一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

楽しめたか、恩返しできたか、実力ついたか、

2019年12月28日 | 建築

今年の主な出来事をあげると

・「納まり図鑑」出版
・「大型パネル」導入
・「みんなの会」会長
・「住学」広がり
・「校長×教頭」協働
・「施工技術と労働環境」向上

と、こんな感じ

年初に立てた今年の抱負「楽しむ」「恩を返す」「実力をつける」をクリアできたかどうかの検証も含め振り返ってみます。
 
まず、「納まり図鑑」の出版。
今まで弊社が蓄積してきた納まりを公開しました。色んな人に教えられ、色んな人にヒントをもらう事で出来上がった弊社のディテール。今度はそれを求めている方のお役に立ちたい。そんな想いで出版しました。
これが可能になったのは出版して頂いたエクスナレッジさんのおかげ。感謝しかない。田舎の小さな工務店がこのような書籍を出版できるなんて夢の様です。
ついつい「自分の実力で‥」なんて勘違いしちゃいそうになってしまうけど、出版して頂いたエクスナレッジさんへの感謝はずっと忘れないでいたいし、もっともっとたくさん売って恩返しをしたい。

そこで、
しつこいけれどCMです

実務者はもちろんですが、一般の方にも住まいづくりに役立つ情報が満載
そして、なんとも素敵な特典付き
ご購入頂いた方には、無料で納まり相談をさせて頂きます
・書籍に掲載されている納まりについて、もうちょっと聞きたい。
・今抱えている案件について相談してみたい。
などなど、何なりとご相談ください。
とりあえず、FacebookやInstagramでつながりましょう
「本買ったよ~」の一言でご相談は受付させて頂きます
たくさん本を買って頂いて、たくさんの人とつながりたいです
(CM終わり)

次に「大型パネル」の導入です。
今春に渡辺パイプさんが取り扱いを開始したのをきっかけに、弊社では標準仕様として導入を始めました。
高性能化と共にどんどん重量化している建築資材、特にサッシや耐力面材は1棟あたり3.5~4トンにも。超重くなっていいます。それを大工が人力で運び取付けている。当たり前のように‥ でもこれって本当に大工の仕事なの? その後に比較的軽量ではあるが断熱材や防水紙、胴縁など狭い足場の中へ何十往復もして運び取付ける。
ここが一気に工業化できるなら、より品質が高くなるなら、「やらない」って選択肢には私にはなかったです。それが大型パネルの導入につながりました。

その「大型パネル」の想いを同業者に伝えたい。共有したい。それが「みんなの会」の会長を引受けた理由です。そして、たくさんの方に入会して頂く事で、更に出来る事がやりたい事が増えてきました。
納まり図の共有化や温熱勉強会により軸組み工法を進化させること、更には鈴木奈美さんの「仮想木材」、アーキロイドさんの「人工知能設計」など若い人との超刺激的な協働も。
やるべきことはたくさんあります。ここはシッカリとチームで仲間を作って取り組まなければいけない。来年の課題です。

そして、もちろん今年も「住学」が盛り上がった。隔月の本編、不定期の番外編、部活動の石田部、構造部、テクノ部、全てがキチンとみんなの役に立っている。しかも楽しい。
みんなでスキルアップしている。少し大げさかもしれないが、新潟の住宅建築の底上げをしている実感も少しある。
住学はとても力を付けてきた。もう一歩踏み込んでやれることがあるかも。みんながwinとなる事。決して間違った使い方はできない。もちろん、楽しくなかったらやりたくないし、パワーも出ない。
今夜の「事務局会議という名の忘年会」の議題になる。・・・かも、忘れてなかったら

そんな「住学」メンバー内では様々なコラボが生まれている。設計事務所と工務店、工務店と職人、職人同士、メディアや学生までも、人がつながり仕事になっている。
住学は基本無料の会、お金そのものは見えないけれど、実際には住学がキチンと経済活動を成り立たせている。これってすごくないですか
なので、私もみんなに負けじと、ネイティブディメンションズの鈴木さんとのコラボ「校長×教頭」をジャンジャン推し進めていきたいと思います。元々お互いの得意不得意が全く違うので、うまく補い合ってシックリとはまります。しかもめちゃ楽しい (1+1)÷2=1 じゃなくて シンプルに1+1=2となっちゃいます。(桐生建設さんにも言われたけどネーミングを何とかせねば

そして最後に弊社の本業について(笑)
住学、大型パネルなどの影響もあり、弊社の現場を公開する機会が急激に増えた。すると職人の心構えにも変化が。「もっともっと良いものを、恥ずかしくないものを作らねば」
先日竣工した現場に入ったクリーニング屋さんが言ってました「こんなに傷も汚れもない現場は初めてだ」 
そう技術の向上だけでなく、気持ちや想いのこもった仕事をすることがものづくりの基本なんです。そんな現場に育ってくれて、本当にうれしい。
経営者としては、その現場の労働環境を、職人の想いを、ケアしていく責任がある。
弊社の現場は大型パネル導入を機に、週休二日、有給取得、残業ナシ、17:30退社、真夏と真冬には現場にアエコン、過酷な重労働はなくしました。給料も上げ日当ではなく月給や年棒とし、わずかだがボーナス上げてきている。
これは一般企業なら普通だと思いますが、大工職人の世界では少々異例かも。「大工はそこまで要求しないでしょ?」って言う人も。確かに今の大工は文句も言わず黙々と働いてくれる。でもそれは「今の大工」。弊社が持続していくには「この先の大工」を見ていなければならない。そのために労働環境を整えていきたいと思う。

そんなこんなで2019年ももうすぐ終わりですが、今年の抱負はまずまずクリアできたかな
最後に、自分で自分をほめてあげようと思います。

来年はどんな年になるかな、、楽しい年になるかな、、
まっ、それもこれも全部自分しだい。
自分で!力ずくで!来年を良い年にしちゃいます

皆様もどうか良い年をお迎えくださいね。
ではまた来年お会いしましょう



[佐藤高志FaceBook]
[サトウ工務店FaceBook]
[サトウ工務店instagram]
[住学FaceBook]
[住学FaceBook(アカウントなくても閲覧できます)]
[みんなの会(プライベートグループ)]


最新の画像もっと見る