昨日のNY市場は小幅高で終わったが、中味は先行きの相場にとっては注目すべき強気のサインがいくつか見られた。
VIX(恐怖)指数が25.02で終わったが一時は24台になった。先行きのセンチメントに安心感が蘇ってきた。6月26日に25.93と25台になったが、その後は2日間の25台で今月上旬には一時は30台(7月7日)に逆戻りしていた。このときは市場に「相場が本格的な反騰局面に入る前には40台に逆戻りしてから」という慎重な見方も出てきた。それが意外に早く低水準になったのは意外であった。
昨日はゴールドマン・サックスが事前の予想を上回る好決算を出したが株価は売られた。前日に影響力あるメレディス・ホイットニーが強気意見を出し株価には一足先に織り込んだ。しかし金融株は今後、上昇モメンタムを取り戻すだろう。
インテルが引け後、好決算を発表した。通常、第2四半期の業績は落ち込むが事前の予想を上回った。中国などの需要が堅調であったことと、国内では小型ノートPCの好調が寄与した。ここでも中国の需要が話題になった。ハイテクの先行きを読む上では注目すべき内容だ。
中国といえば、昨日はウォール街で海運株が久しぶりに買われ、大幅高になった。バルチック海運市況が2週間ぶりに反騰した。中国の鉄鉱石輸入が材料だ。仕手化している海運株ドライシップ(DRYS)を中心に買い物が集まった(最近10倍以上になった)。ウォール街でも海運株ファンが多い。
ガイトナー財務長官がサウジのジェッダで「景気対策は短期の効果よりも中、長期の効果を狙った。しかし1月に考えていた予定よりも早く効果を出すだろう」と語った。
久しぶりに投資家を元気づける話題が多い。