岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

フォワードとハーフ(バックス)

2011年01月02日 | ビデオ連続画像
先日の試合の写真です。

いくつか課題がありますが、そのうちの一つ(二つ)を説明します。

この試合では、フォワードが密集から縦に進むことを何回も繰返す場面が多くありました。

なおフォワードは積極的であるべきで、この積極性を否定するものではないので、この点は誤解しないようにしてください。

その上での課題です。

①球出しに時間がかかりすぎ
 
 前に進んでいる時は、基本は、オフロードまたはラック 
ボールキャリアーが、中途半端に後ろを向いて、相手にからまれたり、球出しが遅れることがある。
 ずらして相手の裏に出ること、味方のサポートが来るまで簡単に倒れないことを意識。

②多くてもボールキャリアーとサポーター2人までの計3人までで球を出す。
 
 バックスでもフォワードでも、ボールキャリアーに一番近い人が、低く、早く、強くサポートし、さらにもう一人もサポートし、計3人で球出しすることが基本。
 ボールキャリアーは、簡単に相手に抱えられたり、簡単に倒れないこと。  
 オフロードの場合でもラックの場合でも、2人目の早いサポートが必要。
 ラックの場合は、サポート2人までで、きっちり、下のボールをまたぐこと。

③少ない人数で球を出せない(サポートが遅い)ため、スクラムハーフが密集に入ってしまう場面がある。
 
 フォワードの人数が少ない中学ラグビーでは、スクラムハーフは、ハーフとしてだけでなく、大人のラグビ-のフランカー(フォワード)の役目もある。

 スクラムハーフが密集に入るかどうか、常にサポートの状況を見ながら判断することが大切です。

 スクラムハーフが密集に入ると、マイボールをキープしやすいが、ラックからの早い球出し、バックスへでの仕掛け、ハーフから勢いをつけて走ってきたフォワードにボールを渡すといったことができません。
 
 結果的に、フォワードが密集から自分でボールを持って縦に走ることが多くなりますが、なかなかスピードにのれません。

 スクラムハーフは、ボールキャリアーの他に、近い人やフォワードに指示を出して、できるだけ自分は自由に動ける状態にしておくことも大切です。

④バックスに展開するタイミング
 
 フォワードで繰返して縦をついていると、必ず、どこかで孤立し、ジャッカルされたりノットレリースの反則がおこりやすくなります。
 フォワードがゲインをきった場合(相手ディフェンスガ戻っている時)は、バックス展開も考える。そのために、バックスは常に仕掛ける気持ちで、ハーフに「出せ」といった声をかけ続ける。
 縦方向のアタックと、横方向(広がりのある)のアタックの繰り返しが大切。

⑤フォワードのアタックの方向

 基本的には密集サイドのディフェンスは強い。
 スタンドオフの方向をねらうとか、相手の間をねらうとかの工夫が必要。 


以下、動画からの画像(正月なので今回は多め)です。参考にしてください。 

フォワードが縦をついています。


相手をずらし、相手の裏に出た形で、倒れています。
味方のサポートが来るまで、できるだけ立っておく(足をかいて前に進む)ことが大切です。


ボールキャリアーが倒れる一連の動作の中で、サポートの選手にボールをわたしています。
この時点で、相手バックスのディフェンスラインは十分できていません。


サポーターが立ったまま相手にからまれたので、結果的にハーフが密集に入っています。
ハーフがポイント(密集)に入ってしまうと、バックスを使ったり、走り込んだフォワードにボールを渡すことができず、次のプレーが限られます。




球出しに時間と人数がかかったため、相手のディフェンスラインはきっちりそろっています。


フォワードがポイントからもう一度縦をつきます。


相手をずらす、相手2人の間をねらうことで、ゲインはきれています。


味方サポートは少し遅れ気味です。
ボールキャリアーは我慢して立っています。


ボールキャリアーが結果的に倒されますが、味方のサポートは、立って見ている感じです。
2人目、3人目は速さ、低さ、強さを意識してサポートしなければいけません。


サポートの選手は、何とか、倒れた味方選手をまたごうとはしています。


しかし、立ち止まった状態からのサポートで、サポートする選手の勢いがないため、相手の体の大きな選手に押し返されています。


ここで、押され気味でも何とか味方ががんばっている間にハーフがさばければよいのですが、今回もハーフが密集に入っており、ボールを早くさばけていません。


結果的に、相手にボールをとられました。

尾道高校

2011年01月02日 | OB情報
木村君がキャプテンをつとめた尾道高は、接戦の末、Aシード大阪朝鮮高に敗れ、今回の花園を終えました。

木村君は相変らず、鋭い出足のディフェンスと、ラックへの積極的な働きかけを見せていました。

毎年何かを残してくれる尾道高校ですが、今年も、1回戦春日丘戦の引き分け抽選、2回戦黒沢尻工戦のまるでスケートのような試合、そして大阪朝鮮戦の接戦と、色々と見せてくれました。

木村君は関東の大学へ進学するそうで、これからも頑張ってください。
また、高校時代と同様、岡山に帰った時には、スクールに顔を出して中学生に手本を示してください。

尾道高校には、現在1年生に岸本君が在籍している他、今年の中学3年生数人も進学を予定しており、来シーズン以降も、素晴らしいラグビーと、選手の成長(ラグビーだけではありません)を見せてほしいと思います。


さて、岡山ジュニアラグビースクールは、中国地区・四国地区・関西地区と広い範囲で活動し、多くの中学生や大人の方と交流しています。

高校は、中国地区の活動等も通して、尾道高校、石見智翠館高校などの指導をいただいてきましたが、今年は新たに、お隣香川県の高校との交流も始まりそうな気がします。
岡山県内でも、昨年は城東高校に胸を貸してもらいました。

今年も、岡山県という枠にとらわれず、様々な活動を行なっていくと思いますので、中学生だけでなく保護者の方も、どんどん参加して下さい。