本日、IPO(新規公開)のネットエイジグループ(2497・マ)は大引け前にIPO価格(60万円)の2倍の120万円で初値を形成した。
本日の「トリトンスクエア通信」ではインターネット株の評価のPSR(株価÷1株当たり売上げ)を使って株価のメドを考えた。同社の1株当たり売上げは74,000円である。問題はこの何倍のPSRを適用して株価を計算するか?
ネット株のPSRは年初来の新興市場の暴落で軒並み大幅に低下した。そこで最近公開されて市場の人気を集めたゴメス・コンサルティング(3813・HC)のPSR30倍台を適用した。
74,000円×30倍=220万円である。初値はこの水準を想定しての投資を考えた。
同じビジネスモデルのデジタルガレージ(4819・JQ)を考えて評価する向きもあったが、デジタルガレージのPSRは3倍前後なので、この方式ではネットエイジグループは全く議論の対象にならない。そこで来月14日にIPOされるミクシィの第2位の大株主(12,000株を保有)としての価値で評価する。ミクシィはIPO価格155万円である。この価格で持ち株を評価すると186億円になる。保有株の価値はネットエイジグループの株主にとって1株当たり46万円弱である。公開後はこの水準を大きく超えるだろう。これがネットエイジグループの評価の算定基礎の一つになった。
ミクシィの前評判は高い。それをネットエイジグループがこれからどう織り込んでいくか?ほかにも「Web2.0」関連のベンチャービジネスをどれだけ保有しているか?
東京市場でも本格的な「Web2.0」人気の展開が始まった。