goo blog サービス終了のお知らせ 

オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

雨と燗酒

2020-01-14 | 弁当

1/14(火)天気予報どおりに朝から曇り空がつづき、午後三時を過ぎる頃からポツリポツリと・・・。畑で古い書類などを焼き終える時間であった。

部屋に籠りがちな老を誘って焚火と云うよりは書類の焼却である。主に亡父が関わっていた剣道や書道、古い郵便関係の書類であったが、二時間程も焼いていたことになる。

焚火をしながら畑のミカンの一つ二つを味見したり、墓前や仏壇用の「しきび」の枝を取ったりして過ごしたのである。

昼前に太陽が束の間さしてきた瞬間もあったが、優れない天気の一日であった。畑から戻り、老の転居届を出すために町の役場まで行った。行く前に印鑑は持ってるの?と訊くと「要らないんじゃない!」と言う。

小雨となった閑散の町、閑散と云うよりも人一人の姿を見ぬままに役場のカウンターに立った老が、書類を出す。手続きを始めてから「印鑑はお持ちですか?」と訊かれる。老は「持ってないよ、拇印じゃダメ?」などど言っている。

こっちは、だから言ったじゃないのと思う。それに拇印?腹は出てもボインはないだろう!などと、思うのであった。

町に一軒の鄙びた文房具を扱う店にも碓氷なんていう三文判はない。隣町まで足を延ばしたが、やっぱ無かったのである。老が言ったのは「この碓氷のハンコは珍しいので、見かけると買うようにしたんだ。家には20個くらい在るよ」だった。なら一つくらい持って来いよ~、と言いたかったが・・・。

そんなことで、老の町民への道はまだまだである。こんなボケ事じゃ、転入を拒まれるんじゃないか!。となると面白いのだが・・・・

帰りの車中で「今夜は寒そうだから鍋!それにウドン。燗酒にしない?」と振ると「いいねぇー」、と応じた。

そんなことで雨の夜は燗酒に鍋(野菜たっぷりに豚小間)となった。準備するのは私、食べて飲んで「満腹、苦しいと」と、更に「酔ったようだ!目の周りを雲がかかっている」と、のたまう老である。

五時半から始まった夕餉の宴は七時前に終わった。酔ったと部屋に引き上げる老を尻目に洗い物をする小人。かくして今日も安穏に過ぎようとしている・・・。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする