月岡のゼロエネハウスの竣工写真が仕上がったのでご紹介します。
まずは外観。
前面道路が「くの字」に折れているので、それにならって左右2つの棟が斜めにドッキングしている。
右がLDKと主寝室で構成された4.6mもの天井高さがある平屋の棟。 左がガレージと子供室のやや低めの2階建て。
平屋の方が背が高く、2階が低くなっている所が面白い。
屋根に4.6kwの大容量太陽光パネルを搭載しているが、あえて、それらしく見えない外観としている。
ガレージは7.28mもの大スパン。 車3台が入る間口だ。 とても木造とは思えない構造である。
真っ白い外壁に対し、ブラックアウトされたそのガレージをトンネルに模し、そのトンネルの向こうに明るい木々が見え風も通る。
狭い前面道路や近隣への配慮。 「地域に開いたお庭」と言ったところだ。
メインの外壁材は、地域の新潟県産杉のラフ仕上げとし防腐剤で真っ白に塗装。
板の外壁材は、いずれグレーに変化するのでその同系色で塗装しておけば、経年変化が穏やかで再塗装なしでも許容できる。と、いう考え。
付加断熱で極厚になった壁により、サッシが躯体内に半分埋め込まれたインセット納まりになる。 それによりフォルムに重量感が増している。
地域材を活用しつつ長寿命な住まいを作っている。 意匠も決して悪くない。機能や性能などがそのまま意味のあるカタチとなっているからだ。 この建物の目の前に立ってみると、表面的に装飾された薄っぺらいデザイン住宅とは、迫力があきらかにちがう。
奥にある50坪以上あるお庭は、まるで公園の様だ。 丘、くぼみ、桟橋、テラス、緑のトンネルなどとても変化がある。 さらに樹木や草葉だけでなく石、岩の種類までも豊富にを使っているのも特徴のひとつだ。
几帳面に整頓された庭ではなく、自由で楽しさあふれるお庭、雑木の庭である。 この庭なら少々雑草があったり枝が伸び気味であっても全然許せそうだ。
現在は写真撮影時より木々の葉も大きくなりさらにより良い雰囲気となっている。
次回は、内部をご紹介します。是非お楽しみに