足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

今週の焦点

2009-07-13 07:28:21 | 株式

今週のウォール街の焦点は第2四半期の決算発表だ。

S&P500のうち5%に当る31社が発表になる。数は多くないがゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、シティ、JPモルガンなどの金融株、グーグル、インテル、IBMなど今回の反騰相場のリード役であった金融、ハイテクの大物の発表がある。

いままでのところ大幅な減額修正組みは少なく、強気筋は決算発表を調整相場の脱出口として期待する。

先週はアルコアが恒例により決算を先陣を切って発表した。数字は赤字であったが、事前の予想より損失額が少なかった。一時は数字を好感して買われたが、あと週末にかけては全体の下落相場の仲間いりして安く引けた。

3月以来の反騰相場の牽引車は金融、ハイテク、素材であった。

素材には慎重論が多い。中国の國際商品市場での買いつけが出て市況関連が上がったが、素材の代表格である鉄鋼、化学の収益は‐78%、エネルギーは-64%の減益というのがアナリストの予想だ。市場の関心は景気の回復の遅れに経営者がどのように反騰するかにある。45月の反騰相場の材料の一つが企業業績の発表にあっただけに、今週のNY株の動きは先行きを占ううえでのかぎに一つを提供しそうである。

東京市場では最近の市場の注目点であった新興市場の人気が継続するかどうかが関心事である。継続するようなら銘柄の物色の範囲は拡大するだろう。