足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

白川日銀総裁のハト派の意外性・・・海外の円相場の反応

2012-12-21 07:51:08 | 株式

ウォール街の関心は依然としてフィスカル・クラフ(財政の崖)問題に集中する。

共和党のベイナー下院議長が独自の解決案を提案し議会で賛否を問う。①富裕層の減税廃止は100万ドル以上の所得層を対象②医療制度の改革などで財政赤字を減らす―などが骨子だが、市場の予想ではオバマ大統領は拒否するとみる。交渉は今後も共和党の改革案を中心に進められ年末までには何らかの妥協案がまとまるとみる向きが多い。少なくとも株式市場の動きがそれを暗示している。

この日のトピックスの一つはウォール街でも円相場だ。昨日の日銀の政策会合の結果をみると、白川総裁は「予想よりもハト派」と映るらしい。

自民党の安倍総裁の求めるインフターゲットを受け入れる姿勢を示すととともに、大幅な量的緩和を決定した。日銀にしては異例の緩和姿勢とみる。

円相場が反応して前日は20ヵ月ぶりの円安になり、円相場の先行きのセンチメントが大きく転換してきた。これまでの円買いのポジションをショートに転換する向きが日増しに増加してきている。

東京市場は短期的にはNY株離れとなり、大商いが続く。問題はテクニカル指標がいずれも過熱ゾーンになり輸出、金融、不動産などの動きは業種内でもまちまちになってきた。短期的な調整を暗示している。しかし強気トレンドに転換した以上は、押し目買いになり調整幅や期間は大きくはないだろう。第1部市場だけでなく2部、新興市場も出来高が2倍近くに増加してきた。

昨日公開のユーグレナ(2931)は3910円買い気配で終わりIPO価格1700円を大きく上回った。

最近の新規公開では珍しいケースでファンダメンタルでは説明のつかない水準になった。