休みの日に自宅で過ごせると、ブログの文章書く時間ができるのはいいんだが、なんか気分が暗くなって文章書くスピードが遅くなったり、意味もなく無駄に長くなったりで、案外捗らんものでな。そんな中、どうにか公開してもギリギリ後悔しなさそうな文章が出来上がった。まあ、ふざけてない文章だから、後日後悔するかもしれないが。
さてさて、おかあちゃんが任天堂swichの「あつまれ!どうぶつの森」をやりたいと言いだし、先日からあれやこれやで本体の購入の手を尽くしているぬたりですけどね。
心が折れそうです。
いや、もうswich本体が、品薄と言うよりも品無し。もはや日本国内どこにも売ってないという状況で、ネットでの抽選販売は落選しまくり。かと言って、新型コロナウイルスが猛威を振るう昨今、あてどなく店舗周りで情報収集を行うというのも正直気が引ける(というか不要不急の外出にあたるだろ多分)。
新型コロナの影響、というのも任天堂は強調し、だから生産がままならないのだ、という主張ではあり、実際その影響はあるとは思うが、ちょっとゲームに詳しい人ならそれを額面どおりに受け取る人はおるまい。ちょっと人気になるとすぐ品薄になることに関しては、もう任天堂の歴史と言っても良い。ファミコンが発売されてから40年くらい経つが、任天堂の歴代ゲームハードで、日本で品薄騒動を起こさなかったのがいくつある? と言う話。プレステに押されて子供とマニアにしか売れなかったロクヨンとゲームキューブ、あと超絶売れなかったバーチャルボーイくらいのもんじゃないのかね? それ以外は、買いたくても物がない、という転売業者だけが喜ぶ事態を必ず引き起こしてる。ファミコンとスーファミの時代はソフトでも品薄騒動は当たり前だったな。ドラクエとかFFとかな。
ぬたりももういい大人であり、生産と流通、在庫リスク云々の話に関しては言われなくても分かっている。任天堂が別に意地悪をしてるとか煽ってるとか、そんなことは思ってないし言うつもりもない。買えないこと自体はそら心安らかなことではないのだが、まあ罵倒にならないように注意して、任天堂の商売のことをゲーム好き(だった人間)の目で語ってみたい。まあ、swich買えずに暇だし。
任天堂の商売を語るにあたり、避けては通れない事件がある。日本でファミコンを発売しましょうかと言うタイミングで、アメリカで起こったアタリショックである。
アタリショック自体はそらもうそれだけで一冊の本も書けるほど様々な事象が重なった末の出来事なのだが、要はアタリと言う会社のテレビゲーム機(当時テレビゲーム機としては圧倒的なシェアを誇った)のソフトが急に売れなくなって会社も流通もメタメタになった、という出来事。
アタリショックを事象別にまとめれば、
・適切な流通量の管理
・適切な価格の維持
・メーカー在庫のリスク
・ソフト内容の品質の維持
といった点に分けられる。このあたりがダメダメだったおかげでアタリショックは引き起こされている。
まずは流通量。販売にあたり小売店はメーカーに発注するわけだが、品切れの販売機会喪失を恐れて、多めに注文するのが人情。これを真に受けて素直に生産した結果、需要を遙かに上回るソフトが生産される結果となる。これが何を引き起こすかと言えば、価格の維持とメーカー在庫のリスクに繋がる。小売店は、多く在庫を抱えれば価格を下げて売るから、これが横行すれば新品ソフトの値段が高価に思えるようになる。放っときゃそのうち安くなる、と言う意識が働けば、新品の売れゆきが鈍るわけ。小売店が在庫リスクを避けて発注キャンセルすれば、メーカーは多大な在庫を抱えることになる。メーカー在庫の騒動については「ビデオゲームの墓場」とかでググってみると面白いよ。
また、アタリは知識さえあれば案外簡単にソフトの作成が行え、その管理をほとんどしなかったために有象無象の人物がソフトを作成、販売できた。ただそういうソフトは質に関してはあまりよろしくないゲーム(要はクソゲー)も多く販売されることになる。そんなゲームもそれなりな値段で店頭に並ぶわけで、せっかく買ったゲームが何本もそんなクソゲーだったとしたら、購入意欲は格段に減退する。
この他にも語ればきりが無いが、様々な事情が重なって、アタリのゲームの売れ行きは結構な勢いでブレーキがかかった。このタイミングが、任天堂がファミコンを開発してさあ売ろうかとしていた矢先だったもんだから、そら任天堂とすると気にするなと言う方が無理で、ああはなるまい、と言う決意の元、かなり独善とも言える流通システムを完成させることになる。詳しい人はよく知っている、初心会流通である。
初心会とは任天堂と付き合いのある卸業者の組合のこと。ファミコン流通の独占と流通量の調整、小売店の選別や監視など、ファミコン関連商品の流通に関しては絶大な権力を任天堂から与えられていた。ソフトの発売日すらコントロールできた、なんて噂もある。
権力の代わりに初心会には「事前の発注に従って任天堂が生産したファミコン関連商品は全て買い取ること」が義務づけられていた。このため任天堂は在庫リスクを一切負わないまま生産を行うことができたわけで、生産計画さえしっかりしとけば、全部買ってもらえるわけだから確実に利益を得ることができる。言ってみればかなりヤクザなビジネスモデルになっていた。初心会としても在庫リスクは避けたいので、権力を利用した人気ソフトと不人気ソフトの抱き合わせ流通なんかも行われていた(これはさすがに訴訟になりました)。これにより、販売のリスクの大部分は末端の小売店(と買わされる消費者)が負う形となっていた。まあ、販売が好調ならそういう不都合な点は目をつぶれるし、小売店も中古ソフトや卸されたまんまの抱き合わせ販売(違法行為)で活路を見出していたが。
また、ソフト開発についてもライセンス制を採用して、メーカーとして許可を得ない限り、開発ツールも販売しないし、正規流通もさせない姿勢を取って、ソフトの質も維持しようとした。こんな感じで、徹底的なリスク回避を行ったのが、ファミコン以降の任天堂のビジネスモデルだったわけ。
初心会流通自体は、ソニーがプレイステーションにてメーカー直販体制を敷き、メーカー在庫もソニーが元々持つ倉庫を利用したりで、小回りのきく、注文したらそんなに時間かからず再入荷できる体制を構築したため、相対的にかなり悪し様に小売店から言われるようになり、今では完全に過去のものにはなっている。ただし、任天堂のリスク回避の精神が失われるはずはなく、それが今日の品切れ騒動を呼んでいることだけは間違いない。品切れというのは販売機会のロスではあるんだが、それでも在庫を多く抱えるよりかはマシ、と言う考えなんだろうね。個人的には人気作が出るたびに毎回品切れになる姿勢にはげんなりしていて、任天堂のゲーム機に積極的に手を出そうという気はもうないんだけどね。
でも、今回の騒動は新型コロナという未曽有の事態がきっかけ。Swich自体発売から相当な期間が経過して、概ね欲しい人には行き渡っているはずだから、もう本体の大規模な生産体制なんかとってない時期。小規模の生産と店頭在庫回しとけば通常であれば十分な時期。かと言って急に増産体制なんかとれるわけないから、まあ任天堂としても今回の品薄騒動に責任を追えというのは酷な話ではあるね。誰も読めないよこんな事態。
さて、ぬたり個人の事情を話せば、今回はおかあちゃんのリクエストではあるんでな。自分勝手に生きてきたときにはそんなこと思いもしなかったが、自分が欲しいものが手に入らない以上に、身近な人の欲しいものが手に入らないというのはプレッシャーですねこれ。まあ、お互い大人ですから転売なんかに絶対に手は出さないけどな。まあ、任天堂さんも、損しない程度には無理していただきたいと思いますけどね。今のままじゃswich販売するサイトのサーバははみんなクラッシュするからね。
さてさて、おかあちゃんが任天堂swichの「あつまれ!どうぶつの森」をやりたいと言いだし、先日からあれやこれやで本体の購入の手を尽くしているぬたりですけどね。
心が折れそうです。
いや、もうswich本体が、品薄と言うよりも品無し。もはや日本国内どこにも売ってないという状況で、ネットでの抽選販売は落選しまくり。かと言って、新型コロナウイルスが猛威を振るう昨今、あてどなく店舗周りで情報収集を行うというのも正直気が引ける(というか不要不急の外出にあたるだろ多分)。
新型コロナの影響、というのも任天堂は強調し、だから生産がままならないのだ、という主張ではあり、実際その影響はあるとは思うが、ちょっとゲームに詳しい人ならそれを額面どおりに受け取る人はおるまい。ちょっと人気になるとすぐ品薄になることに関しては、もう任天堂の歴史と言っても良い。ファミコンが発売されてから40年くらい経つが、任天堂の歴代ゲームハードで、日本で品薄騒動を起こさなかったのがいくつある? と言う話。プレステに押されて子供とマニアにしか売れなかったロクヨンとゲームキューブ、あと超絶売れなかったバーチャルボーイくらいのもんじゃないのかね? それ以外は、買いたくても物がない、という転売業者だけが喜ぶ事態を必ず引き起こしてる。ファミコンとスーファミの時代はソフトでも品薄騒動は当たり前だったな。ドラクエとかFFとかな。
ぬたりももういい大人であり、生産と流通、在庫リスク云々の話に関しては言われなくても分かっている。任天堂が別に意地悪をしてるとか煽ってるとか、そんなことは思ってないし言うつもりもない。買えないこと自体はそら心安らかなことではないのだが、まあ罵倒にならないように注意して、任天堂の商売のことをゲーム好き(だった人間)の目で語ってみたい。まあ、swich買えずに暇だし。
任天堂の商売を語るにあたり、避けては通れない事件がある。日本でファミコンを発売しましょうかと言うタイミングで、アメリカで起こったアタリショックである。
アタリショック自体はそらもうそれだけで一冊の本も書けるほど様々な事象が重なった末の出来事なのだが、要はアタリと言う会社のテレビゲーム機(当時テレビゲーム機としては圧倒的なシェアを誇った)のソフトが急に売れなくなって会社も流通もメタメタになった、という出来事。
アタリショックを事象別にまとめれば、
・適切な流通量の管理
・適切な価格の維持
・メーカー在庫のリスク
・ソフト内容の品質の維持
といった点に分けられる。このあたりがダメダメだったおかげでアタリショックは引き起こされている。
まずは流通量。販売にあたり小売店はメーカーに発注するわけだが、品切れの販売機会喪失を恐れて、多めに注文するのが人情。これを真に受けて素直に生産した結果、需要を遙かに上回るソフトが生産される結果となる。これが何を引き起こすかと言えば、価格の維持とメーカー在庫のリスクに繋がる。小売店は、多く在庫を抱えれば価格を下げて売るから、これが横行すれば新品ソフトの値段が高価に思えるようになる。放っときゃそのうち安くなる、と言う意識が働けば、新品の売れゆきが鈍るわけ。小売店が在庫リスクを避けて発注キャンセルすれば、メーカーは多大な在庫を抱えることになる。メーカー在庫の騒動については「ビデオゲームの墓場」とかでググってみると面白いよ。
また、アタリは知識さえあれば案外簡単にソフトの作成が行え、その管理をほとんどしなかったために有象無象の人物がソフトを作成、販売できた。ただそういうソフトは質に関してはあまりよろしくないゲーム(要はクソゲー)も多く販売されることになる。そんなゲームもそれなりな値段で店頭に並ぶわけで、せっかく買ったゲームが何本もそんなクソゲーだったとしたら、購入意欲は格段に減退する。
この他にも語ればきりが無いが、様々な事情が重なって、アタリのゲームの売れ行きは結構な勢いでブレーキがかかった。このタイミングが、任天堂がファミコンを開発してさあ売ろうかとしていた矢先だったもんだから、そら任天堂とすると気にするなと言う方が無理で、ああはなるまい、と言う決意の元、かなり独善とも言える流通システムを完成させることになる。詳しい人はよく知っている、初心会流通である。
初心会とは任天堂と付き合いのある卸業者の組合のこと。ファミコン流通の独占と流通量の調整、小売店の選別や監視など、ファミコン関連商品の流通に関しては絶大な権力を任天堂から与えられていた。ソフトの発売日すらコントロールできた、なんて噂もある。
権力の代わりに初心会には「事前の発注に従って任天堂が生産したファミコン関連商品は全て買い取ること」が義務づけられていた。このため任天堂は在庫リスクを一切負わないまま生産を行うことができたわけで、生産計画さえしっかりしとけば、全部買ってもらえるわけだから確実に利益を得ることができる。言ってみればかなりヤクザなビジネスモデルになっていた。初心会としても在庫リスクは避けたいので、権力を利用した人気ソフトと不人気ソフトの抱き合わせ流通なんかも行われていた(これはさすがに訴訟になりました)。これにより、販売のリスクの大部分は末端の小売店(と買わされる消費者)が負う形となっていた。まあ、販売が好調ならそういう不都合な点は目をつぶれるし、小売店も中古ソフトや卸されたまんまの抱き合わせ販売(違法行為)で活路を見出していたが。
また、ソフト開発についてもライセンス制を採用して、メーカーとして許可を得ない限り、開発ツールも販売しないし、正規流通もさせない姿勢を取って、ソフトの質も維持しようとした。こんな感じで、徹底的なリスク回避を行ったのが、ファミコン以降の任天堂のビジネスモデルだったわけ。
初心会流通自体は、ソニーがプレイステーションにてメーカー直販体制を敷き、メーカー在庫もソニーが元々持つ倉庫を利用したりで、小回りのきく、注文したらそんなに時間かからず再入荷できる体制を構築したため、相対的にかなり悪し様に小売店から言われるようになり、今では完全に過去のものにはなっている。ただし、任天堂のリスク回避の精神が失われるはずはなく、それが今日の品切れ騒動を呼んでいることだけは間違いない。品切れというのは販売機会のロスではあるんだが、それでも在庫を多く抱えるよりかはマシ、と言う考えなんだろうね。個人的には人気作が出るたびに毎回品切れになる姿勢にはげんなりしていて、任天堂のゲーム機に積極的に手を出そうという気はもうないんだけどね。
でも、今回の騒動は新型コロナという未曽有の事態がきっかけ。Swich自体発売から相当な期間が経過して、概ね欲しい人には行き渡っているはずだから、もう本体の大規模な生産体制なんかとってない時期。小規模の生産と店頭在庫回しとけば通常であれば十分な時期。かと言って急に増産体制なんかとれるわけないから、まあ任天堂としても今回の品薄騒動に責任を追えというのは酷な話ではあるね。誰も読めないよこんな事態。
さて、ぬたり個人の事情を話せば、今回はおかあちゃんのリクエストではあるんでな。自分勝手に生きてきたときにはそんなこと思いもしなかったが、自分が欲しいものが手に入らない以上に、身近な人の欲しいものが手に入らないというのはプレッシャーですねこれ。まあ、お互い大人ですから転売なんかに絶対に手は出さないけどな。まあ、任天堂さんも、損しない程度には無理していただきたいと思いますけどね。今のままじゃswich販売するサイトのサーバははみんなクラッシュするからね。