一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

耐力面材・・・ そして環境問題

2007年06月12日 | ミカンノイエ

ミカンノイエは上棟後、耐力壁の施工に入っています。

今回の耐力面材はコレ↓ 「かべ震火」を使います。

Img_1134

壁倍率は3.5倍(構造用合板でも2.5倍程度)もあり

耐火性があるので

外壁材の選択に自由度が広がります。

しかも、透湿性があり(構造用合板はあまりない)

壁内結露を防ぎます。

  ◇

耐力面材を留めるには、規定の釘種、サイズ、ピッチ(間隔)で

留める必要があります。

釘は、打ってしまうと、なかなか種類やサイズが確認できません。

一般的に耐力面材を留める釘は「N50」です。

しかし、大工さん、監督さん共に、知識不足から

モドキの釘を使うケースが大変多く、チェックが必要です。

施工が間違えば、必要な耐力を得られませんので、

シッカリとチェックしましょう。 (ー_ー)!!

実は、「N釘」は色分けしてあるので、色でチェックできます。

耐力面材を留める「N50」・・・ブラック

ネダレスの床合板を留める「N75」・・・グリーン です。

普通の鉄色だったら、要注意!です。

もちろん、ピッチ(間隔)も重要です。

「かべ震火」には表面に釘位置が記してあるので

施工する大工さんも、チェックする人も簡単ですね。

Img_1102

今回は「ボード気密工法」とか「新在来木造構法」などと

いわれている工法を採用します。

一般的に、内断熱は厚い断熱材を充填できますが

気密の確保が難しくなります。

対して、外断熱は気密は取りやすいですが、

断熱材の厚みに限界があります。

これら双方のメリットを取り入れ、デメリットを克服した工法になります。

簡単にいうと・・・

外部の耐力面材で、気密をとり(ただし透湿させる)

壁内には、目一杯の厚みの断熱材を充填し

室内側の防湿シートで、防湿する。

こんな施工になります。(簡単に言いすぎかな?)

この工法を使って「次世代省エネ基準」をクリアさせます。

  ◇

「ミカンノイエ」はローコスト住宅ですが、

この構造や断熱部分には、しっかりお金をかけています。

これから数十年と長い間住まう住宅です。

快適性はもちろんですが、将来の地球環境の事を考えたら、

出来うる限りの省エネ住宅にしておく責任が、

我々にはあるのではないでしょうか。

そこそこ?の断熱性能で

たくさんの燃焼ガスを出す機器を装備する様な家は

建ててはいけません。

その家に暮らしている間、数十年も

大量のCO2を垂れ流し続けるのです。

これから家を建てたり、直したり、車などを購入する人も

上記の様な責任があることを深く考えてほしいと思います。

もちろん、それらを販売する側、作る側には、

もっと大きな責任があります。

住む人にやさしい家 だけでなく、地球環境にやさしい家を

提供してくれる会社を是非選んでください。

できれば当社をお願いしますね。ヽ(^。^)ノ 

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