足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場のボラティリティの高いこと

2018-03-28 08:10:29 | 投資戦略
NY株の反騰は月曜日1日で終わった。
先週末の金曜日にダウ平均は424ドル安になったが、明けて月曜日には669ドル高になり、強気筋の勢いが復活した。しかしこれまでの相場のリード役のアマゾン、アップルなどのハイテク株の戻りは鈍く、ハイテクへの弱気筋を元気づけた。

前日の相場の反騰の材料には米中間の貿易戦争の激化を避けるために、両国間での話し合いが期待されたが、この日は材料としては取り上げられなかった。
今回の戻り場面では著名な空売り筋の参入が話題になった。
ゴールドマン・サックスのコンピュータによる相場予測が警戒信号を発した。これまでの経験則からすると、いったん下落相場にはいると3.2年間は下落トレンドに入るのが経験則である。
このような話を聞くと、先行きの相場観に弱気になるところだが、「今回はいままでとは異なる」とコンピュータの予測モデルに反論の意見を持つ向きも多い。
根拠は低失業率、好調な景気指標の山積、インフレの兆しがない―といった好材料が揃っていることだ。
強弱の分かれるところで、強気筋は過去の経験則には重きを置かない。

ひとつ言えることは本年の相場が、トランプ登場いらい続いた相場の下値硬直性とは完全決別し、変動率が大きくなってきたことだ。懸念された米中間の貿易戦争も激化せずに、話し合いで結末がつきそうである。

バフェットはどうするか?
現在は、いままでの実績の平均からして、数倍の現預金を抱えている。彼は相場の下落を待っている。こんなときこそ、長期投資の魅力を考えてみることである。