九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「小泉訪朝は米の命令だった」など  文科系

2008年06月14日 14時08分19秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
毎日新聞の金曜日夕刊に、2面の8割ほどを使って、元毎日新聞外信部長・大森実のインタビューが載っている。特集ワイド「この国はどこへ行こうとしているか」と題する連載があるのだが、今回の登場者になったのだった。

ベトナム戦争現地報道で新聞協会賞を受賞、さらに世界で初めて北ベトナムはハノイに入り、米軍空爆をレポートした記者だった。当時アメリカの圧力で毎日新聞を退社させられたということだった。
現在は、カリフォルニアはラグナビーチ近くの自宅に夫婦で住み、持病のようになった肺炎の保養中という。

いくつかの言葉をピックアップする形で、彼の情勢論を垣間見てみよう。

【日本は米国の意のまま。その例の一つが、安倍前首相の退陣劇だという。(中略)「『給油を止めたらどうなるか分かっているのか』と、オーストラリア(の首脳会談)でブッシュに怒鳴られて、ノイローゼみたいになった。それで政権を投げ出した。
二つ目の例は02年の小泉元首相の北朝鮮訪問。「米国の国務省高官から『お前行け』という依頼、即命令ですね。それで金正日総書記に会いに行った。日本が自発的に行ったというのは、うそです」
いずれも報道されていないエピソードだが、確認しようにも難しい。「米国務省の元高官と、今でも電話で話をしている。名前は言えません」】

【バブルがはじけ、経済の主導権を米国に持って行かれた。日本経済のあり方を国を挙げて議論しなければいけないし、可能なら日米安保体制の見直し、真の「独立」の達成ということを基本姿勢の中に埋め込む必要がある、と持論を繰り広げた】

【気がかりなのは、米国経済の先行きだ。市民が外食を控え、多くの家が競売にかかり、高齢者の生活を支える金利が下がった。「チェイニー副大統領、父親のブッシュ元大統領が石油産業と結びついて私腹を肥やし、ブッシュ政権はガソリン価格の異様な上昇に効果的な手を打たない。このままでは恐慌になる」と危機感を募らせる。(中略) 「日本が対米依存を続けていては、ともに滅びる」と断じ、「アジア共栄圏のようなもの」への方向転換を選択肢として挙げた】
コメント (3)
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イタリアもフランスも予選落ち!? 文科系

2008年06月14日 07時16分04秒 | スポーツ
昨夜1時起きで、ユーロ2008の2ゲームをテレビ観戦してしまった。今5時45分。もうやけくそ、寝るのは後にしてその報告を投稿することにした。

最初に言っておくことがある。CBCさん、無料で観せてくれて深謝!!


この大会予選グループは4つあるが、昨夜は誰に聞いても最激戦組と語るはずのCグループの第2戦目だったのだ。寝ているわけにはいかない。我が家はビデオというものも持たないからである。結果を先に書こう。

イタリア対ルーマニアは同点、オランダ対フランスは多分4対1。ロスタイムの4点目以降は、もう観ていないから、「多分」。それぞれの勝ち点は、オランダ6点、ルーマニア2点で、伊、仏が各1点である。残る各1ゲームは、上位2チームと、下位2チームがそれぞれ戦うことになる。
僕がオランダの監督なら、ルーマニアとの闘いでは、新人を出して、レギュラーはほとんど休ませる。自国の予選1位通過は決定しているのだし、ルーマニアに勝たせるのが仏伊両方を予選落ちにできる唯一確実な道なのだから、優勝候補2チームを一度に落とすことができるのに何も無理に勝つことはない。これは卑怯でも何でもなく、自分らの優勝確率を高める作戦の一つと言える。なんせそれぞれのこの6月度世界順位は3位伊、7位仏、10位蘭、そしてルーマニアは12位なのだ。
こうして、僕の予測では仏伊は予選落ちだろう。ユーロ2008の、歴史に残るような大波乱である。

熱心なファンには、これで俄然面白くなってきたと言えよう。フランスやイタリアよりも、オランダ、ポルトガル、スペインの方が「面白いサッカー」をやるし、今やダークホースとも見られ始めたクロアチアもB組で通過を決めている。
これらのチームの方が独創的な攻めのアイディアが豊富で、若く興味深いタレントも出てきているように思う。今のオランダは、メンバーのなかでロッベン(スペインのレアル・マドリッド所属)やファン・デルサール(イギリスのマンチェスターユナイテッドのゴールキーパー)などイギリスで7人、スペインで3人が活躍するといったように、人材の宝庫である。ポルトガルにはクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスターユナイテッド所属)がいるし、スペインは言わずもがな。そして、クロアチアには昨日ここに書いたルカ・モドリッチがいる。

次に、今日観戦していて気づいたことを書く。
イタリアは流石に世界3位。良いチームだと思った。パス力はあるし、スペースにも走り続けられるから12位のチーム相手でも6割以上のボールキープ率をたたきだしていた。日本が最もご自慢の走力を生かしていくら頑張って走っても、これくらいはボールキープをされるということだろう。ゴール前のアイディアも豊富で、シュート力もある。日本には、この力が最も欠けているというのに。こんなイタリアチームが負けたのは、予選にありがちな油断と手抜き、その結果のアセリ。こういう悪循環の結果としか思えない。こういうこともあるのだとつぶやくしかなかった。
なお、ルーマニアのゴールキーパーが物凄く良かった。日本のキーパーなら多分、2点は取られていたなと思えるような場面が、合計して4つぐらいあった。ロボントという面白い名前の人だったけど、決勝リーグで見てみたい選手だ。身長184センチは、楢崎よりも低いはずだ。もの凄い落ち着きと、反応速度だった。頭の良さそうな顔だったし。

フランスは変わったチームだ。丁度日本と対照的である。端的に言えば「あまり走らないけど、ゴール前で何かを起こすチーム」と表現したい。アンリ、リベリーなど、異才も多い。この国は近くまた巻き返すことだろう。ただ、もっと走ってボールの回し方をやり直さないと、イタリアには勝てなくなると思う。

オランダは勝ち残っていくのだから、みなさんこれから観てください。これも日本と対照的なチームで、「あまり走らないけど、ゴール前で何かを起こすチーム」の感じ。

今夜の観戦体験はこうして、こんな実感。今後日本サッカーを見ていくためのいろんな視点を与えてくれたなーと。
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小林多喜二ブーム? まもる

2008年06月14日 00時00分01秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 息子が「蟹工船って知ってます?」と言う。本屋に平積みだという。小林多喜二の「蟹工船」が今ブームになっているそうですね。

 ワーキングプアと呼ばれる若者に共感があるそうです。

 ご存知の様に蟹工船は、世界恐慌の起こった昭和の始めに刊行されたプロレタリア文学の数少ない記念碑的傑作。共産党員作家・小林多喜二が、過酷な弾圧と闘いながら発表し、当時隠れたベストセラーとして読み継がれました。

 それが、百年後の今年に入って売れ続け5万部を増刷したそうです。

 ブームのきっかけは、毎日新聞に掲載された1月9日付朝刊の作家の高橋源一郎さんと雨宮処凛(かりん)さんの格差社会をめぐる対談からだそうです。     雨宮処凛さんが、今のフリーターと状況が似ていると発言したのがブームの始まりだそうです。
 そして高橋源一郎さんの受け持っている大学のゼミの学生の感想も「よく分かる」だったそうです。

コミック大好きの大学生や若年労働者をターゲットにしたマンガ蟹工船も増刷を重ね、発行部数は1万6000部に達したそうです。

 蟹工船に現代の労働状況を重ねる若者やワーキングプアの人達の閉塞感が、このブームを支えているのでしょうか?

 このブームが化けて本当に若者の怒りに火がつくのか、半世紀前に蟹工船を読んだ先輩は気になります。
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