松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

角館、ひなめぐり。

2016-02-23 16:53:20 | 日記・エッセイ・コラム

 歩き始めて最初に入ったのが西宮家です。バス停と駐車場がある方は静かで、裏手のようでした。

 奥に職人がいて、草履を編んでいました。足の裏のツボにいいみたいで、老化防止になるよと言いながら仕事をしていました。手仕事のあなたにも効くでしょう、と返すと、そのとおりと顔を上げました。

 次は安藤醸造本店前に新しくできた建物。醸造蔵を囲って内蔵にしてしまい、中はショップに、周りがカフェスタイルで、奥は料理教室にもなる部屋がありました。本店が変身したのかとびっくりしました。「麹くらぶ」と呼んでいます。

 最後に行ったのが渡部菓子店で、この時期だけのカラフルな「ひな餅」と、もち米がおいしい「なると餅」を3枚づづ買って千と42円。安いです。

 じゃ、隣を見せてもらいます、と断ってお雛様を見に一旦出て、時計店へ。城下町特有の狭い間口に、菓子店と時計店を開いているので、お雛様も窮屈そうです。

 人形自体が小さいのに、そのまた小道具は作るのが大変だと思います。「ぼんでん」の頭飾りなんか、かなりの細かさです。良く考えると、ご主人は時計の分解組み立てが商売ですもんね。得意なわけです。この衝立も気になります。お手製だとしたら、凝り過ぎの感ありです。

 角館で美人を3人、見かけましたが全員タイミングを失ってしまいました。最初は車から見つけたブロンドの少女。駐車して、追いかけようとしましたが、すでに通りから消えていました。あれは妖精だったのかも知れません。次は民芸店の廊下を左から仕事着で現れて、目の前を横切って右の戸へ消えた女性。

 3人目は、なると餅店の奥様です。壁にかかった10年前の山村紅葉と一緒の写真が美人でした。今も元気に雛飾りを作っている、おばあちゃんは湯沢の出身だそうです。どおりで。小野小町の里から来た母上と角館美人、間違いないです。

コメント
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