世界サッカーを新たに切り開いたような顔ぶれで、チャンピオンズリーグ決勝が明日未明行われる。イングランド同士のリバプール・トットナムの対決なのだ。リバプールは古豪久々の復活登場だし、トットナムの決勝なんて少なくとも近年は聞いたこともない。この2チームがまた、それぞれ本命と対抗の馬を破ってのように、類い希な勝ち抜きを成してきた。
リバプールは、0対3で敗れた第1レグを第2戦で4対0とひっくり返してバルセロナを破ったのだし、トットナムは優勝候補大本命のマンチェスターシティとの準々決勝を、確か同点アウェイゴール差で破っての決勝進出である。この2戦の結果は、それぞれ本命がダークホースに敗退と、これがサッカー雀の普通の判断。ところが、トットナムに限っては、ダークホースとさえ言えないCL出場だったはずだ。それだけに、ポテッチーノ監督のマンチェスターシティ対策手腕が非常に高く評価される。ここまでの本年度CLの戦いによって今や、世界3大サッカー監督の列に名を連ねたと言えるほどに。もちろん、ガルディオラ、クロップ、そしてポテッチーノという順になるだろう。この現在イングランドに在籍する3人が、世界の名監督らを蹴落としてきたという構図である。
ここで、最近の実績でこの3人に並ぶことができる監督をもう1人落としていたことに気づいた。スペインのアトレティコをここまで引き上げてきたディエゴ・シメオネだ。
世界サッカーのここしばらくは、上記4人の監督が引っ張って行くだろう。彼らの手腕はそれぞれメッシ、クリロナをチームに入れるよりも遙かにチームを強くできると言うほどのものだ。もちろんそれ相応の選手が居るチームを預かればと言うことだが、この4人はもうそういうチームにしか行かないはずだから。それだけに、この4人の中でクロップとシメオネ、ポテッチーノは特に光っている。それまではCL出場すらできなかった弱小チームをその決勝まで連れて行くという実績を示してきたのだから。
リバプールは、0対3で敗れた第1レグを第2戦で4対0とひっくり返してバルセロナを破ったのだし、トットナムは優勝候補大本命のマンチェスターシティとの準々決勝を、確か同点アウェイゴール差で破っての決勝進出である。この2戦の結果は、それぞれ本命がダークホースに敗退と、これがサッカー雀の普通の判断。ところが、トットナムに限っては、ダークホースとさえ言えないCL出場だったはずだ。それだけに、ポテッチーノ監督のマンチェスターシティ対策手腕が非常に高く評価される。ここまでの本年度CLの戦いによって今や、世界3大サッカー監督の列に名を連ねたと言えるほどに。もちろん、ガルディオラ、クロップ、そしてポテッチーノという順になるだろう。この現在イングランドに在籍する3人が、世界の名監督らを蹴落としてきたという構図である。
ここで、最近の実績でこの3人に並ぶことができる監督をもう1人落としていたことに気づいた。スペインのアトレティコをここまで引き上げてきたディエゴ・シメオネだ。
世界サッカーのここしばらくは、上記4人の監督が引っ張って行くだろう。彼らの手腕はそれぞれメッシ、クリロナをチームに入れるよりも遙かにチームを強くできると言うほどのものだ。もちろんそれ相応の選手が居るチームを預かればと言うことだが、この4人はもうそういうチームにしか行かないはずだから。それだけに、この4人の中でクロップとシメオネ、ポテッチーノは特に光っている。それまではCL出場すらできなかった弱小チームをその決勝まで連れて行くという実績を示してきたのだから。
だから、誰に聞いても順当ならリバプールだろうが、シティ相手の第2戦を3対4までにしたのが、今のトットナム。第一戦の1対0では凄い守りを見せて、第2戦でこんな得点力も見せたのだから、シティとリバプールに相当引き離されて第3位というリーグ戦からは一皮剥けたチームになったとさえ思われる。ここに、ポテッチーノ恐るべしという、理由がある。
高くコンパクトな布陣を敷いて相手ボールを奪い取り続けて得点というゲーゲンプレスも、この日ばかりは低いコンパクトの守りに使われた結果、リバプールのボール保持率は35%と極端に低い守りの闘いになった。
久々の強豪復活、リバプールお目出度う。そしてクロップ、確か3度目の決勝でとうとうCLチャンピオンになったこと、お目出度う!
この10年の世界サッカーを大変革させてきたクロップ、ゲーゲンプレスが、世界サッカー史にとうとう、初めて、きちんとした足跡を残した日になったわけだ。現在Jリーグでも、スペイン人監督らが全く成果を上げられないこと、横浜の予想外の健闘などが目立つが、これとてもはっきりとゲーゲンプレスの影響なのであると愚考してきた。
繋ぐだけでは勝てない。ボールを保持すればよいと言うのではない。敵陣で相手を潰せなければいけない。その守備から速い攻め。これらすべてゲーゲンプレスの影響である。
U-22のツーロン国際大会もイングランド戦を観たが、きわめて好調で、強いのである。
日本の育成は大変上手く行っているのではないか。とにかく逞しくなったようだ。従来は組織とテクニックだけだったのにこれが加わったのは、近年のアジアの大会で不振が続いたことへの反省なのでもあろう。その結果、ゲーゲンプレスなどもいち早く取り入れて、いろんな闘い方ができるようになったチーム、選手が増えていると言うことだろう。
このトゥヘルは、岡崎慎司をドイツで育て上げた監督である。マインツで13年に岡崎を取り、確か2年連続二桁得点を上げる選手にした。岡崎のこの実績が、すぐにイングランド・レスターの目にとまって、あの「レスター奇跡のプレミア優勝・そのレギュラー」に繋がったのである。岡崎のこれだけの実績は、中田英寿、香川真司と同等以上のものだと言えるのではないか。
このクロップとトゥヘルの活躍が、ドイツの世界的位置を高めたと言える。その経過にこういう日本人との関係があるというのが、僕には面白い。
香川を世界に知らしめたのがクロップで、岡崎をイングランドにまで押し上げたのがトゥヘルと。