一級建築士事務所 サトウ工務店

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竣工写真(小須戸の住宅) 内観はビックリ!一つの空間

2015年02月28日 | 小須戸の住宅
小須戸の住宅の竣工写真のつづき。
今回は内観です。

玄関入ると、吹抜けの大空間。


写真左手にある収納は、玄関入口側と手前で奥行きを変えています。ナナメの収納になっています。

玄関入口側は。奥行き30cm程度の靴入れ、真ん中あたりは奥行き45センチ程度のストッカー、そして手前は奥行き60cm程度のクローゼット。 一つの収納を多用途に使えるようにした結果が、ナナメの収納です。

しかしこの玄関は、北側で・・・ガラス張りで・・・吹抜けで・・・、普通だったら寒そうですよね
でも、全く心配要りません。

オープンハウスにお越し頂いた方は体感されたかと思いますが、リビングにある6帖用エアコン1台で問題なし。結露もありません。
しかも安価な普及タイプのエアコンです。
当日はお天気が良かったせいもあり、エアコンを切っていた時間の方が長かったくらい。

寒さの厳しい日は、もう一台ある6帖用エアコンを稼働させれば、それで十分なのです。 
なぜ、6帖用エアコン? しかも普及タイプ?・・・  理由は安いからです

最近のエアコンは能力や機能が格段に良くなって来ています。
「エアコン1台で家中を暖房!」といううたい文句がキャッチーでよく使われますが、最近の大容量でパワフルなエアコンならこれが簡単に出来るようになってきました。

ただし、上位グレードで大容量エアコンは、定価で40~50円(実質20~30万円)・・・  
このくらい暖房能力の高い機種でしたら、実は、断熱性能に優れた新築でなくても、寒い既存住宅でもそれなりに暖められるのです。

しかし、エアコンの寿命は7~10年。場合によってはそれ以上頑張らせることもできるかも知れませんが、その頃にはもっと効率や能力が良いエアコンが販売されていますので、寿命がきたら直して使うより買換えが賢い選択となります。

すると、30万も出して高価なエアコンをドンと入れておくより、5万円位のエアコンを2台くらいに分けて設置した方が、初期コストやランニングコストがかからずに済みます。 しかも、1台でガンガン暖房するより、複数台を稼働した方がムラなく確実に暖まりますので、こんな大空間の玄関でも大丈夫なのです。 リビングが暖かいのは当たり前! 家中ムラなく暖かくする事が肝心なのです。 当然、高い断熱性能である事が必須条件です。

実はこの住宅は玄関だけでなく、家中が吹抜け 
上階にあがると家中が見渡せてしまいます。 普通の住宅にはない光景ですね。


家全体が一つのホールになっていて この大きな空間に、水廻り、寝室などがポンポンと配置され、余白の空間がLDKや玄関ホールになっています。


構造的には、完全平屋です。 構造の柱は外周部のみで家の中にはゼロ。 無柱の大空間構造です。
もし、将来リフォームする事になっても、外周部がそのままであれば、内部の壁は全部取っ払って自由な間取りが可能なのです。 現在弊社でリノベーション中の鉄骨造みたいですね。

壁面には、大型の猫さんのためのキャッツウォーク。  そして奥様こだわりのキッチン。


この物件も家中の壁天井に調湿・消臭に優れたモイスを使っています。玄関収納や食器棚・キッチンの中までも全てモイスです。


お庭はまだ手付かずですが、向こうに見える林が全開口サッシから取込まれて、とても心地よいリビングになりました。



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