ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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月日は百代の過客にして・・・

2012-05-16 19:36:08 | 日記

月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり-ふと、松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」の冒頭文を思い出していました。

「月日と言うものは、永遠に旅を続ける旅人のようなもので、来ては去り、去っては来る、年月もまた同じように旅人である」、と言った意味ですが、第60回の定期大会まで1か月を切り、私の三年間の中央本部での活動もいよいよ最終コーナーを周り終え、ゴールに一直線に向かっている感じです。

毎年、新たな年が巡ってきますが、組合運動を通じて感じてきたことは、次々と新たな課題が発生し、その対応に追われる日々であったということ(今も進行形ですが)です。

2009年のある意味、日本政治の大転換とも言うべき政権交代が実現したものの、新政権においても毎年首相が交代し、ねじれ国会は変わらず、社会保障と税の一体改革という名の下に、消費増税論議が与野党問わず公務員たたきにつながる構図になってしまっている、残念ながら厳しい状況が続いています。

更にこうした中、東日本大震災の発災、福島第一原発事故が勃発し、今年の夏も関西圏を中心に電力需給の逼迫が取りざたされる一方、政府対応への批判から、原発再稼働の環境が整わない厳しい状況の中、夏以降の経済活動の停滞が懸念されるなど、大震災以降の日本の道行も不透明なままです。

今、私たちが置かれている立場は非常に厳しい状況にはありますが、公務を通じてしっかり国民目線で良質な公務公共サービスを提供することによって、国民の皆さんの信頼を勝ち取っていくことが重要なのだと思います。

また、民主党政権に対しては、連合、公務労協に結集をして、拙速で乱暴な議論には明確に否を主張し、是々非々で毅然とした対応が求められるのだと思います。被用者年金一元化や定年後の再任用、宿舎削減、総人件費削減など公務を取り巻く課題は山積するばかりですが、一つ一つ丁寧に解決に向けて努力していく必要があります。

全財務としても、財務局の機構定員要求をはじめ、特に組合員の身近な問題としての職場環境の改善は、直接的にその改善効果が組合員のみなさんに及ぶことから、しっかり原点にかえって取り組んでいく必要があると感じています。

三年という月日の流れは取り戻せませんが、将来に向かっての年月は変えていくことができます。引き続き、団結力をもって、課題解決に向けて大いに議論し、新たな運動方針が補強強化されるよう職場に配布される議案書への職場討議、また代議員を通じての大会論議への参画をみなさんにお願いする次第です。【谷】