足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の基調に変化の兆し

2018-03-23 07:27:50 | 投資戦略
NY株は急落した。本年にはいってからのは最大の激震である。
2016年のトランプ大統領が誕生していらい、相場が直面する最大の試練である。
トランプ大統領時代にはいってから、トレンドとしては緩やかな右肩上がりの相場が続き、これまでは下値硬直性の強い相場展開であった。
トランプ大統領に反発してきた投資家は、無言を守り、なかには緩やかな上昇相場で大きな利益を上げる投資家が散見された。

代表例はウォーレン・バフェットである。11兆円の資金を抱えてきたが、温存したまま動かなかった。しかし彼の保有する大量の株式は上昇し、バフェットは人生で最高の利益を上げた。
彼は先行きに狙いたい株式が上昇するのを横目で見ながら、沈黙を守ってきた。相場に激震が来て、世の中が弱気になるまで我慢した。世間の投資家がお手上げになったら出動するという投資哲学を守った。その時期がいつくるか?

前日の米連銀の政策会合FOMCでは新しい材料はなかった。景気の現状は予想を上回っているが、インフレが予定の線に達せず、パウエル議長は先行きに柔軟な見方をとった。彼の心中は読めない。

この2人の言動を見る限り、先行きの相場に明快な見通しを出すのは難しい。何よりも気になるのは、いま9年間の上昇相場の渦中にいることである。

2016年のトランプ登場以来の相場のトレンドは変わったことを直視しなければならない。