石上の住宅は、上棟から一週間を経過しました。
耐力面材となる かべ震火 を張り
その上に透湿防水シートを貼り
外壁の下地兼通気層となる胴縁まで施工しました。
そして、1Fリビングのサッシも取付けられています。
巾が3mもある特注サイズの大開口のサッシです。
写真では、スケール感がなく、どの程度大きいのか
あまり良くわからないですね・・・
一般的には、こういうリビングの大きなサッシは、
掃き出しといって、サッシの下端と床を平らに
取付けるケースがほとんどです。
しかし、今回はサッシの下端を 床から
わずかに上げて取付けしています。
その理由は・・・・
この家のリビングはやや広めで
ホールや和室ともつながった大きな空間です。
そこで、例えばその広々としたリビングに
あたり前に大きなサッシを掃き出し窓にして、
よくやるように デッキとつなげて・・・
そうやっていくと、
とても開放的で良い。
のですが・・・・
では、その広々リビングで本当にくつろげるか?と考えると
やや落着きや居心地の良さに欠けています。
そこで、開放感と落着きを両立させるために・・・
サッシ下端を少し上げて取付けると、わずかな腰壁ができます。
隣接する和室も小上りにする事で 同様の腰壁ができます。
すると、広いリビングは グルッと低めの腰壁に囲まれます。
それにより このリビングは、包まれた様な安心感と
大開口のサッシによる開放感の両方を感じる事が出来ます。
住まい方や周辺の条件によって
「あたり前」 や 「一般的」 とされていることも
見直して設計する必要があるようです。
でも、ここで言う 落ち着きや開放感などは、実際に出来上がって
その空間に身をおいてみないとわからない程度の
微妙な感覚の話なんですけどね。
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