あっちゃあ、久しぶりに何ともフォローのしようのないものを見ちゃったなあ。
とりあえずあれこれのごたごたをぬたりは知らなくてよかったなあ、と心底ほっとした次第。知ってたら先日顔を合わせたときに気まずかったろうしなあ。まあ、挨拶しただけだけど。
それから、病気かどうかを決めるのは貴方じゃねーよ、とは本気のツッコミ。自分の演技力で騙したとでも思ってるんだろうけども、うん、プロの精神科医舐めんな。
てなわけで、分からない人にはさっぱり分からない導入だったりしますけども、話の流れで今日はうつ病について語ってみたりする。言うまでもないがこれからの文章はぬたりの知識。正しいという保証はないのでな。あしからず(左上の自己紹介の文章をお忘れなく)
・・・とは言え、実はちょっと前に偉大なるシャオさんが既にうつ病についてブログで取り上げられておられる。改めて読んでみてももうまんまズバリなんで、読む人のほとんどがカブっているここのブログで今更ぬたりが語ることもないんだけどね。まあ補足的な形になれば、と。
あと、ネタもないしさ(本音)
【そもそもうつ病って】
外界から与えられた何らかのストレスに対する反応として発症することに関しては間違いない。原因となるストレスについては、誰が聞いても「確かに大変だわなあ」とはっきりわかる場合もあるし、ことによると「え?そんなことで?」と思われることでも発症する場合がある。
で、うつ病の際の体の中がどうなっているかは、実ははっきりとは分かっていないが、ほぼ正解に近い仮説が「セロトニン欠乏説」。
神経伝達物質の一つであるセロトニンが神経中から失われてしまうことにより、神経がそれを補おうと、神経間で使い古された(すなわち疲労した)セロトニンを再活用しようと神経中に再取り込みをするために、神経が最初から疲労した状態になってしまう、というのがこの説。
もちろんこれですべてを語れないからいまだ「仮説」なんだけど、この考えをもとに作られた薬(かの有名なパキシルとか)が大きな効果を上げており、まあこういう要素があるのは間違いなさそうね、というのが今日的な答え。この説を無下に否定する人もいることはいるけれども、ぬたりと同じような素人さんばっかり。プロの精神科医にはまずいない。
発症率は全人口の0.5%。こう聞くと遠い病気に思えるかもしれないけど、好発年齢の30~50代に限れば2~3%に跳ね上がる。40人いれば一人は発症するという計算だから、そんなに遠い病気でもないのよ。
【医者にかかるタイミング】
ぬたりの手元に残るテキストによると、病気の罹患期間は3~6か月となっている。もちろんこれは机上の数字で、治療がすべてうまくいけば発症してもこの程度の期間で完治する、という数字に過ぎず、実際にはこの3~6か月の周期で症状の悪化→回復を複数回繰り返すことになるんだけどね。
で、正直、うつ感情(抑うつ、非哀感等)や思考抑制(頭が働かない、集中力低下)等が出てから医者にかかっても微妙に手遅れになりかねない。理想を言えば、その前の段階で抑えたい。
そのタイミングとはとりもなおさず「不眠」。全く寝られないのはもちろん、早朝4時とか5時に中途半端に目が覚めて、中途覚醒なのに二度寝ができない、とかの感覚が一定期間(1週間程度とかね)連続して続くようなら、正直受診を考え出すタイミング。
1週間程度の期間の場合、まだうつ病の前期症状かどうなのかの判断はつきずらいと言えばつきずらいんだけど、どのみち不眠が続くようなら良い事なんて一つもない。その先の疾病に進むくらいなら「不眠症」のうちに撃退しておく方が良いし、仮の話発症したにせよ症状は軽くなる。
更には、人間ってのは病院に行きたがらないようにできているので、行こうかどうしようか考え始めて、実際に病院受診を決断するまでにはそれなりにタイムラグがある。小さい医院なら予約とかの問題もあるから得てしてすぐにはかかれない。なので早めに受診を考え始めた方が良い。薬というのは初めて飲む人には効きやすい傾向がある。睡眠導入剤もまた然りなのね。
他には「朝起きた時が一番体調が悪い」なんてのも症状としてありますね。普通であれば、眠気は兎も角として、朝が一番身体的な疲れはないわけですからね。
【うつ病を予防するには】
実ははっきりと防ぐ手段は存在しない。ストレスをためない、あまり悲観的に考えない、自分一人でなんでも背負い込まない、気分転換する術を覚える、とかの対策はあるけれども、風邪ひきたくなきゃあったかくして寝ろ、くらいのアドバイスにしかならない。無理に趣味を持とうと思っても、それで新たなストレス背負い込んでは意味ないし。
一つだけ言えることは、人間であればだれでも「こうであってほしい」ということが叶う事なんてめったにない、ってこと。
世の中のものはみんなそう。思い通りになるわけなんかない。自分が「こうであってほしい」と思ったことの1、2割その通りであれば御の字、くらいなもの。
だけれども、「こうであってほしいな」という思いはどうしても抱いてしまうもの。しかしそれを突き詰めていくと、8割9割の確率で思い通りにいかずに落ち込んだり、世の中に文句を吐いてみたりしたくなるわけだ。元をただせばストレスの多くがこれに当てはまるのよ。
人生は思い通りにいかないんです。あなただけじゃない。みんなそう。有名になった人とか莫大な財を築いた人とか一見ひたすらにうまくいっているように見える人でも、誰にも見えないところで、人知れず苦労を抱え込んでいるんですよ。
【うつ病の人に接する態度は】
基本的には「叱咤激励をしない」「きちんと服薬をさせ休ませる」しかないと言える。ホントにうつ病になったら薬飲んで症状が好転するのを待つしかないので、こちらがあえてすることもない。本人に疲労感や意欲減退があるので、服薬管理と食事に関して見てあげれば、後はすることもない。まあ、同じ屋根の下で誰かがいて、なんかあったらすぐに対応できる体制を作ってやれればそれで十分。お互い信頼できていれば、それこそ言葉はいらない。
要は病気云々じゃなしに普段から信頼できる家族関係を作っておけよ、ってこと。これがないとどうあがいても難しいよ。既婚者や恋人持ちは相手の誕生日や各種記念日は常に気を遣うべし。ぬたりはいいのフリーだから。
なお、うつ病で最も危険なのは実は病状進行期と回復期。得てして精神よりも肉体の方が好調なことが多いので、悲観は収まらず体は動く、という状態となり、実際に自殺を実行してしまう人が多いです。一番ひどい時は、肉体も低調ですから、死ぬほど自分を悲観してても自殺を実行する体力も気力もない、という状況なので自殺の実行は案外少ない。ま、それはそれでかなりきつい体験であることは確かなんだけど。
日本特有のことながら「精神病者は皆危険。精神病院に閉じ込めておけ」という感覚がつい最近まで(下手すりゃ今でも)はびこっていたので、なかなか精神病全般に関する認識というのは広まらず、精神科の病院や医院というのはいまだに敷居は高いし下手な噂の対象となっちゃうんだけれども、これだけメンタルヘルスが取り沙汰されている現在、もっと身近な存在として考えていただければ、いざ発症してももっと楽になると思うんですよねえ。
これについては時間のかかることだとは思うけど、少なくとも劇的な変化が水面下では起こり始めています。
日本の精神病院の病床数の大幅な削減が、現在国際的に日本に求められており、実際その方向で動いています。イギリスなんかは人口比では日本の6分の1しか病床がありません。
「精神病は俺には関係ない。俺の目の届かないところに隠しておけ」理論は通用しなくなりつつあります。
そんな世の中ですから、せめて私たちに一番身近な精神疾患であるうつ病についてくらいは、知っておいて損はないですよ。
とりあえずあれこれのごたごたをぬたりは知らなくてよかったなあ、と心底ほっとした次第。知ってたら先日顔を合わせたときに気まずかったろうしなあ。まあ、挨拶しただけだけど。
それから、病気かどうかを決めるのは貴方じゃねーよ、とは本気のツッコミ。自分の演技力で騙したとでも思ってるんだろうけども、うん、プロの精神科医舐めんな。
てなわけで、分からない人にはさっぱり分からない導入だったりしますけども、話の流れで今日はうつ病について語ってみたりする。言うまでもないがこれからの文章はぬたりの知識。正しいという保証はないのでな。あしからず(左上の自己紹介の文章をお忘れなく)
・・・とは言え、実はちょっと前に偉大なるシャオさんが既にうつ病についてブログで取り上げられておられる。改めて読んでみてももうまんまズバリなんで、読む人のほとんどがカブっているここのブログで今更ぬたりが語ることもないんだけどね。まあ補足的な形になれば、と。
あと、ネタもないしさ(本音)
【そもそもうつ病って】
外界から与えられた何らかのストレスに対する反応として発症することに関しては間違いない。原因となるストレスについては、誰が聞いても「確かに大変だわなあ」とはっきりわかる場合もあるし、ことによると「え?そんなことで?」と思われることでも発症する場合がある。
で、うつ病の際の体の中がどうなっているかは、実ははっきりとは分かっていないが、ほぼ正解に近い仮説が「セロトニン欠乏説」。
神経伝達物質の一つであるセロトニンが神経中から失われてしまうことにより、神経がそれを補おうと、神経間で使い古された(すなわち疲労した)セロトニンを再活用しようと神経中に再取り込みをするために、神経が最初から疲労した状態になってしまう、というのがこの説。
もちろんこれですべてを語れないからいまだ「仮説」なんだけど、この考えをもとに作られた薬(かの有名なパキシルとか)が大きな効果を上げており、まあこういう要素があるのは間違いなさそうね、というのが今日的な答え。この説を無下に否定する人もいることはいるけれども、ぬたりと同じような素人さんばっかり。プロの精神科医にはまずいない。
発症率は全人口の0.5%。こう聞くと遠い病気に思えるかもしれないけど、好発年齢の30~50代に限れば2~3%に跳ね上がる。40人いれば一人は発症するという計算だから、そんなに遠い病気でもないのよ。
【医者にかかるタイミング】
ぬたりの手元に残るテキストによると、病気の罹患期間は3~6か月となっている。もちろんこれは机上の数字で、治療がすべてうまくいけば発症してもこの程度の期間で完治する、という数字に過ぎず、実際にはこの3~6か月の周期で症状の悪化→回復を複数回繰り返すことになるんだけどね。
で、正直、うつ感情(抑うつ、非哀感等)や思考抑制(頭が働かない、集中力低下)等が出てから医者にかかっても微妙に手遅れになりかねない。理想を言えば、その前の段階で抑えたい。
そのタイミングとはとりもなおさず「不眠」。全く寝られないのはもちろん、早朝4時とか5時に中途半端に目が覚めて、中途覚醒なのに二度寝ができない、とかの感覚が一定期間(1週間程度とかね)連続して続くようなら、正直受診を考え出すタイミング。
1週間程度の期間の場合、まだうつ病の前期症状かどうなのかの判断はつきずらいと言えばつきずらいんだけど、どのみち不眠が続くようなら良い事なんて一つもない。その先の疾病に進むくらいなら「不眠症」のうちに撃退しておく方が良いし、仮の話発症したにせよ症状は軽くなる。
更には、人間ってのは病院に行きたがらないようにできているので、行こうかどうしようか考え始めて、実際に病院受診を決断するまでにはそれなりにタイムラグがある。小さい医院なら予約とかの問題もあるから得てしてすぐにはかかれない。なので早めに受診を考え始めた方が良い。薬というのは初めて飲む人には効きやすい傾向がある。睡眠導入剤もまた然りなのね。
他には「朝起きた時が一番体調が悪い」なんてのも症状としてありますね。普通であれば、眠気は兎も角として、朝が一番身体的な疲れはないわけですからね。
【うつ病を予防するには】
実ははっきりと防ぐ手段は存在しない。ストレスをためない、あまり悲観的に考えない、自分一人でなんでも背負い込まない、気分転換する術を覚える、とかの対策はあるけれども、風邪ひきたくなきゃあったかくして寝ろ、くらいのアドバイスにしかならない。無理に趣味を持とうと思っても、それで新たなストレス背負い込んでは意味ないし。
一つだけ言えることは、人間であればだれでも「こうであってほしい」ということが叶う事なんてめったにない、ってこと。
世の中のものはみんなそう。思い通りになるわけなんかない。自分が「こうであってほしい」と思ったことの1、2割その通りであれば御の字、くらいなもの。
だけれども、「こうであってほしいな」という思いはどうしても抱いてしまうもの。しかしそれを突き詰めていくと、8割9割の確率で思い通りにいかずに落ち込んだり、世の中に文句を吐いてみたりしたくなるわけだ。元をただせばストレスの多くがこれに当てはまるのよ。
人生は思い通りにいかないんです。あなただけじゃない。みんなそう。有名になった人とか莫大な財を築いた人とか一見ひたすらにうまくいっているように見える人でも、誰にも見えないところで、人知れず苦労を抱え込んでいるんですよ。
【うつ病の人に接する態度は】
基本的には「叱咤激励をしない」「きちんと服薬をさせ休ませる」しかないと言える。ホントにうつ病になったら薬飲んで症状が好転するのを待つしかないので、こちらがあえてすることもない。本人に疲労感や意欲減退があるので、服薬管理と食事に関して見てあげれば、後はすることもない。まあ、同じ屋根の下で誰かがいて、なんかあったらすぐに対応できる体制を作ってやれればそれで十分。お互い信頼できていれば、それこそ言葉はいらない。
要は病気云々じゃなしに普段から信頼できる家族関係を作っておけよ、ってこと。これがないとどうあがいても難しいよ。既婚者や恋人持ちは相手の誕生日や各種記念日は常に気を遣うべし。ぬたりはいいのフリーだから。
なお、うつ病で最も危険なのは実は病状進行期と回復期。得てして精神よりも肉体の方が好調なことが多いので、悲観は収まらず体は動く、という状態となり、実際に自殺を実行してしまう人が多いです。一番ひどい時は、肉体も低調ですから、死ぬほど自分を悲観してても自殺を実行する体力も気力もない、という状況なので自殺の実行は案外少ない。ま、それはそれでかなりきつい体験であることは確かなんだけど。
日本特有のことながら「精神病者は皆危険。精神病院に閉じ込めておけ」という感覚がつい最近まで(下手すりゃ今でも)はびこっていたので、なかなか精神病全般に関する認識というのは広まらず、精神科の病院や医院というのはいまだに敷居は高いし下手な噂の対象となっちゃうんだけれども、これだけメンタルヘルスが取り沙汰されている現在、もっと身近な存在として考えていただければ、いざ発症してももっと楽になると思うんですよねえ。
これについては時間のかかることだとは思うけど、少なくとも劇的な変化が水面下では起こり始めています。
日本の精神病院の病床数の大幅な削減が、現在国際的に日本に求められており、実際その方向で動いています。イギリスなんかは人口比では日本の6分の1しか病床がありません。
「精神病は俺には関係ない。俺の目の届かないところに隠しておけ」理論は通用しなくなりつつあります。
そんな世の中ですから、せめて私たちに一番身近な精神疾患であるうつ病についてくらいは、知っておいて損はないですよ。