足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

海外の株価は落ち着く

2016-08-19 06:19:59 | 投資戦略
東京市場は円高基調に押され不透明な動きが続く。
NY市場では円相場が100円を突破した。財務省、金融庁、日銀の臨時の3者会談では目先の円高対策については目新しい策は出なかった。
NY市場の堅調な動きに比べて、東京市場の不透明感は消えない。

ウォール街では石油、金鉱、金融が牽引して続騰した。9月のOPEC総会でサウジ、ロシアが生産凍結に賛同する観測が出て原油相場は上昇した。目先の上値抵抗線$49.60を突破する期待観も出る。金鉱株も反騰。
9月の米連銀FOMCでの利上げについては意見が割れており、目先の景気動向が最大のカギをにぎる。
S&P500は2187ポイントと今週初めの高値2190ポイントに接近した。相場の地合いは今月初め以来の下値切り上げ型のトレンドをつづけ、6月下旬の英国民投票後の底値から10%上昇した。欧米の株価の底堅い動きが東京市場の底値を支える。

ウォール街では米SECの45日間ルールにしたがい、第2四半期末の米大手機関投資家、ヘッジファンドの売買動向が公開されたが、それによるとヘッジファンドの銘柄入れ替えが進んでいる。相場観についてはソロスのような極端な弱気ポジションを取る向きは少なく、積極的な動きは見られない。
6月末の英国民投票という本年最大のイベントも終わり、世界の投資家の目は欧米の景気,中国をはじめ新興諸国の景況感に関心が向かう。
ウォール街での投資家センチメント指数のFear&Greed(恐怖&貪欲)指数は一時の87ポイントから76ポイントと過熱感が改善に向かう。

東京市場での25日移動平均の乖離率(日経平均)は87%と過熱感は消えてきた。