足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

好決算を見直す

2016-08-12 06:22:23 | 投資戦略
第一四半期の決算で好調なのは食品関連で特にブランド力のある企業の決算が好調であった。
「トリトンスクエア通信」ではこれまで明治ホールディングス(2269)、寿スピリッツ(2222)、などを取り上げ長期投資の銘柄に加えてきたが、このグループ入りの候補が、今回の決算発表ではふえてきた。
まず江崎グリコ(2206)で菓子部門ではカルビー、明治Hのように乳製品のほか、ブランド力が中国、タイなどで消費者に浸透して収益率が改善してきた。乳製品では「プロバイオティクス」というヨーグルトが好調。明治ホールディングスがヨーグルトで蘇り、いまなお成長の原動力にしたのと相通じる。
ほかに森永製菓(2201)、雪印メグミルク(2270)の決算にも注目。老舗企業の復活である。
また今週はバイオ関連のペプチドリーム(4587)、そーせいG(4565)も好決算を発表した。医薬品株の回復を先導するだろう。

NY株はダウ平均、S&P500,ナスダックが揃って史上最高値を更新した。1999年12月31日以来のことである。
サウジ石油相が「来月のOPEC総会で生産制限」に言及したことが材料。この日は4%も上がった。
銀行、バイオ、製造業、ハイテクと幅広く買われた。特に注目されたのは大手百貨店メーシー(M)が急騰したこと。不採算100店舗の閉鎖を決めた。オンライン販売に押されて小売業界の構造改革が進行する。

弱気の代表マーク・ファーバーが超弱気の見通し出しメディアは注目する。「この先、S&P500は2,300ポイントまで上昇し、その後は1,100ポイントまで暴落する」という超弱気。弱気の代表というのが彼の看板になったが、その極端な超弱気目標値を除けば、根拠はソロス、ビル・グロスなどと通じる。ここ5年間の株価の上昇でバブルが蓄積されていると見る。リーマンショック直前の米10年国債の金利は5%、ユーロ圏はマイナス金利ではなかった。この種の数字が弱気の大きな理由である。
「またか」という感じだが、今回はソロスなども同じように警鐘を鳴らすのは気になるところである。
マーク・ファーバーの弱気はツイッターの反響をみると同調する向きも多い。NY市場には弱気筋もけっこう多い。