競泳の冨田選手、気の毒に思います。韓国では有り得そうな
事件です。私は彼を信じます。なぜ、JOC幹部といわれる人間は、
彼を窮地に追い込むような、正反対のサポートをしたのでしょう。
まず、その人の言い訳を聞きたいです。
さて、予告した関係上、行きますか。
冷たい太陽
太陽系の星はどれも調べれば曰くありげな星ばかりですが、太陽も例外ではありません。地球も太陽の恵みなくしては生きていけませんが、その太陽から来るありがたい放射線や粒子が、水素の核融合で出来るのじゃないと言ったら驚いてもらえますか。
太陽の黒点を克明に観察している学者がアリゾナ大学にいます。黒点は移動します。これ、ご存じですよね。黒点の正体は後回しにして、これが左から右へ移動して歩くのは太陽自体が自転しているせいだと思うでしょう。正解です。太陽は反時計回りに自転しています。そのせいで黒点も移動していきます。赤道付近の黒点は一周するのに25日、極付近では35日です。黒点の寿命は1年以上存在するものもあれば3日で消えてしまうものもあります。しかし黒点の発生する箇所は毎回決まっている、という重大なことを、彼は膨大なデータの積み重ねから突き止めました。
イギリスで太陽内部の構造を測定した人がいます。その博士は太陽が5分周期で微少に振動していることを発見しました。その地震波を世界中の観測機器を使って測定した結果、どういう事が分かったかと言うと、太陽の対流圏の下の層が表面速度より遅いということ。その角速度が緯度に関係なく同じである、ということが分かりました。
この二つの事実は今までの太陽のイメージを完全に覆すものでした。これまで太陽の中心部は、表面より高速回転していると考えられてきました。それがまず、ひっくり返りました。次に角速度がどこも一緒というのはガス天体の特徴ではなく、地殻天体に特有の現象なのです。地球も同じです。地球の大気圏もほぼ地殻と同じ角速度で回転しているし、地面より大気圏の回る速度が速いです。ジェット気流が自転速度より速いから熱気球でアメリカまで飛んで行けます。
黒点は周囲より温度が低いことから、場所が決まっていて地面が固いとなれば、黒点の下に火山があり、不定期に噴煙を立ち上らせている、という可能性が出てきます。それならば、黒点の活動に周期性があって、活発化したり収まったりという意味が分かりやすいですよね。要するに火山活動ですから。一方、ガス天体で温度の低い部分が、場所が決まっていてしかも周期性がある、というのは不自然ですよね。
では、太陽が水素のかたまりでないとすれば、どうやって核融合と同じガンマ線やX線、紫外線、可視光線、赤外線、電波などを放射できるのでしょう。例えば特殊な条件下の太陽表面で、磁力線の無限交差から高熱プラズマが発生して太陽を覆った場合、プラズマは全く同じ放射線を放出します。特殊な条件下というのは、太陽が地殻天体で強力な磁場を持ち、それによってプラズマを発生させている、という場合です。地球のような弱小天体でも、それなりバンアレン帯を保持できるほどの磁場を持っているのですから、ケタの違う太陽が地殻を持って回転しているならば、想像を絶する程の磁場が存在してもおかしくありません。
太陽探査機「ユリシーズ」は太陽表面を乱舞する無数の磁力線を観測し、日本の「ようこう(SOLAR-A)」は磁力線が交差した瞬間、再結合するリコネクションを確認しました。太陽に最も近いはずの水星から氷の存在が確認され、太陽の黒点をスペクトル分析した結果、大量の水蒸気が観測されました。これらも新しい太陽の姿を暗示しています。
太陽が水素でできているのと、岩石じゃ随分重さが違うはずだとお思いでしょう。そうなんです。では重力とは何かと言うと、アインシュタインが言っています。重い物体の周りの時空は歪んでいる。その歪みが重力で、それが伝わる速度は光と同じだ、と。またプラズマは、重力と深く関係しているといわれています。プラズマに包まれた物体は、見かけの重さと違う可能性があります。宇宙全体の99%以上を占める「プラズマ」を扱うプラズマ宇宙論は、最近注目され始めたばかりです。電気的宇宙論という人やエレクトリック・ユニバースという人もいます。私はビッグバン宇宙論と正反対の解釈だとは考えません。成り立ちよりも、宇宙の事象をとらえる上で、最も有効な方法だと考えています。太陽は我々が考える以上に、謎に満ちた天体かも知れません。
「カモシカのいる風景」脇本城址より日本海を望む