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米傀儡アフガン政府滅亡の始まりに思う・・・  文科系

2021年07月01日 00時04分47秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 昨日の「マスコミに載らない海外記事」サイトに、標記内容の記事が載った。その題名は『アフガニスタン戦争で敗北したのに、依然足場を残しておこうとするアメリカ』というもので、この長文を要約すれば以下のようなもの。なお、2003年に始まったアフガン戦争は、ベトナム戦争を超えて米軍史上最長戦争という記録を作ったもの。9・11とビン・ラディン由来のアメリカの名誉をかけたこの戦争が、遂に以下のように歴史的敗北の内に終わるのは、今まことに感慨深いものがある。
 
 約束通り、米軍史上最長の戦争からこの秋、米軍が引き上げることになる。この流れの中ですでにもう、タリバンによる地方政府制圧どんどん進んでいるのだ。
『アフガニスタンは約400の地区がある。タリバンは既に地方の50%以上を支配して長いが、通常各地区中心の掌握は控えていた。それが今変化している。今年5月1日から6月14日の間にタリバンはアフガニスタンの34地区支配を掌握した。先週彼らは、更に一ダースの地区、日曜日だけで、四地区を掌握した』

『タリバンが使っている戦術は、ほとんど一貫している。彼らは、まず地区センター周囲の検問所と小さいとりでを攻撃し、それから政府軍と警察の主なとりでを包囲する。部族の長老が送り込まれ、降伏するようにというタリバンの要求を伝える。タリバンはその際誰も傷つけないと約束する。彼らは兵士に、武装解除し、名前を登録するよう頼むだけだ。タリバンは故郷に帰るのに十分な金を彼らに与える』

『 解放される可能性のない、種々の地区センターで協力を拒む人々は、最後まで戦うのではなく、諦める傾向がある。毎日何百人もの兵士が降伏し、タリバンに歓迎される。彼らはタリバンが次の作戦で使える膨大な量の武器やトラックと弾薬を渡すのだ。』

『 CIAは、アフガニスタンに隣接する国々にドローン基地を置いて、アフガニスタンでアルカイダと戦って、麻薬密輸ビジネスを続けようとした。パキスタンと交渉が行われたが、パキスタンのイムラン・カーン首相は公式に計画を拒絶した。・・・・カーン大統領は、常にパキスタンを、そこから作戦を始動する基地として使うアメリカに反対で、彼のコメントはパキスタン官僚による類似の発言に続くものだ。・・・ この姿勢は、#AbsolutelyNotという言葉で、パキスタンで多くの称賛を勝ち取った。』

 このアフガンの他にも、アメリカは中東でイラン、シリアという難問をまだまだ抱え続けたままである。そしてこの中東以上に重要な世界戦略として、米中冷戦を正面に据え直してしまった。「滅び行く大国は、手を広げすぎてそうなっていくもの」とは、ツキディデスの罠の有名な教えだ。その「広げすぎ」が次々と失敗して、国が坂道を加速度的に転げ落ちていくということだろう。唯一の「価値ある米生命線」と言われ続けてきたGAFAバブル(「時価総額??」がドイツGDPをとっくに超えたのだそうだ)も、同類のテスラ株時価総額(トヨタの3倍だったかな? そんな実態はどこにもないのに??)や古くはサブプライム証券を観れば分かるように、実態の乏しいまさに「信用」バブル。このアメリカ(政経理論)に従ってきたからこそできてしまった日本官製バブルも何の実態もないものだからこそ、物が売れずに2%目標は永遠の彼方、給料は上がらず、日本国の国民一人当たりGDPも世界33位にまで落ちてきたのだ。

 

 世界史は今転機にあるということだろう。ただ、過去と違って、こういう転機の次を提起した理論が見えにくい。ピケティ、斉藤幸平はいずれも「現代の資本論」を説いているのだが、「暴力的供給サイド経済への反省から、需要サイド経済へ」を国連で話し合っていくしか道はないはずだ。いやしくも民主主義を標榜するならば、米中戦争などやっている暇など到底無いはずである。 

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