先日、見かけたある建築現場。
耐力面材を張っていました。
耐力面材は、スジカイに代わり、建物の外周全面に張る事で
バランスよく、高い耐震性の家が実現できます。
しかも、この「ケナボード」は、ケナフを使う事で
軽くて、ねばり強さがあり、環境面でも優れた新商品です。
「おおっ、早速、新しい商品使ってるな~」と、ジロジロ・・・
(他社の現場が気になって・・・ (^_^;) )
「あ!あれれ・・・?」
これでは、ダメです。 <`ヘ´>
この耐力面材(合板なども)は、ほとんどが
「N50」という釘で留めなくてはいけないのです。
おそらくこの商品の施工方法も、そうなっているはずです。
決められた釘の種類、サイズで、決められた間隔で
留めないと、全く効果がありません。
「N釘」は、施工後も識別できる様に、色付けされています。
「N50」は、一般的に黒色になっています。
この施工されている釘は、どう見ても・・・
ひょっとしたら「FN50」、いわゆる梱包用の釘かもしれません。
「N50」と「FN50」 似ているけど全く違う物なんですよ。
この工事をしている大工さんは、知らないのかも・・・
もしくは、意図的に?
私の経験から言うと、ほとんどの大工さんは知らない様です。
基本的な釘の種類なのに・・・
設計者や監督でさえ、知っている人は、
とても少ないのが現状です。
もし、建築中の現場を見る機会があったら
耐力面材を留めている釘は何色かみてみてください。
普通の鉄色した釘だったら、要注意です。
偽装なのか?
知識不足から発生する間違えなのか?
とにかく、とても怖い事です。
建築業界では、特に構造耐力に関係する部分は
シッカリとした施工が行われる様な
体制づくりが急務なのではないでしょうか。
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