「万世一系」というより「萬葉一統」

　番組がつまらない時は、ＢＳフジのプライムニュースを見ています。なかなかためになります。四角い顔したキャスター兼編集長の反町理の「なるほど」のイントネーションが耳に心地いいです。同意しているかと言うとそういうわけでもなく、批判的なわけでもなく、「そうきましたか」的なニュアンスを含んでいます。

　株価のお勉強です。せっかく日銀がマイナス金利で援護射撃をしているのに、最前線にいる安倍隊長は玉を切らしているらしいです。何でもいいからメッセージを発信しないといけません。とりあえず、セルロース・ナノ・ファイバーにしましょう。カーボンより軽い、そこらへんから採取した木の繊維です。この強さと言ったらありません。スピーカーのコーン紙に使うと、生の音の再生力がすごいらしいです。車のボンネットはもちろん、ジェット機なんかに使うと燃費が良くなります。その上、透明化できるので、耐ショック性のスマホケースとか、クルクルまとめられるディスプレイとか、用途無限です。

　つまり安倍さんには第３の矢がないことが分かりました。その上、天皇陛下の御心に背いているふしがあります。憲法解釈に関しても、そうです。戦前の日本の行いについても、考えが異なるようです。そして一番大事な皇統に関しては、悠仁さまがお生まれになってからというもの、すっかり流れが男系男子に傾いてしまいました。国会答弁で、代々男系で繋がってきたと、きっぱり言いましたね。私は小林よりのり「新天皇論」に出てくる田中卓先生の言うとおり、男系でも女系でもない、「萬葉一統」なんだと思います。資格があればいい、という考え方。

　男系女系にこだわるのは、現代の議論で相手を攻撃するためで、元々は「直系」が「正統」と重んじられてきました。それも親から子、という１本の線ではなく、帯のように幅を持って、繋がってきたのです。

　「なので」女帝・愛子さまは、ありだと思うのです。わざと間違った「なので」の使い方をしてみました。