岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

新人戦の課題

2011年01月15日 | 技術
寒かったですねー
しかも、すごい風で、砂で目が開けられないこともありました。

その中で、3時間半ほど、チームプレーの確認と、個人やユニットの接点やスキルの強化を目的とした練習を行ないました。

キックオフ、ラインアウト、ペナルティー、バックスアタック、ラック、接点等、特に時間をかけて練習している点は、実戦でどうできるか楽しみです。
明日の天候も良くないと思いますので、今日の練習はいい準備です。

数人の故障者がいますが、明日は、今の自分の力、チームの力を思い切り発揮してほしいと思います。

さて明日のゲームの課題を書いておきます。

だいたいいつもとワンパターンの課題ですが、最初は考えながらプレーしていても、そのうち無意識のうちにプレーできたり、判断できるようになります。

とにかく、今の時期は、何となく当たったり、偶然にまかせたラグビーをするのではなく、目的やねらいを考えながら、その上で、トップスピードや全力でプレーすることが大切です。
そうしないと、選手もコーチも、課題を見つけることができません。

「速さ」「低さ」「激しさ」「俊敏さ」「勇気」「自分で考える」「判断する」といったことが、岡山のキーワードです。

新キャプテン等決定後、はじめての試合です。
キャプテンやリーダーがどのようにチームを引っ張っていくか(試合だけでなく練習から、さらにグラウンドに集合してから)、注目です。


試合の前なので、この程度は読んでみてください。

(1)アタックの課題

①早い球出し
 ・前に進んでいる時は、オフロードまたはラック 
 ・ずらして相手の裏に出る。味方のサポートが来るまで簡単に倒れない。
 ・前に足をかいている時は、足をかきながら次第に低い姿勢になる。

②多くてもボールキャリアーとサポーター2人までの、計3人までで球を出す。
 ・バックスもフォワードも、ボールに一番近い人が、低く、早く、強くサポート
 ・さらにもう一人もサポートし、計3人で球出しすることが基本。
 ・ボールキャリアーは、簡単に相手に抱えられたり、簡単に倒れない。  
 ・オフロードの場合でもラックの場合でも、2人目の早いサポートが必要。
 ・ボールが下にある時は、きっちり、下のボールをまたぐ。

③スクラムハーフ
 ・密集に入りすぎない。ファワードを動かす。
 ・ハーフとしての動きに加え、ポストが不足していればポストプレーヤーになる。
 ・スクラムハーフが密集に入るかどうか、常にサポートの状況を見ながら判断する。
 ・広く動く。(パスマシンにならない)

④縦方向のアタックと、横方向(広がりのある)のアタックの繰り返しが大切
 ・フォワードで繰返し攻めていると、必ずどこかで孤立し、ジャッカルされたり、ノットレリースの反則がおこりやすくなる。
 ・フォワードがゲインをきった場合(相手ディフェンスが戻っている時)は、バックス展開も考える。
  バックスは常に仕掛ける気持ちで、ハーフに「出せ」といった声をかけ続ける。
 
⑤スクラムハーフの仕掛けや、センターのデコイ(=おとり)
 ・ディフェンスの出足を止める。
 ・そろって出てくるディフェンスラインを乱す。
 ・「誰の左右どちらの肩」を狙うか明確に意識して攻める。

⑥フォワードのアタックの方向
 ・基本的には密集サイドのディフェンスは強い。
 ・スタンドオフの方向をねらうとか、相手の間をねらうとかの工夫が必要。 

⑦キックオフやペナルティ、ラインアウト等は練習通りを意識

⑧バックスライン
 ・何も考えずに深くなりすぎないこと。
 ・浅いライン、深いライン、間隔の広い・狭いを常に考えること。


(2)岡山のディフェンスの基本(再確認)

①ブリッツ
 ・ボールが出ると同時に真っ直ぐ飛び出し、厳しいプレッシャー。
  ※ボールキャリアーに対してだけでなく、次の選手、次の次の選手にも。
  ※例えばスクラムからなら、センターからパスはさせない。

②プッシュ
 ・相手がパスしたら、内側から激しくプッシュ。
   ※これにより外側のディフェンスが楽になる。
 ・外側の選手が相手を倒したら、素早く近付き、ジャッカルやスイープをねらう。
   ※早くプッシュしすぎると、内側を抜かれるので注意  
 ・ポストのプレーヤーは、相手スタンドがパスしても、内側から追う。

③前ウオッチ
 ・よく相手を見ながらディフェンスする。
   ※例えば、ラックやモールにディフェンスが寄りすぎると、ディフェンスが真っ直ぐ出るのではなく、内から外へ向けて斜めに飛び出すことになり、内側を突破されたり、外で振り切られる。

④ノミネート
 ・ディフェンスの選手が指をさして、当面ディフェンスに行く相手プレーヤーをそれぞれが確認すること。
  ※相手の動き(クロス、フルバック参加等)で、マークする選手は途中で替わる。

⑤詰めのディフェンス
 ・フルバック参加等に対しては、詰めのディフェンスをする。  

⑥タックル
 ・しっかりと相手を追い詰める。(簡単に飛ばない)
 ・体の芯で相手をとらえる。胸を当てる。(手先でいかない)
 ・頭が下がったり、手でいったりしない。 
 ・腰が利いた(しっかり力が入る)状態で最も低いタックルをする。
   ※やみくもに低ければいいというのではない。

⑦バックスは、ポストの有無を常に見る(声の連携)
 ・ポストの位置にフォワードがキッチリいれば、スタンドは外側に立つ。
  いなければ、内側のディフェンスが必要なので、内側に立つ。


(3)特にポストやバックスラインの課題

①オフサイドラインの位置をしっかり意識し、横一線に立つ。
  ※岡山のチームは、オフサイドラインより下がり、しかも段差があったり、アタックラインのように斜めになっていることが多い。

②全体的に横方向に広がり網を張る。
  ※バックスに展開されたら、一斉にそろって厳しいプレッシャーをかける。

③密集まわりのフォワードも横に広がり立つ。
  ※間隔は、手を広げてお互いに指がさわれるくらい。

④横に広がり立つことで、最初のディフェンスの責任がはっきりする。
  ※ディフェンスの間にきたアタックには2人で。 
  ※正面から当たってきたアタックには、近くの2人目がジャッカルに。
  ※皆が確実にディフェンスに入れることが必要。

⑤相手が孤立したり、早く倒れた時等、チャンスには一気にボールに仕掛けて押込む。
  
⑥ラックから相手に球が出そうな時は、早く判断し、次のディフェンス体型をつくる。 ※モールと違い、ラックではこれ以上は前に進めない。


今日は、美作の5人は、山K宅にお泊まりだそうです。(今日は、皆で勉強もするらしい(多分)

山K家の方には、大変お世話になります。



今日のスナップです。