そんなことはないだろう。
逸脱した、合否判定の基準が問題だ。
金髪やスカート丈など、見た目で受験生を不合格にしていた。
入試の選考基準にも定めていなかった。
高校の、内部告発で分かった。
いい学校にしたかった。
真面目な生徒を採用したかった。
それが理由だ。
分からないではない。
それにしても、学力試験では合格圏内だった22人の受験生が、不合格になった。
教育委員会の選考基準は、調査書と面接、学力検査だということで、身なりや態度は基準には含まれていない。
それなのに、この学校では、受験生の態度は勿論、服装など少しでもだらしなかったり、化粧していたり、胸ボタンがはずれている、ズボンを引きずっている、爪が長いなどの理由で、合否を判定していたようだ。
とんでもない話です。
校長は、不適正とは認識しながら、合否判定を行っていた。
生徒指導の先生への負担軽減が目的で、学力よりも、真面目な生徒を採っていきたいとの思いが強かったそうだ。
このことについて、教員の間でも異論は出なかったらしい。
この学校は、偏差値が30台後半で、中退する生徒が年間100人を超える、いわゆる“課題校”だそうで・・・。
まあ、不良マンガさながらに、教員は生徒による校内暴力や不登校、バイクの暴走行為に悩まされてきていた。
だから、性格や品性を外見に頼ったのか。
生徒には、命の大切さも教えている。
かつては、定員割れの不人気校だったそうだが、近隣校との編統合が決まった04年以降、受験志願者が増え、何と今年は3.5倍の高倍率だった。
学校が、生徒を選べるようになって、驕りのようなものが出たのかも知れない。
だからといって、勝手に、事前の相談もなく、こうしたことが行われていい筈はない。
タレント・山瀬まみが、かって在籍していた高校だそうだ。
当然のことながら、このことで、校長は更迭された。
今春不合格になった10人を含む、合計22人については、入学希望者がいれば、受け入れる方針だ。
これも当然の話だ。
ルールも明示しないで、外見だけで選ぶのはおかしい。
茶髪や、身なりのだらしない高校生をよく見かけるが、とくに問題児とも思えない。
身なりがしっかりした子でも、問題を抱えた子はいる。
様々な問題を抱えた生徒を受け入れることに、学校教育の課題があるのではないだろうか。
ただし、人は誰でも、見た目は身なりがよくないよりはよい方がいいのでは?
これ、一般論ですが・・・。