間違いなく、夜を徹してパソコンを叩くこともあったようだ(そのパソコンで盗聴されているらしいのだが)。そういった、その事項への過剰なのめり込みを医師は危険視したんじゃないかと考える。このまま行ったら、あなたその考えにとりつかれてますます追い詰められちゃいますよ、って感じで治療を勧めたとしても、ぬたりはそれほどおかしいとは思わない。盗聴が事実かどうかは分からないけれど、そのことばっかりに夢中になって、他のことが眼中になくなってるという「状態」は是正した方が良いよ、という感じ。まあ、正確なところは診察した医師に聞かなきゃ分からない。そして医師には守秘義務があるから、みだりに他人に診察内容を教えることはない。だから正確なところは、家族でもない限りまず分からない。

さて、ファンの方には申し訳ないけれど、この本の記述に関しては、良い意味でも悪い意味でも信用はできない。盗聴が事実なのか妄想なのかの判断も一切下せない。妄想だと決めつけてかかっている人もいるけれども(まあその可能性が高いのは確か)、一連の騒動でのマスコミの加熱具合を見れば、たとえどんな情報だって欲しいという層は確実に存在すると言うことを示している。本人の了解のないまま未発表の音楽データが暴露される、なんて信じられない行為が天下のテレビ放送で何の反省もなく行われているわけだしね。違法な盗撮盗聴のたぐいだとしても情報が欲しいという過激な層が存在しても少しも驚くべきことではない。そこにはニーズが確実に存在するから、盗聴の一つや二つ行われていたとしてもそれほど驚くことでもない。
この本を読んで我々に分かること、それは、ASKAにとっては盗聴は事実としてとらえられていること、彼がそのことによって精神的にとてもつらい思いをしてきた、と言うこと。この本を読んだなら、そのことはみんな慮るべきだと思いますね。


彼の音楽活動は再開しつつある。そしてそれを聞いて「やはり彼には音楽の才能がある」という声もちらほら出てきている。いろいろあってもその上で音楽活動をやっていこう、という意欲が沸いてきたと言うことだろう。そういう良い方向に向かうことの一助に、病院へ入院して規則正しい生活を送って体を休ませたことがなれたとしたならば、彼の入院は決して無駄じゃなかった、と言えるのですがね。そうであって欲しいですね。
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ビデオソフトって言ってもAXIAのアニメCMは入ってないよ(意味不明)

2017年05月24日 20時55分48秒 | ぬたりさんのおしごと日記
さてさて、ちょっと前にうちの会社の物品管理について、一定金額以上のものは帳簿を作って管理する体制であることをネタにした。まあ帳簿とは言ったが、もちろん今では電算システム管理なわけだが。
ただ、電算システムとは言え帳簿をそのままシステムに移したに過ぎず、購入金額や件数を自動計算するくらいしか利便性はなく、たとえば減価償却を自動で計算してくれるような機能はない。必要なくなったかどうかの判断はそのときの担当が個々に下すことになる。で、ぬたりは旧所属でいくつかこの判断を下して、死蔵されていた物品を燃えないゴミとして葬ってきたわけだ。
で、だ。ぬたりはこの4月で人事異動で新しい所属に配属となった。基本の仕事は庶務担当で今までと変わらない。物品管理も引き続きぬたりの事務分掌だ。
新しい同僚とのとりとめのない会話で、3月に必要ないものをとりあえず倉庫の空きスペースに放り込んでおいた、と言う情報を得たぬたりは、とりあえず鍵を手に倉庫へ。ここにあるもので帳簿に載っているものは、処分の起案を作らなきゃいけないってことだからね。シャッターを開け、ほこり臭い倉庫に足を踏み入れる。

いやもうあるわあるわ・・・粗大ゴミが。

今どきOHPの機械とかまだとってあんのかよ。
これは・・・プロジェクター? まだ使えそう・・・だめだ、対応OSがウィンドウズ98までだよ。
フィルムカメラも複数あるな。キャノンのオートボーイにペンタックスのエスピオ。懐かしい商標名だな。ん?この一眼は・・・キャノンAE-1か。(シャッターを切る)ニャチャコン。シャッター音こんなだったか?
あれは木製の棚? ・・・うわ、家具調のテレビかよ。久しぶりに見たわ。
この箱は・・・「レーザープラズママーカー」? なんじゃそら? ・・・ただのレーザーポインターかよ。昔のはでっかいなあ。つーかAC電源ついてるぞこれ。
最後は・・・なんだあの薄っぺらい箱? ・・・こ、これは16mmフィルムかよ。いつの時代の映像ソフトだよ。映写機なんか全く見当たらねえぞここの所属。

とまあ、ともかく優に10年以上は物品の整理はされていない模様。もちろん、帳簿に載ってるのに現物がないと言う事態よりは、使いもしない粗大ゴミだけど帳簿から外されない、と言う方がマシな事態と言えば言えるが、それにしたって限度があるってのな。
とりあえずぬたりが担当になったのも何かの縁。上記のいらんもんを徹底的に帳簿から外す作業をさせていただくわ。すでに20個ほど外す起案は作ったが、これでようやく半分ってところ。
大量に在庫に載ってるVHSビデオソフトについてもゆくゆくは処分の起案を作る見込みだからね。つーか帳簿に載せなきゃいけないほど昔は高かったのかよ、業務用のVHSソフトって。
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肉球大作戦

2017年05月23日 20時20分22秒 | 日記
飼い始めた当初はそんなに扱わなかったものの、最近ではすっかり猫の話題がブログを席巻する様になった昨今。まあ、成長してネタにする余裕ができたってことね。
兎に角まあ、子猫というのは小さいし頼りないし飼育は手探りだしで、飼い主とすると精神的余裕があんまりないのよ。しかもうちの猫は誕生月が8月(推定)というバリバリの夏生まれ。夏仔は冬を越せない、というのは野猫では良く言われる事で、そら多少は不安にもなるわ。で、もう春も過ぎかけの季節だし体重も4キロを超えたから、とりあえず危ない時期は乗りきった感じ。次の危険は夏だが、4.5畳分の吹き抜けがあるぬたりんちは1階はそんなに暑くはならない(ただし2階は灼熱地獄)ので、条件的にはまだ有利かと。ま、いざとなればエアコンひかえめ運転かけっぱなしで。
でまあ、最近の猫押しのブログを読む限りだと、「ああ、ぬたりは犬派じゃなく猫派なのね」と言われてしまうであろうというのが何とも。ぬたりは「色んな動物好き」であり、犬も猫も同じくらい好きなんだけどな。
ぬたりは田舎育ちであるから、犬や猫をお金を出して購入するという考えはなく、飼うために自ら行動を起こす事はしていなかった。今回の猫とて人づてに「捨て猫飼ってくれない?」という話が来たに過ぎない。これが犬なら飼っているのは犬になっていただろう。ちなみに共働きという関係上、2匹目の猫を飼うという考えは持っていないし、ましてや犬を飼う事は全く考えていない。万が一今の猫と折り合いが悪かったりしても昼間対応できないし、分譲地に建つぬたりんちでは犬を外飼育するというのは周りの目がちょっと不安。ましてや道を挟んだ反対側が食べ物を扱うお店なんで、道の反対側で外犬がいるってのは確実に悪影響だしな(臭いとかな)。
さて、そうは言っても実はぬたりにも条件が許せばお金を出して買っても良いかと思える動物はいる。いや、正確には「いた」。
・実家に住んでいる事
・独身でお金に余裕がある事
・同居老親の許可が得られる事
と言った条件が今ではクリアできないので手は出さないがな。

で、その動物というのが猫ではなく犬である。「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」である。
子犬の頃は足の太さも相まってコロコロした可愛さを兼ね備え、成長しても愛嬌のある顔と毛色を維持。大型犬(さすがにセントバーナードやピレニーズよりは小さいが)に属し成長した際のその堂々とした姿は、見た人全てが「熊」と渾名するほどである(おい)

ぬたりはこの犬好きでねえ。でき得れば飼いたいとは昔からずっと思うのよねえ。まあ、そんな金も環境もねえけどな。
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ぬこ様の定点観測

2017年05月21日 22時21分35秒 | ぬこ様


生後約1か月でこれが…





9が月でこれだよ。

何処で入れ替わったんだこいつ?
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草津良いとこ 一度はおいで

2017年05月20日 20時13分54秒 | 日記
ぬたりはサッカーというものに全く興味はなく、ワールドカップすらも全く見ない人間なのであるが、ぬたりの居住する群馬県にはサッカーのプロチームがある。J2、ザスパクサツ群馬である。
ええもお、今年は成績が惨憺たるもので、5月20日現在、リーグ成績は2勝1分け11敗の勝ち点7の最下位である。ちなみに得失点差は-20でこれもドベ。次に数字が悪いのが-9だからその差は12点。もう数字に関してはどこを切り取ってみても恥ずかしい数字でしかない。

んでまあ、そんな感じのこのチームの試合を、昔見に行ったことが一度だけあったなあ、ということを思い出したので、今日はそのネタで。
それは2003年のこと。当時のチーム名は「ザスパ草津」。まだアマチュアチーム時代で試合会場も草津町のグラウンド。所属リーグは群馬県一部リーグ。まだ「Jリーグを目指そう」と言う目標で活動をしていた時期で、試合の観覧は無料だった。奥野遼右、小島伸幸なんていう、結構一般認知度のある方々が指導に当たっておられて、そんな田舎町のグラウンドのベンチに座って(奥野氏は選手兼任監督だったけど、確かぬたりが見た試合では出番はなかったと思う)声を出していた。群馬県のトップリーグと言えば聞こえは良いが、所詮アマチュアリーグ。試合消化の効率のため、1会場で2試合行われる。アナウンスされたザスパの試合時間の前に他のチームの試合が行われ、その試合終了後の選手たちが車座になって話をしており、たばこをふかしている選手もいたほどだ。まあ県で言えば強豪チームのリーグだとしても、観客動員とかそういうの意識してない(だって観覧無料だし)、お気楽な雰囲気だったわけさ。
まあそんな中で「田舎の温泉町からJリーグへ」ということを明確に意識したチームであるし、選手が温泉旅館でバイトして食(まかない)と住(旅館の寮)を提供してもらってバイト代をチーム運営に充てる、というかなりユニークな体制で、町のみんなでバックアップ、みたいな雰囲気が熟成されていたザスパには、すでに鳴り物(太鼓)の応援団がついていた。正直、緩い雰囲気のアマチュアリーグ戦の試合に鳴り物応援は、端から見ていてかなり気恥ずかしかったけれども、応援する方もされる方もみんな楽しそうだった。あの会場にいた中で一般認知度が一番高い小島伸幸さんも、応援団の一員のおじさんと楽しげに会話してるとこしか記憶に残っていない。みんな「いつかJに」という夢があったから、大変だったろうけど楽しかったんだろうなあ。
とは言え、当時から将来に暗雲が垂れ込めていたのは確か。おらが町のアマチュアチーム、として活動していくだけならともかく、プロ化、Jリーグのチーム化するとなれば組織体制も相当に拡充しなきゃだし、そもそも草津町のような田舎にJリーグの求める規格のスタジアムを建てるというのは結構無謀。それどころか当時群馬県内まで対象を広げてみても規格を満たすスタジアムは存在しなかった。ぬたりが見に行った年くらいまでは、マスコミでもユニークな試みとして紹介され順風満帆だったものの、後には急成長に組織の拡大が追いつかず経営面では何回か不祥事とも言える事態を引き起こすことになる。スタジアムに関しても、結局は地元に用意することはできず、県下で最も大きな陸上競技場に本拠地移転をしなければならなくなった。本拠地移転に関しては、まあやむを得ない部分はあるにせよね。他県の人には分からないと思うけれども、全国有数の温泉地ではあるんだけれども、公共交通機関でも自動車でも、かなり県の都市部から時間かかるのよ、草津って場所は。最寄りの市である渋川(つーても人口8万弱の田舎町)まで、JRとバス乗り継ぎで待ち時間抜いても1時間半以上、自動車でも1時間半程度かかる。あそこに大規模スタジアム立ててもなあ、っていう意見には頷かざるを得ない。もはやトップチームは草津に帰ることもほとんどなく、気が付けばすっかりザスパの前には現実しかなくなってしまった。あの頃の夢に立ってるんだけどなあ。
もちろんそれはやむを得ないと思うし、当時は夢があったのに、と懐古に走っても意味はない。少なくともぬたりが見に行った当時、マスコミを含む多くの人に「ユニークな形でがんばって夢を目指してがんばっている人がいるなあ」と思ってもらえていたことは事実だし、同じ夢を会場で見ていた人も複数いたことも事実。そういう人たちが「良い夢見させてもらったよ。アバヨ!」といって去って行ってもいいの? ということは、当時のグラウンドに足を運んだ一人として、ここに書いておこうかな?

あなた方が観客や県民に見せたいものは、夢ですか? 現実ですか? そもそも何かを見せたいですか? 見せたいものはちゃんと見えていますか?
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心機一転!

2017年05月16日 21時18分59秒 | 日記
車を車検に出す。
・・・いやお前車買い換えるんじゃなかったか、とツイッターを見ていただいている方からツッコミをもらいそうだが、ぬたりは今の軽を購入する際に車検パックに加入しており、ある程度の費用はすでに支払い済み。だから受けないともったいなかったんだよね。どのみち新しい車は来月頭くらいまでは来ないしね。だから下取り査定も「車検受けたばっかりの車出すんだぞ」と結構強気で交渉をしたんだよね。実際、多走行の軽の割に結構な下取り価格になった。再交渉で査定額のアップもあったしな。
まあ、今回の車検費用で査定のアップ額なんて吹き飛んでしまったがな。
車検費用を払い込み済みと言っても、あくまでも基本的な費用のみなもので、それ以外にもあれこれとかかる。また消耗品関係もあれやこれやと指摘してきてな。ディーラーとするとこういうのも収入源だからなあ。こちらとしては「できるだけ金をかけるな」とは言っておいたんだがなあ。
車検を受けることは確定事項なわけで、ぬたりは2ヶ月ほど前に来ていた「車検早期予約キャンペーン」なるダイレクトメールを利用していた。同封のはがきに車検の希望日を記入して返信するもの。得点でクオカードがもらえる。んで、このダイレクトメールはメーカー本社が企画しているもので、発送元や返送先はディーラーではなかったのね。
で、ディーラーから予約完了の連絡なんか全くなかったりするのな。
これは地味に困ってね。本当に希望日に予約になってるのか分からない。社会人の方なら頷いてくれるだろうが、仕事の関係考えれば1ヶ月前程度には確定の連絡が欲しい。ましてやこちとら4月から休みが曜日関係なくなる職場に身を置いているのだ。
結局こちらから連絡を取って予約を確認する羽目に。どのみち電話かけるんならハガキの予約意味ねえじゃねえかよ。
んでまあ、車検当日。様々なサービスを勧められたが、無料のサービス以外は当たり前だがすべて断った。だってもう1ヶ月後には手放すんだし。まあ「車検パックも継続でよろしいですか?」という問いにNOを出すのにちょっと詰まったが、もうこの車売るんで、とは言えずに、通勤が近くなったから、という冷静に考えれば答えになってない返答でごまかしたが。

車検はつつがなく終了。説明はあったものの、こちらとすればどうでも良いんで、適当な営業スマイルとともに相づちを打ってとっとと終了。んで、席を立つ。
「車検パックは今回で終了と言うことで、今後は点検等の案内がなくなりますが、引き続きよろしくお願いします。」

そういうことは今回の車検もちゃんと連絡寄越してから言え。
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手段と目的は見誤らない方が良い

2017年05月15日 20時22分18秒 | 日記
ツイッターのTLでクイズの話題がちらほら流れてきている。なんでも「一般社団法人日本クイズ協会」なるものが設立されたらしい。まあ、ぬたりは現在はクイズというものに興味はないので、これ自体は別にどうでも良い。
ただ、ぬたりは高校時代にはクイズ研究会に所属していた。それどころか発足メンバーの一人であるし、最終的には副会長すら務めている。
・・・まあそう言うと聞こえは良いが、友人の誘いに乗っただけだから、新しいサークル作るぜ! という熱意なんかなかったけどな。副会長の方も、発足当初はヒラの雑用係(練習場所の手配、早押し機のメカニックと管理)をやっていたところ、サークルの会長が生徒会の役をやることになり、生徒会の役と部活動の役を兼任できないという校則により、副会長が会長に、最も雑役を担っていたぬたりが副会長にスライドしたに過ぎないのだが。副会長ったってそれらしい仕事なんか何もなかったし、相変わらず雑役やってたわ。んでまあ、会としては後進ながら、すでにサークルが立ち上がっていた県内の高校2校と交流を持っていた。もともと多少は交流があった2校に、うちのサークル立ち上げの中心人物の人脈経由でつながりを持った形。この3校持ち回りで月1の大会をやっていたな。
で、当時に協会があったら自分たちは参加したろうかと考えてみたのだが、正直、答えが出なかった。当時としても関東地方での任意の組織はあったと記憶しているのだが、これには参加していなかったのだ。ではアウトローだったかと言えば、それなりに競技チックな大会も行っていた。実際、高校生クイズの県代表には、ぬたりの友人たちのチームが選ばれている。どっちの方向性も内包していた。
ただし、うちの高校の研究会単独の話として、こういう協会に所属したろうかと考えると、正直NOだったと思う。うちのサークルの中心人物の頭には、多分、クイズが強くなることは活動を行う方法論の一つ、としてしか見えていなかっただろうからね。
この中心人物。まあこのブログも読む可能性が高いくらいに今でも付き合いがあるのだが、彼がサークルを立ち上げた理由は、単純に人間関係構築のツールとしてであった。高校生クイズというものがあり、自分や中学の友人も興味があった。そして周りにも複数同じような人間がいたから、そう言う人間同士を結びつけるツールが新しいクイズ研究会発足だったわけだ。
彼の影響力は相当に強く、良くも悪くもサークルは彼のワンマン体制の色が非常に強かった。当時ぬたりがもう少し気が利いて、余裕があればもっと彼をサポートできたのかもしれないが、残念ながら当時のぬたりはいろいろと足りず(今でもそうだが)、今から思うと彼一人にずいぶん任せっきりにしたなあ、と反省はつきないのだが、そのかわり、うちの高校が主催した大会は、彼の色がダイレクトに出た、良い意味でヘンテコな大会となり、そう言う意味では好評であった。
ヘンテコと言っても競技の方向性を無視していたわけではなく、普段の活動では問題集の暗記や回答よりもオリジナルの問題作成を重視して、幅広い知識を習得させようとはしていた。ただ、それは強くならなきゃいけないというわけではなくて、強い方が楽しみやすいから、という理由だけで、別にそれのみを見ていたわけでもなかった。ヘンテコな問題を作ってみんなを困らせることもウェルカムだった。

今でも、彼がすごいな、と思うことはギャラリーをいかに楽しませるか、ということにも気を配っていた点である。大会を行うと必ず敗者は生まれる。そう言う人たちは見ているしかないわけでクイズに参加はできない。クイズが趣味という人なら見ているだけでも楽しいだろうが、人と楽しむツール、という考えがあった彼は、もっとギャラリーが楽しく参加できないものか、と考えていたようである。かといって敗者復活で多くの人を復活させると大会の緊張感が薄れる。そんな彼が導き出した一つの答えが、大学進学後、後輩を集めて臨時的に開いた大会で行われた「禁語クイズ」である。埋もれさせるにはもったいない企画なのでせめてブログのネタにする。


「禁語クイズ」の詳細は以下のとおりである。
企画者は、ひらがな50音、濁点、半濁点が一文字ずつ書かれたカードを用意する。
回答者に裏返しにした上記のカードを複数枚(3枚くらい)ずつ引かせる。引くときには表に何が書かれているか分からせない。この配ったひらがなが、回答者にとっては「禁語」となる。
回答者にカードのひらがなを確認させたあと、企画は出題者のスタートを合図に開始される。基本は早押しクイズである。スタートの合図以降、回答者は手元の禁語を「たとえ私語であっても」発してはならない。例示すれば、間違えて「あー!」と嘆息した回答者の手元に「あ」のカードがあった場合も当然ペナルティとなる。「ははは」と笑った者が「は」のカードを持っていた場合は、ペナルティは3回となる。早押しのお手つきや誤答も当然ペナルティで、誤答の中にカードのひらがなが含まれていた場合も誤答の1回プラス禁語の文字数分のペナルティを科せられる。
ペナルティの内容は、残っているカードをペナルティの回数分だけ山から引くというもの。これによりペナルティを受ければ受けるほど発せられないひらがなが増えていく。
クイズに正解した場合は、手元のカードを自分以外の誰かに押しつける。ただしたとえ正解であっても正解の中に禁語が含まれていた場合は、正解としてカードを誰かに押しつけた後に、禁語の文字数分のカードを引かされる。こんな形で早押しクイズを行い、自分の手元のカードがなくなったら勝ち抜け。こんなルール。
さて、これのどこがギャラリーを楽しませる仕掛けになっているか、それは禁語を発したか否かの審査員が「その場にいる全員」であるからだ。企画側は企画進行にある程度悩殺されるためにどうしても回答者の発言一文字一文字に気を配ってはいられない部分がある。そこでその場にいる全員にチェック件を与えることにより、より厳密な発言チェックが可能となるし、ただ見ているだけでなく企画に参加することができる。企画者側もある程度進行に集中することもできる。

この企画、競技クイズというカテゴリーから見ればおそらくは認められないものだろう。あまりにカードという運に頼ったクイズであるし、まじめな競技志向で来られた場合、おそらくは回答者は回答以外の余計なことを何も話さなくなるだろう。そうすると企画としても盛り上がりに欠けたものになる。
ただ、ゲームとして見た場合に、様々な駆け引きが考えられる。実力が上の人に意図的な私語を振って禁語を発させたりもできる。複数人で示し合わせて、正解時のカード押しつけを1人に集中させて潰すこともできる。問題制作者も、「日本の法律文におけるイギリスの正式名称は?(※1)」などという普通では使い物にならない問題ですら回答者を苦しませることができるし、逆に「三重県の県庁所在地は?(※2)」という虚を突いた問題も盛り上げとして使える。会場の誰も分からない問題を一人だけ正解する、なんてのはクイズの醍醐味ではあるだろうが、他の回答者誰も分からないのに禁語があるが故に答えられずに悶絶する、なんて姿を見ることもできる。

彼が披露してから20年は経つが、今から考えてもよくできた形式だと思う。もちろん「クイズ強い奴を素直には勝ち上がらせない理不尽大会」というのを事前にみんなに周知した上での開催だったから可能だった、という側面はあるだろうが、それにしても工夫がうまい。
こんな具合に人知れず才能を発揮する奴はいるんだぜ、ということは、せっかくの機会だから披露しておこうかな、と思いましてね。実際今でも付き合いがあるが、彼の発想力や企画力、実行力には今に至るまで何度も驚かされておりまして、まあ、世の中には逆立ちしても勝てない奴がいるってことは彼との関係性の中で学ばせてもらいましたわ。

なお、彼もぬたりもすでにクイズ界を離れており、彼もまさかこの禁語クイズにパテントや著作権をとなえたりはしないでしょうから、これを読まれたクイズ界の方でやってみたい方がおられたら、各自やってみたら良いんじゃないかと。なお、その際には「20年前に群馬県で生み出された企画です」とでも一言申し添えてから、企画を開始していただければきっと彼も満足するんじゃないですかね。


で、話を戻せば、うちの高校の研究会はそんな感じだったから、当時、協会があったとしても参加はしないんじゃないか、と思ったわけなのさ。うちらにとって、クイズは手段であって、目的じゃなかったからね。


※1 「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」。ちなみに外務省が扱う条約文では、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国。長い正式国名つったらここ。

※2 「津(つ)」。短い地名と言えばここ。
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唐突な思い出話

2017年05月13日 19時40分04秒 | 日記
小田急線に生田という駅がある。神奈川県川崎市に存在し、向ヶ丘遊園駅とよみうりランド前駅に挟まれた駅であり、特急や急行は通過し、準急と各駅停車の列車が停車する、そこそこの規模の駅である。まあ、目立つ駅ではない。
20年以上前のこと、この駅から徒歩数分のところにぬたりの友人が住んでいた。大学に通うためにアパートを借りていたのだ。
彼のところに遊びに行ったことはあり、土地勘の良いぬたりのこと、当時彼が住んでいたアパートを今でもグーグルマップで示すこともできるし、酒を買いに行ったスーパーや駅前のラーメン屋、近くの大衆食堂などは今でもはっきり覚えている。もう20年以上前の話であり、今では風景も結構変わっているんだろうが、そういう若い頃友人と遊んだ場所、というのは、いつまでもそこはかとなく記憶に残っているもんなんですね。
東京近辺の大学に通っている人なら、生田で大学というと明治大学のキャンパス、と想像するんじゃないかと思うが、彼が通っていたのは徒歩圏内の違う大学であった。遊びに行った際に、大学へ提出物がある、ということでついて行ったのだが、件の明治大学の構内を突っ切るのが近道、ということで明治大学のキャンパスに足を踏み入れてはいる。高卒で就職したぬたりにとっては大学というのは縁遠い存在で、考えてみれば大学の校内に立ち入ったのはこれが初めてだったかもしれないな。
さて、その明治大学正門の程近くにとある大衆食堂があった。グーグルマップで確認してみたが、もう建物も存在しないようである。本日の思い出話はここの話である。
食堂自体は普通の大衆食堂である。値段そこそこで結構なボリュームであったから、地元の学生を対象に考えた店だったんだろう。建物は結構古く、正直女性の足が向く店とも思えなかったから、男子学生をメインターゲットにしていただろう。
店の隅に置いてあった漫画雑誌もそれを示していた。ファッション誌や女性週刊誌はなく、100%漫画雑誌、週刊マガジン、漫画ゴラク、
そしてどの雑誌よりも大量に置かれた漫画エ〇トピア。


・・・まあ、今日のネタはそんなことなんですよ(これで終わりかよ)。
いや、ただの思い出話ですからね。こんな話題とか全然関係ないですから、ええもお。しかし漫画エロ〇ピアももう休刊してるしね。そういう意味でも思い出話だわなあ・・・(遠い目)
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そもそも価値観は一つじゃないぜ

2017年05月12日 21時57分28秒 | 日記
ストラディバリウス負けた!聴衆は現代製に軍配(←リンク先はヤフーのニュース)

これはもう永遠の課題なので、大学が入ってどうこう言うべきもんじゃないと思うがなあ。

さださんのステージトーク情報ながら、バイオリンの寿命はおおむね200年だそうで、良い楽器だと100年あたりからすばらしい音が鳴って、その後100年その音で使えるんだが、そうじゃない楽器は音が育ちきらないうちに寿命を迎えるんだとか。どこで話してたんだっけこれ? 自身のバイオリンのルーツを訪ねてグラスゴーに行ったあたりに話してたんだっけ? で、確か事前には船のパターンメーカーさんが作ったバイオリン、って情報だったのが、現地行ってそれが間違いだと分かって、画家が作ったバイオリンだったってのが新たに判明したんだよね。地元の美術館に、展示こそされてなかったけども1枚だけその方の絵が収蔵されてて、特別に見せてもらったりとかしたんだよね、っていろいろ語ってますけど、僕もうさだファンじゃ(以下略)
そもそもこういうのを聴衆に聴かせてどうだ? ってやる試験自体に意味がない。だって興味がなければ違いなんて分からなくて当然。AKB48のメンバー並べて見分けがつくかとやったら、興味ある人以外見分けなんかつかないでしょ。それと同じで、楽器とその音色なんてその趣味を持った人のみが興味を持ち、あれこれと語るものであって、きわめて閉じた世界の話でしかない。その閉じた世界が今回の調査結果を聴いてどうなるかと言えば何も変わらないはず。「やっぱり分からない人には分からないね」とため息をつくくらいだ。そもそも閉じた世界の中で価値のあるものに関しては、興味のない人間がケチをつけるのは無礼だし、かといって閉じた世界の価値を世間一般にも同じように求めることは迷惑な話だ。

でも良い楽器って、聴いてる人に対してと言うよりも演奏者自身に対して気持ちいいもんなんだよね。ぬたりはギターとウクレレしか知らないけれども、良い楽器は楽器全体が響いてる感じで、それが弾いてるこっちが体感できるもんだから、純粋に弾いてて気持ちいいんだよね。安い楽器だと音の出るところから単純に音が出てるだけ、って感じ。そういう部分って演奏者の気分を乗せる効果もあるから、出力される音はあんまり変わらなくても、良い楽器にはちゃんと価値がある、とは拙い楽器経験しかないけれども、ぬたりは思うところではありますですね、はい。
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本日のぬこ様画像 試し投稿編

2017年05月11日 17時53分45秒 | ぬこ様


ただバス&電車に揺られてるのも暇なので、あいぽんからのブログ投稿なんかやってみる。しかしどんな格好で寝てんのよお前は。
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