棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

お釈迦様の誕生日

2009-04-08 10:17:11 | 山郷の暮し
今日は2500年以前に、印度でお釈迦様がお生れになった日です(誕生会)そして、13年前に92歳で亡くなった、私の母も生まれた日です。世界中で、この日に生まれている方は無数にいて、何も不思議なことではないのですが「誕生するー産れること」について考えてみましょう。
産れることとは、この世に存在する、ということです。喜びも悲しみもこの瞬間から始まります。お釈迦様は、当たり前のことをといているのですが、決して厭世的なものではなく、ダイナミックな人生を説いていると思います。
釈迦の誕生の言葉に有名な「天上天下唯我独尊」 
この解釈に自分のエゴを、都合よくあわせてしまいますが、とんでもない間違えです。この世に存在する威儀と価値を表しているのです。

私は昨年より「人間釈迦生涯図」をようやく完成させました。
宗教的教理の解釈絵ではなく、産れることの尊厳-誕生。そしてナニカをなす道程--成道。最後にいかなるものも逃れることは出来ない死。釈迦は一切を超えて涅槃の境地になられた。この3部構成の作品です。
宗教世界を描くのに苦慮するのが神格化のあまり、奇跡的物語が描き出すテーマになってしまうことです。
私は以前は、極力それらのことを描かず、なんとか生身の姿・生活風景として製作をしてきました。
ところが、最近になって奇跡的な物語は、実際にあったのではないのか。と思うようになってきたのです。
私自身が、宗教的精神時空間に没入することが出来るようになってきたのが要因かも知れません。
今月22日より松本市で展示会を企画しております。おって詳細をお伝えします。
釈迦誕生の部(90X145)--部分

ryusun

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