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浦和レッヅ・小泉佳穂の価値を観た  文科系

2022年02月23日 01時41分44秒 | スポーツ

 Jリーグ第1節での京都・浦和戦は、言わば大番狂わせ、1対0で京都の勝利。ただし、この京都を通常のJ2からの新参チームと観るのは誤りだろう。サッカー強豪で最も大切な要素の一つ監督の力が高いからだ。ペナルティーから復活してきたチョウキジェ監督は、選手・組織両方の育成実績充分な名監督である。例えば今の代表の顔、遠藤航の恩師なのである。この対浦和のゲームも、遠藤航が得意な組織的潰し合いで浦和中盤を圧倒したから、浦和は酒井、明本らの個人技でサイド攻撃に流れることしかできなかったのである。
 その浦和の方だが、中盤でパスを受けることも出すこともできるボールの回し役、いわゆるリンクマンが居なかったのである。それが浦和ミッドフィルダー小泉佳穂。どこか具合が悪かったらしく、先日の川崎とのスーパーカップ戦は欠場で、このゲームでやっと60分になって出てきた。そこからの浦和は、誰が観ても見違えるように変わって行った。

 小泉が中盤でボールを持つと取られないからためもできて中盤で見違えるようにパスも回り始めただけではなく、そういうポゼッションの出口として常にラストパスを狙い、出し続けていた。浮き球・グラウンダー、スルーパス・抜けだし選手への合わせなどなどあらゆる形の高度な技術をバイタルエリアから駆使してのことだ。まさに中村憲剛のような「自ら絶好のラストパスへと、ポゼションを組織していく怖い怖い選手」なのである。「ただ上手いパス回し」などどれだけやられても怖くなく、「ラストパス狙いMFこそ恐怖、相手を下げさせる」とは、どの監督も言うことだ。

 ゲーム後のごく短いロドリゲス監督講評の中にこんな言葉があった。
「拙いゲームだったが、小泉が入ってからは明らかに良くなった」
 
 最後だが、小泉が居ないとリンクマンもポゼッションの出口もないというのは、選手集めでシュートと潰しの能力ばかりに拘り過ぎて来たからではないのか。そこから、ハイプレス・コンパクト陣形で中盤制圧を争い合う現代サッカーでは主導権を握りにくくなって、サイド攻撃に頼る。サイド攻撃は昔からの点取り王道の一つであり続けているが、敵陣を横に広げない単発サイド攻撃では中が固められて得点は難しくなる。マリノス、フロンターレ、レオシルバが入ったグランパスなどが仕上がってきたら勝てないような気がするがどうだろう。ただ、小泉が怪我もせず1年元気に活躍できれば、話はちょっと違ってくるのだろうが。


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