徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

2020年夏季五輪開催はトルコのイスタンブールで

2013-02-25 23:30:00 | 寸評

暦の上ではとうに春なのに、まだまだ厳しい寒さが続いている。
それでも、各地から梅便りが・・・。
どうやらこの寒さも、いまが峠かも知れない。
春は、確実に近づいている。

ところで、2020年の夏季オリンピックに東京が立候補し、石原前都政を引き継いだ猪瀬知事が招致に躍起になっている。
そんなに東京でやりたいか。
東京五輪問題より、先にやるべきことがあるだろう。
祭り気分で、「オリンピック」だけを語るのは簡単だ!
ここはよく考えたい。

東日本大震災から、早いもので間もなく2年になる。
しかし、復興復旧はままならず、いまだに36万人もの人たちが避難生活を余儀なくされ、故郷の土を踏むこともできないでいる。
放射能の除染作業も進まないまま、日本の全原発は新安全基準を満たすことすらできず、廃棄物の処理さえも決まらないのに、再稼働ばかり叫び続けている。
人間の命よりも原発を叫ぶ、この国はどうなっているのだろうか。
おかしいのではないか。

日本女子柔道の体罰問題まで暴露され、世界中から顰蹙を買って、いい笑いものだ。
少しは、フランス柔道を見習って欲しいものだ。
日本のお家芸柔道も、風前の灯だ。
それ以外のスポーツとて、例外ではなさそうだし・・・。
都合の悪いことは、あくまでも隠蔽しようとする体質は、イジメ体質と何ら変わらない。
そんな国が、どんな顔をして五輪招致に躍起になれるというのか。
日本よ、恥を知れ。

石原前都知事の尖閣購入問題に端を発した、日中関係の悪化をはじめとして、日韓、日露と領土問題が険悪な状況だ。
手をこまねいていると、日本本土まで侵攻されてしまうのではないか。(?!)
いまの日本政府は、外交が下手くそだから、各国から馬鹿にされるのだ。
首脳会議などでは、社交辞令上は礼儀を尽くしているように見えて、本音はなかなかそうではないことを知るべきだ。
いまこの国は、内憂外患、満身創痍の状態だ。

新宿の、見上げるだけで豪勢な東京都庁舎のすぐそばの中央公園には、この厳しい冬の寒さに震えながら、住む家もない多くの若者たちが、いまなお路上生活を続けている。
北の都札幌でも、今年は路上生活者が例年よりずっと多いそうだ。
どうしたら、彼らは普通の暮らしができるようになるのだろうか。
そんな日本の現実を見ると、政治家は、祭りごとではなく、政(まつり)ごとにこそ身命を賭して、その本分を全うしてもらいたいものだ。

2016年五輪招致に失敗した東京は、国の支持率もやや回復したとはいえ、まだまだ低調だ。
当たり前である。
それでも、何故いま東京なのか。
五輪開催の全ての条件を満たすといわれる、イスタンブールでよいではないか。
イスタンブールは市民の94%、国民の90%の支持を得ているという。
ここは、現在4連敗中の20年越しの悲願をかけた、イスラム圏初のトルコに譲ってはどうか。
今度こそ、5度目の正直で・・・。

莫大な投資で、巨大な経済効果をもたらすといわれる五輪だが・・・・。
日本は、東京五輪より先にやるべきことがいっぱいあるだろう。
アジアとヨーロッパの融合する街、イスタンブールで開かれる五輪も、いいではないか。
いま急速な高度経済成長を遂げ、強固な財政基盤をアピールしている、トルコ最大の都市での、開催の意義は大きいはずである。
トルコのみならず、アラブ、イスラム世界の期待に応えてくれることを祈りたい。


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2 コメント

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この世の中・・・ (Julien)
2013-02-28 06:07:31
どんな場合でも、結局頭脳戦なのでしょうね。
noga様。コメントをありがとうございます。
知力、体力、能力・・・。
人間、努力だけではどうにもならないことも・・・。
口先だけなら、人は何でも言える。でも勇気ある行動が伴わない。
言うことも、命令することも、誰にだってできる。
そんな人間ばかりが多い世界で、生きるということの難しさ。
頭はよくなりたいものです。
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encouragement (noga)
2013-02-26 12:15:09
「なんで人を殴るのか」と問えば、「態度が悪いからだ」と答える。
相手が服従の態度を示さないところが、気に入らないのであろう。
序列メンタリティに対する批判には鉄拳制裁で応ずる。
服従が足りない。当人は、やけっぱちになっている。

日本語には、階称 (言葉づかい) というものがある。
上と見るか、下と見るかの判断を迫る日本語を使えば、モノの上下に関する判断は常について回る。
この世俗的な上下感が日本人の判断を狂わせている。

下とみられたものは、上からの暴力に抗することもむずかしい。
序列差法の一環と考えられていて、無防備状態である。
上の者の声は、天から聞こえてくると感じられるからである。

「下におれ、下におれ」の掛け声は、昔から続いた為政者の要求である。
理屈はない。ただ、指導者の要求のみがある。
世俗の上下制度が唯一の頼りとなっている。
暴力は、「がんばって」の掛け声のようなものか。

序列に基づく精神力 (意気込み・気力) で、大東亜戦争に勝てるのか。
努力の空回りに気が付く時が来た。気力ではなく、知力 (intelligence) で負けた。
我々は、頭を鍛えなくてはならない。

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