オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

年の瀬

2015-12-21 | Weblog

12/21(月) 愈々年の瀬も押し迫った感ありだ。クリスマスなんて云うのも今週あるし、やれ忘年会だとか云うメンバーも要る。この時期、夜だけでいいから、十日ほど余計に日にちが欲しいと思うのである。

誰それへの礼状や、ご機嫌伺いもあるのだが、結果、義理を欠いてしまうことが多々。そんな中で、本日漸く礼状を出せたのが一つ。本を頂戴した御礼である。

「ある全共闘不良派の生涯」(明月堂書店発行)と云う本で、編集は「たけもとのぶひろ」さん。京都在住の”たけもと”さんから、この本が届いたのは今月の初旬であった。鎌田克己さんという、新左翼過激派で爆弾闘争の一人とされ、新潟刑務所に下獄したひとの書いたものを、たけもとさんが編集し出版したものであった。

本の内容は書籍に譲るとし、この本を読んで感じたのは『男が、おとことして生きることのつよさ、難しさ、厳しさ』、一言でいえばそういうことだった。もう一つ、たけももとさんの優しさ、ひとに寄せる強い思ひであった。

「たけもとのぶひろ」さんは、元京都大学助手で、1960年代末から1970年代初めにペンネーム「滝田 修」として、全共闘活動の理論的発信をされた。その後、自衛官が刺殺された、いわゆる朝霞事件の黒幕として指名手配され、潜行。十年余の後に逮捕され、無罪を主張するが懲役五年の刑を受けている。

鎌田さんも、潜行後逮捕されて七年余の実刑判決で新潟刑務所に下獄。その刑務所での、理不尽な扱いに抗議し、裁判闘争展開している。本は、この時の状況と、出所後の鎌田さんの思ひを、鎌田さんが書いた文書をもとに、たけもとさんが、其々の背景や状況を解説したものである。

鎌田さんは、2014年12月9日にガンのため逝去。その一年後の今年、12月9日が本の発行日となっている。きしくも、12月9日は私の誕生日と重なる。

先週、漸く読了し、遅まきながら礼状を書いたと云う次第だ。「たけもと」さんとの出会いは、仕事である。出所後、映像プロデューサの仕事に就いていた”たけもと”さんに、何本かのCM(社会派の)を発注した。それが縁となった。小柄な体ながら、迫力と真実に迫る意気込みは並々ならぬ気迫であった。歯に衣を着せぬ発言、是々非々の発言は新鮮であった。

一番の発見は「なんで、ありがとう、と言われへんのや」と言われた時。それは、あるCMが完成し、完成試写の後のことだった。二人で、別室でお茶を前にした時に冒頭の発言があった。こっちは、素直に「ありがとう」と云える心境でなかったのだ。出来栄えに、具体的ではないが若干の不満があった。

然し、その時に思ったのは『このひとは、一生懸命、身命を賭けるぐらいの気持ちでこの作品を作ったんだ』ということであった。一生懸命やってくれたことには、ありがとうといううべきなんだ。と、その時知った。こっちは、何をやってもチャランポランのいい加減だから。あの一言に、教えられた。

東京から故郷の京都に拠点を移して数年となる。その「たけもと」さんが、わざわざ謹呈下さった本だ。読み飛ばしに読むわけにはいかん、ゆっくりと味わいながら、何度も読み返した。漸く礼状を書く気分になったのは、先週末になっていた・・・。

 

金曜日の弁当も、土曜日の築地市場ツアーのことも書いてない。簡単に紹介したい。

金曜日、弁当のメインは「牛煮」、「ブリの塩焼き・照り焼き」「竹輪の胡瓜挟み」「胡瓜の浅漬け」「卵焼き」であった。

                  

前日、久しぶりに海老屋のAKIMOTO氏と会った。夕方、何時もの場所「代官山・蔦屋のカフェ」で待ち合わせ、ここで一時間ほど雑談をした。最近の野菜の市況や産地、美味い柑橘類が獲れないなどから、体のことなど・・・。AKIさんが脳梗塞をやってから、三年になるか。リハビリと節制の成果だろうが、体つきは病気の前よりずっといい。酒をすっかり遠ざけているとのこと、こっちゃぁ爪の垢でも煎じて頂かなくちゃ・・・・。

代官山からの帰り、翌朝の弁当用菜として、渋谷・ヒカリエで牛小間や寒ブリを贖った次第である。

 

土曜日、9:30分にバンコクから観光に来たNOGUCHI君一行と合流して、築地市場ツアーの案内を予定していた。時間に遅れぬようにと中目黒からメトロに乗った。時間が気になり、携帯で確認した。すると、前夜遅くにMATUMOTO君からの着信があったことに気付いた。

一旦スマホを仕舞ったが、或いは留守電があるかと取りだした。案の定、留守電が入っていた。「NOGUCHIさん一行は、観光疲れで明日の築地市場はパスさせてほしいとのこと。その連絡です」であった。なんだかそんな気がしていた・・・案の定だ。とは云いながら、電車は進む。

次いでだ、独り築地に行くことにした。場内市場をひと回りし、何時の「愛養」で美味いコヒー。その後、市場の外れに在るカウンター席の洋食店で、何か喰いながらビールを飲む。そんなことを想定し、向かった。

場内市場ひと回りで、顔見知りの店で「白イカ・アマダイ」と「マグロ」を買ってしまった。YOSHIOが知ると「まったく!無駄使いをして」と、云うに決まっている。本当に無駄使いをするOYAJIだぜ!家族は喜ぶが。

日曜日、孫のクリスマスプレゼントを買うという、家人に付き合って自由が丘へ。午後の時間を、久々に二時間ほど自由が丘を散策。買い物の付き合いだ、草臥れてしまった。

そして今朝、月曜日の弁当だ。

二合ほど鍋で飯を炊いた。菜の方は「焼き肉」「鮭焼き」「ハム・ベーコンの入り卵」「白菜・胡瓜の浅漬け」以上である。余計な菜は作らない、作り過ぎないと云うことだ。

                 

 

 

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