岨谷峡のある秋田市河辺をさらに行くと、「へそ公園」があります。秋田県の真ん中に位置するので、この名がついています。協和との境にあるトンネルの手前に、興味をそそる雰囲気を持った集落があります。
ちらっと目に入っただけの道を入ると、古い建物と大きな屋敷、荒い壁の土蔵が現れます。
そして綺麗で流れの速い水路が貫いています。私のアンテナが反応しました。ここには、いい「気」が流れています。
水路に導かれるように下流に進むと、お堂がありました。
その前には数百年を経た樅ノ木が立っていて、一段と立派な家屋がありました。どう見ても、集落の中心人物か開祖が住んでいるように見えます。
お堂の中が気になって、パンパンと拝んで、そーっと開くと、何にもありません。正面は幕で隠されています。足跡で誰かが来たことが分かるなあと、考えながら戻りました。
ちょうど昼時でもあり、誰の姿も見えません。おかしなやつがいるなあ、と誰か様子を見に来てもおかしくないのに。
鵜養という地名も気になります。帰ってから調べたら、ほんとに鵜を飼っていたらしいです。でも流れが速く、浅い岩見川では、岐阜のように舟でアユを捕ることは、できそうに見えません。それも含めて、興味深い場所です。
秋田市の最奥にこんな地があったとは。炭焼きに興味がある人は、この集落で行われたイベントに参加したことがあるかも知れません。ここの「白炭」は質の良い、貴重な炭のようですよ。