棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

特産松本ねぎ

2009-04-03 18:29:56 | 山郷の暮し
お隣から冬越しの松本ねぎをいただきました。
別名―曲がりねぎ-と申しまして、柔らかく育つために2―3回は植えかえをした結果、曲がった姿に成っているらしい。
私の推測ですが、斜面に栽培しやすくしてきた結果、いつしか曲がりねぎとして定着したのではないだろうか。
店屋などで見慣れているまっすぐなねぎと違い、腰が曲がった老人のような感じですがこれがまた美味い。
青い葉の中には、透明なとろりとしたウマミが詰まっており、鍋物などには最高な代物。
私は、生のままガブリと食す。ピリッとくる辛味から、フワーとひろがってくる甘み。口の中に広がるそれらを薄めるごとく芋焼酎をグビッと飲む。
これはもー、極上の酒の肴である。どこかのコマーシャル気分でいえば「なにもいらない。なにもひかない。ねぎ一本」
焼きねぎは酒屋にもあるが、焼いてしまうと辛みが消え甘みだけになってしまい、生の野菜好きとしてはいまひとつ。ただし慣れないと口の中が荒れてしまうのでご注意。
これから、本当に美味い野菜が食える季節になります。

つれづれ草-坊主はしあわせだったか

2009-04-03 08:39:20 | 山郷の暮し
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「まさか牛車を乗らずして、かの屋敷を訪ねるわけにも行かない。かといって、歩いて道中で衣を汚してもいけないし・・・。困ったことだ」
「しかたがあるまい。道中は普段着で行き、お供に袈裟衣をもたせ、屋敷にて着替えさせていただこう」
そこで祈祷坊主はお供とともに、かの屋敷にでかけた。

立派な門構えにいつもは近寄りがたかったが、今日はどうどうと門番に来訪を告げた。
門番は普段着の僧に「ここをどこだとこころえている!コジキ坊主の来るところではない!」とすごんだ。
坊主は牛車を借りることが出来ず、失礼をわび、着替えに部屋を借りたいと申し出た。
「奥方様の控えの間が良かろうと、奥方様のおことずけだ」
写真は庭のさんしゅうの木--冷たい風にふるえています

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本