米国の雇用統計(11月)では新規雇用数は予想の8万人を超え14万6000人となりプラス材料であったが、アップルが-2.6%と下落したこと、ミシガン大の消費者信頼感指数(12月)が74.5と前月82.7から下落、議会での「財政の崖」についての両党での交渉に進展がなく相場の頭を抑えた。先行きに対しての懸念が残り投資家からは様子見の気分が消えない。
ただ円相場が下落し、上海株価指数が+1.61%なったことは東京市場にはプラスである。
東京市場は小幅安であったが個別物色の人気は続く。
IPO市場が好調である。
この日に公開したテクノスジャパン(3666・JQ)が公開値1540円で寄付いた後、引けは2278円買い気配で終わった。49万株の買いを残した。
また前日の公開したIBJ(6071・JQ)も続伸し+57円と2522円で引けた。
いずれも初値買いが成功した(初値はIBJが2610円、テクノスジャパンが1878円)。
昨日も書いたがわれわれの理論株価の計算が有効なIPO市場の人気になってきた。
理論株価はIBJが3000円台だが、テクノスジャパンは理論株価の半分以下。数値で見た価値は高い。
この2銘柄の人気でみるとIPO市場には個人投資家の資金の還流が見られ新興市場だけでなく東京市場の先行きをみる上でも明るい見方が出来る。
これから年内に12銘柄の公開があるが、ユニークで魅力のある銘柄が出る。個人投資家にとっては久しぶりに大きな投資チャンスが到来する。
人気の判断に合理性が蘇ってきたことがIIPO市場へ投資に大きな関心が持てる。