徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

日本映画ベストテン&ワーストテン―「映画芸術」かく語りき―

2011-02-15 10:54:14 | 映画

暦の上ではもう春だというのに、雪が降り、その雪も解けて・・・。
風もない時の、温かな陽だまりが、何とも恋しいこの頃です。

さて、お堅い映画専門誌「映画芸術」が、今年も、2010年の日本映画のベストテンワーストテンを発表しました。
今回、映画監督、脚本家、評論家ら総勢33人の選考委員が選んだ結果は次の通りでした
これを見ると、首をかしげたくなるような作品もないわけではなく、残念ながら、ここに詳しい選評を紹介することまでできませんが、実に、へえと思うような意外性と、作品の質的な問題に対する示唆に富んでいますね。
大変、面白い結果です。
                                                                                   
ベストテン>  1.「ヘヴンズ・ストーリー」(瀬々 敬久)
            2.「堀川中立売」(柴田  剛) 
           3. 「これで、いーのかしら。(井の頭)怒る西行 」(沖島  勲)
           4.「パートナーズ」(下村  優)
           5.「イエローキッド」(真理子哲也) 
           6.「川の底からこんにちは」(石井 裕也)
           7.「さんかく」(吉田 恵輔)
           8.「十三人の刺客」(三池 崇史)
           9.「海炭市叙景」(熊切 和嘉)          
          10.「時をかける少女」(谷口 正晃)

<ワーストテン> 1.「告白」(中島 哲也)
           2.「キャタピラー」(若松 孝二)
           3.「おとうと」(山田 洋次)
           4.「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」(中田 秀夫)
           5.「東京島」(篠崎  誠)
           6.「座頭市 THE LAST」(阪本 順治)
           7.「シュアリー・サムデイ」(小栗 旬)
           8.「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(山崎 貴)
           9.「踊る大捜査線 THE MOVIE3」(本広 克行)
          10.「ソラニン」(三木 孝浩)

 
  ついでに、在京スポーツ7紙(東京映画記者会)が選ぶ、ブルーリボン賞は次の通りでした。
  こちらの方は、15日に東京銀座で授賞式が行われました。
  注目の主演女優賞は、映画賞総なめ9冠(ブルーリボン賞は2度目)の寺島しのぶが、さすがの貫録で登場していましたね。
           
           作品賞     「告白」(中島 哲也監督)
           外国映画賞  「第9地区」(ワーナーブラザース映画、ギャガ共同配給)
           監督賞      石井裕也監督 「川の底からこんにちは」
           主演男優賞  妻夫木聡  「悪人」
           主演女優賞  寺島しのぶ  「キャタピラー」
           助演男優賞  石橋蓮司  「今度は愛妻家」「アウトレイジ」
           助演女優賞  木村佳乃  「告白」
           新人賞      生田斗真  「人間失格」「ハナミズキ」
                      桜庭ななみ 「最後の忠臣蔵」「書道ガールズ!!」 


  さらについでに言えば、去る2月6日、 横浜・関内ホールヨコハマ映画祭が開かれ、主な賞は次の通りでした。
  この映画祭は、ファンによる映画祭というのが特長で、2010年に最高に輝いた映画人を称える個人表彰式です。
 
           作品賞     「十三人の刺客」(三池崇史監督作品)
           監督賞     三池崇史
           新人監督賞  石井裕也 「川の底からこんにちは」
                    谷口正晃 「時をかける少女」
           脚本賞     天願大介 「十三人の刺客」 
           主演男優賞  豊川悦司 「必死剣鳥刺し」
           主演女優賞  満島ひかり 「川の底からこんにちは」

また、ヨコハマ映画祭の選んだ、2010年度映画ベスト5は、1位「十三人の刺客」、2位「告白」、3位「悪人」、4位「川の底からこんにちは」、5位「今度は愛妻家」で、以下「必死剣鳥刺し」、「孤高のメス」と続きました。

まあ、いずれにしても、人気があるからといって、それが即優れた映画ということにはならないわけで、選考委員や映画会社の思惑も絡んでいることもあり、映画は個人の好みが大きく左右するのではないでしょうか。
映画の質はこちら、御代と人気はあちらといった具合で・・・。
誰が何といおうが、自分がいいと思った作品がいいのかもしれません 。(!?)                                                                           


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4 コメント

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色々ですねー (茶柱)
2011-02-16 00:33:09
ベストテン、ワーストテン・・・。
Julienさんも個人的ベストテンなどを発表してみてはいかがですか?
そう言うのもまた、面白いのではないかと。

私?私は1年に1本ぐらいしか観ないので、オンリーワン(笑)。
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これらの作品群を・・・ (Julien)
2011-02-16 05:03:05
見ると分かる通り、素人の自分には知らない(もちろん観ていない)作品が多すぎて・・・。(笑)
「映芸」は、ベスト最下位(122位)まで出ているのですが、しかもその‘最下位’は、何とブルーリボン賞の「告白」ですからね。
これほど極端な例は、珍しいのではないでしょうか。
でも、大作「ヘヴンズ・ストーリー」のベスト1は、納得します。
この作品は、是非機会がありましたら観てほしい作品です。

そうですね。
いつか、個人的な自分のベストテンを発表してみますか。
そのためには、もっともっと作品を観ないことには・・・。
いやいや、とても、手がまわりませんです。(笑)
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映画とは? (霜葉)
2011-02-16 10:25:52
前評判の高い映画ですと始まる前からワクワクして、自分に合った内容ですと気持ちよく帰れますね。もう完全に娯楽ですのでランクづけより内容が解るだけで有難いですね。

ところが、近くの横浜MOVIX本牧が先月で閉館になり、今度は桜木町あたりまで出なければならなくなりました。20年くらい前に場末の古い映画館がどんどん閉館したころスクリーンが8つもあるMOVIXが颯爽と登場しましたが残念です。
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あの本牧の・・・ (julien)
2011-02-16 15:47:51
シネコンでしょうか。
そうですか。もう20年にもなりますか。
早いものですね。
霜葉様。
近年、映画館(ミニシアター)は減る一方でさびしい思いをしていますが、シネコンも増えすぎてしまったのでしょうか。
いま、映画は転換期なのかも・・・?
TOHOシネマズは、観覧料を値下げするとか・・・。
そうなると、ほかのシネコンも右に倣えで、映画人口の挽回をねらっているような・・・。
厳しい時代にまた戻ってきたということでしょうか。
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