黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

秋の七草

2013-09-30 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜の疲れが少し引っ張ってる感じです。

恵のささやかな雨も樹や土にはご機嫌です。

新聞を捲っていると「朝日俳壇」の欄

お馴染みのベテラン選者による句が並んでいる。

上から1句、1句 読んでいく。

読み終わって・・・・気が付いた。

もう秋ですね。 秋の草花が多いのような。

秋の花は鑑賞に値する花が多い。 いや、句になりやすいのが。

作者に了解も得ず、失礼して・・・今日の句から

「廃屋の古書の乱れや葛の花」

「廃村に傾く巣箱 こぼれ萩」

「野の色を引き締めてる吾亦紅」

「雨粒の蕊(しべ)に重きや曼珠沙華」

「二階まで伸びし朝顔すべて紺」

「いつやらに鉢に芒の無宿もの」

どうです、ひとつひとつの花の姿が浮かんで来ませんか?

秋の七草って、

「葛 萩 女郎花 藤袴 撫子 芒 桔梗 」の七種です。

これは古く万葉集に 山上憶良が読んだ1句に

「秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花」と。

今日の句にも 「葛」「萩」「芒」が、朝顔は、古くは「桔梗」とも。

そうすれば・・・4句も。

みんな情景が目に浮かびます。

「廃屋」「廃村」 どこかで現実みたような・・・ 十分納得できます。

「吾亦紅」は引き締まるが素敵な表現ですね。

曼珠沙華(彼岸花) 作者の観察眼って凄い!

朝顔・・・すべて紺。 この夏から今頃・・・この辺の家にも。

「芒」、全く野原の嫌われ者ですよ。

でも、群生していると・・・夕日の頃、芒の花が銀色に輝くのは

魅力的なんですが。

すぐ傍に道端に。

葛の葉が・・熟れ始めた柿の木にまとわりついていました。

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萩の花は・・・既に散って、可愛い葉だけ。

001

軒のひさしの雨音が・・・リズムカルに聴こえてきます。

静かな部屋で、お茶飲んでいたら・・・

ちょっと絵筆を動かしたくなったので。

シンプルに、軽やかに・・・1枚だけ、ぶっつけ本番!

「七草」の一つ 「桔梗」を 俳画風に描いてみようかな。

道具を出して、水を用意、墨、顔彩で色合わせ・・

一挙に、ものの1分  駄作完成

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憶良の1句も  そして、我が落款を押して

本日の署名は ブログ名の「田舎爺さん」に。

へへ・・・・こんな遊び。

これも私の、ひとつの頭の体操なんです。

お付き合い、ありがとうございました。


続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。