岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

ディフェンス

2011年01月06日 | ビデオ連続画像
ディフェンスの一場面です。

ディフェンスラインのスタートですが、ハーフの位置の選手のスタート位置が後ろ過ぎます。
オフサイドラインをよく考え、1歩、2歩の大切さ(相手へのプレッシャー)を意識しよう。


ここで、課題の一つはスタンドの選手の位置です。
スクラムではハーフ位置の選手、モール・ラックではポストの選手がいる場合は、対面より外側を抑えることにしています。
 ※自分の内側の肩で相手の外側を抑える。
  内側に走られても、内側には味方のディフェンスがいる。
今回は、相手がかなり外に向けて走りましたが、岡山のスタンドが外を抑えずに、内側から追いかける形になっています。


スタンドの選手は、対面が流れて走るのを見るのではなく、しつこく追ってプレッシャーをかけなければいけません。
センターの選手は、相手のスタンドが自分に向って走って来るように感じて、対面のセンターとあわせて結構難しいと思います。
ただ、もう2歩ほど前に(スタンドより少し前に)プレッシャーをかけれていれば、相手のスタンドへのプレッシャーも大きくなります。


センターがスタンドにタックルしましたが、外に向って追いタックルになっています(最終的に倒せていません)。少し前に出ていれば、内に向けた強いタックルができたと思います。


相手のセンターが縦に来たため、岡山の第2センターがタックルしています。
 ※第1センターがスタンドにタックルにいったため、第2センターが詰めています。
何とか反応しましたが、最後の1歩、2歩が弱く、弱いタックルになっています。






岡山のディフェンス再確認

2011年01月05日 | 技術
岡山スクールのディフェンスの基本(再確認)です。

○ブリッツ
  ボールが出たら真っ直ぐ飛び出し、アタックの選手に厳しいプレッシャー。
  ※ボールキャリアーだけでなく、次の選手、次の次の選手にも。

○プッシュ
  相手がパスしたら、内側から激しくプッシュ。
  ※これにより外側のディフェンスが楽になる。
  ※外側の選手が相手を倒したら、素早く近付き、ジャッカルやスイープをねらう。
  ※早くプッシュしすぎると、内側を抜かれるので注意  

○前ウオッチ
  よく相手を見ながらディフェンスする。
  ※例えば、ラックの球出しばかりに目が行くと、ディフェンスラインが内側に寄ってしまい、その結果、ディフェンスが真っ直ぐ出るのではなく、内から外へ向けて斜めに飛び出すことになり、逆に内側を突破されたり、外で振り切られてしまう。

○ノミネート
  ディフェンスの選手が指をさして、当面ディフェンスに行く相手プレーヤーをそれぞれが確認すること。
  ※相手アタックの動き(クロス、フルバック参加等)で、マークする選手は途中で替ります。

○詰めのディフェンス
  フルバック参加等に対しては、詰めのディフェンスをします。  

○タックル
 ・体の芯で相手をとらえる
 ・頭が下がったり、手でいったりしない。 
 ・腰が利いた(しっかり力が入る)状態で最も低いタックルをする。
   ※やみくもに低ければいいというのではない。


岡山のディフェンスのスナップです。

ノミネートしてますか?




ハーフの位置に立った選手、バックスラインの選手とも、前に出ていません。
ハーフの位置の選手、スタンドオフがまず真っ直ぐトップスピードで前に出ないと、外側の選手も出ることができません。


センターはスタンドより、第2センは第1センより、少し前に出るくらいで相手にプレッシャーをかけること。(簡単にパスさせない)
これに加えて、内側から、ハーフの位置の選手やスタンドが激しくプッシュしていけば、アタック側も余裕をもった攻撃はできません。


外側の方のディフェンスは、立って見ている感じです。




一方で、この場面で、手前の選手たちは、ボールばはかり見て(ボールに無意識に引き寄せられて)、対面の相手を見ていないようなことがないか、それが前をウオッチしよう(見よう)ということです。


お手本

2011年01月04日 | ビデオ連続画像
1月2日に使った画像も同じような感じですが、相手チームのディフェンス時の形を、是非お手本にしてください。

見てほしいのは次のような点です。

①オフサイドラインの位置をしっかり意識できて、横一線に立っていること。
  ※岡山のチームは、いつもオフサイドラインより下がって、しかも段差があったり、アタックラインのように斜めになっています。

②全体的に横方向に広がって網を張っていること。
  ※アタック側がバックスに展開しても、一斉にそろってプレッシャーをかけれる。

③密集まわりのフォワードも横に広がり立っている。(密集に近いフォワードの間隔は狭め → 手を広げてお互いに指がさわれるくらい)

④横に広がり立つことで、最初のディフェンスの責任がはっきりする。
  ※ディフェンスの間にきたアタックには2人で。 
  ※正面から当たってきたアタックには、近くの2人目がジャッカルに。
  ←皆が確実にディフェンスに入れることが必要。

⑤相手が孤立したり、早く倒れた時等、チャンスには一気にボールに仕掛けて押込む。
  
⑥ラックから相手に球が出そうな時は、早く判断して、次のディフェンス体型をつくっている。 
  ※モールと違い、ラックではこれ以上は前に進めない。

などです。

今回は、3回、岡山のフォワードが縦にアタックしましたが、前進したのは10m程度だったと思います。
きっちりしたディフェンスの相手に対しては、簡単には前進できません。

もちろんフォワードの積極性は大切ですが、単純にフォワードが密集からボールを持ち出すのではなく、バックスを縦に入れて攻める、ハーフが動きながらフォワードを使うといった工夫がないと、なかなか相手ディフェンスを崩すことはできません。

























フォワードとハーフ(バックス)

2011年01月02日 | ビデオ連続画像
先日の試合の写真です。

いくつか課題がありますが、そのうちの一つ(二つ)を説明します。

この試合では、フォワードが密集から縦に進むことを何回も繰返す場面が多くありました。

なおフォワードは積極的であるべきで、この積極性を否定するものではないので、この点は誤解しないようにしてください。

その上での課題です。

①球出しに時間がかかりすぎ
 
 前に進んでいる時は、基本は、オフロードまたはラック 
ボールキャリアーが、中途半端に後ろを向いて、相手にからまれたり、球出しが遅れることがある。
 ずらして相手の裏に出ること、味方のサポートが来るまで簡単に倒れないことを意識。

②多くてもボールキャリアーとサポーター2人までの計3人までで球を出す。
 
 バックスでもフォワードでも、ボールキャリアーに一番近い人が、低く、早く、強くサポートし、さらにもう一人もサポートし、計3人で球出しすることが基本。
 ボールキャリアーは、簡単に相手に抱えられたり、簡単に倒れないこと。  
 オフロードの場合でもラックの場合でも、2人目の早いサポートが必要。
 ラックの場合は、サポート2人までで、きっちり、下のボールをまたぐこと。

③少ない人数で球を出せない(サポートが遅い)ため、スクラムハーフが密集に入ってしまう場面がある。
 
 フォワードの人数が少ない中学ラグビーでは、スクラムハーフは、ハーフとしてだけでなく、大人のラグビ-のフランカー(フォワード)の役目もある。

 スクラムハーフが密集に入るかどうか、常にサポートの状況を見ながら判断することが大切です。

 スクラムハーフが密集に入ると、マイボールをキープしやすいが、ラックからの早い球出し、バックスへでの仕掛け、ハーフから勢いをつけて走ってきたフォワードにボールを渡すといったことができません。
 
 結果的に、フォワードが密集から自分でボールを持って縦に走ることが多くなりますが、なかなかスピードにのれません。

 スクラムハーフは、ボールキャリアーの他に、近い人やフォワードに指示を出して、できるだけ自分は自由に動ける状態にしておくことも大切です。

④バックスに展開するタイミング
 
 フォワードで繰返して縦をついていると、必ず、どこかで孤立し、ジャッカルされたりノットレリースの反則がおこりやすくなります。
 フォワードがゲインをきった場合(相手ディフェンスガ戻っている時)は、バックス展開も考える。そのために、バックスは常に仕掛ける気持ちで、ハーフに「出せ」といった声をかけ続ける。
 縦方向のアタックと、横方向(広がりのある)のアタックの繰り返しが大切。

⑤フォワードのアタックの方向

 基本的には密集サイドのディフェンスは強い。
 スタンドオフの方向をねらうとか、相手の間をねらうとかの工夫が必要。 


以下、動画からの画像(正月なので今回は多め)です。参考にしてください。 

フォワードが縦をついています。


相手をずらし、相手の裏に出た形で、倒れています。
味方のサポートが来るまで、できるだけ立っておく(足をかいて前に進む)ことが大切です。


ボールキャリアーが倒れる一連の動作の中で、サポートの選手にボールをわたしています。
この時点で、相手バックスのディフェンスラインは十分できていません。


サポーターが立ったまま相手にからまれたので、結果的にハーフが密集に入っています。
ハーフがポイント(密集)に入ってしまうと、バックスを使ったり、走り込んだフォワードにボールを渡すことができず、次のプレーが限られます。




球出しに時間と人数がかかったため、相手のディフェンスラインはきっちりそろっています。


フォワードがポイントからもう一度縦をつきます。


相手をずらす、相手2人の間をねらうことで、ゲインはきれています。


味方サポートは少し遅れ気味です。
ボールキャリアーは我慢して立っています。


ボールキャリアーが結果的に倒されますが、味方のサポートは、立って見ている感じです。
2人目、3人目は速さ、低さ、強さを意識してサポートしなければいけません。


サポートの選手は、何とか、倒れた味方選手をまたごうとはしています。


しかし、立ち止まった状態からのサポートで、サポートする選手の勢いがないため、相手の体の大きな選手に押し返されています。


ここで、押され気味でも何とか味方ががんばっている間にハーフがさばければよいのですが、今回もハーフが密集に入っており、ボールを早くさばけていません。


結果的に、相手にボールをとられました。

尾道高校

2011年01月02日 | OB情報
木村君がキャプテンをつとめた尾道高は、接戦の末、Aシード大阪朝鮮高に敗れ、今回の花園を終えました。

木村君は相変らず、鋭い出足のディフェンスと、ラックへの積極的な働きかけを見せていました。

毎年何かを残してくれる尾道高校ですが、今年も、1回戦春日丘戦の引き分け抽選、2回戦黒沢尻工戦のまるでスケートのような試合、そして大阪朝鮮戦の接戦と、色々と見せてくれました。

木村君は関東の大学へ進学するそうで、これからも頑張ってください。
また、高校時代と同様、岡山に帰った時には、スクールに顔を出して中学生に手本を示してください。

尾道高校には、現在1年生に岸本君が在籍している他、今年の中学3年生数人も進学を予定しており、来シーズン以降も、素晴らしいラグビーと、選手の成長(ラグビーだけではありません)を見せてほしいと思います。


さて、岡山ジュニアラグビースクールは、中国地区・四国地区・関西地区と広い範囲で活動し、多くの中学生や大人の方と交流しています。

高校は、中国地区の活動等も通して、尾道高校、石見智翠館高校などの指導をいただいてきましたが、今年は新たに、お隣香川県の高校との交流も始まりそうな気がします。
岡山県内でも、昨年は城東高校に胸を貸してもらいました。

今年も、岡山県という枠にとらわれず、様々な活動を行なっていくと思いますので、中学生だけでなく保護者の方も、どんどん参加して下さい。

トレーニング(練習・試合)と食事

2011年01月01日 | 食事&体調管理
中学生も、お正月で、のんびりと過ごしていることと思います。

ところで、体幹トレーニング等はやっているかな

さて、専門外ですが、前回の『補食』に続いて、トレーニングと栄養・睡眠についての説明です。(というか、他の人の文章に書かれていたことの要約です)


競技力向上のためには、トレーニング・栄養摂取(せっしゅ)・休養(睡眠)のバランスが大切です。

トレーニングすると、身体の筋肉は使用(収縮)され、小さな損傷を数多く受けます。そして、そのダメージを修復する過程で、『超回復』という原理で、筋肉は肥大(再合成)します。

この原理がはたらくのは主に睡眠中で、この時に筋肉の材料のタンパク質が必要となります。筋肉の再合成に必要なホルモンは、特に深い眠りの時に多く分泌されますが、普段から規則正しい生活をしていないと分泌されにくくなります。

この睡眠のタイミングに合わせて、タンパク質が消化されることがの理想的なので、夕食時にタンパク質の多く含まれる食品をしっかり摂る(とる)ことが重要です。

せっかく一生懸命トレーニングしてもカップラーメンやスナック菓子を食べて夜ふかし…では、ただ筋肉に損傷を与えただけに終ってしまいます。

身体づくりには、『トレーニング』と共に、十分な『バランス良い食事(栄養摂取)』と『休養・睡眠』が必要です。この3つをバランス良く日常生活に組み込む事が、よい選手になるために大切な事で、中学生の時期に規則正しい生活習慣を身につけることは、とても重要です。

①タンパク質(プロテイン)  

筋肉等にとって最も必要な栄養素はタンパク質です。
筋肉だけでなく、腱(けん)や骨格を形成するためにも、夕食時にはタンパク質を充分に摂ることが必要です。
タンパク質を多く含む食品は、牛乳、乳製品、大豆、卵、肉、魚類などです。中でも牛乳は最も手軽にタンパク質を摂れ、他の栄養素もバランス良く含まれてます。

②糖質(炭水化物)  

身体活動のための直接的なエネルギーが、糖質(とうしつ)や脂質(ししつ)です。中でも激しい運動の時に最も重要なのが糖質で、運動を行なう上で欠かせせん。
糖質は、主食(米、パン、麺類)に多く含まれており、活動前、すなわち朝食や昼食でしっかりと摂る事が必要です。
特に朝食でしっかりと摂らないと、脳や筋肉の活動レベルが低下した状態、すなわち集中力のない状態で活動することになります。特に試合当日の朝食などは、糖質中心で消化のよいものが好ましいです。
夕食時には、タンパク質の摂取も重要ですが、疲れた身体を回復させるためにも糖質は必要です。

③無機質(ミネラル)

直接的なエネルギーにはなりませんが、重要な働きをするのが、カルシウム、鉄、ビタミンなどのミネラル類です。
これらのミネラル類は、海藻(かいそう)や野菜(特に緑黄食野菜)、果物などに多く含まれています。特に中学生は、骨格等が成長する大切な時期なので、その主成分であるカルシウムは不足しないよう、海藻、牛乳、小魚(骨)などでしっかり摂りましょう。
ミネラルは、毎食の中に少しずつでも含むことが大切です。

④好き嫌いをなくそう~自分自身で行動できるように~

栄養をバランスよく摂るためには、「好き嫌い」をなくし、何でも食べる事が大切です。
「あれが食べられない、これが食べれられない」では、身体づくりができないだけでなく、合宿、遠征などで力も発揮できません。