中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

平和をつくる人々よ!

2024年08月10日 | こぼれ話(着物)
残暑お見舞い申し上げます

昨日8月9日は長崎原爆の日でした。
長崎の鐘の音とともに1分間の黙とうを捧げました。
核兵器廃絶と世界恒久平和の確立を心から願います。

6日の広島原爆の日、ご自分の言葉で語られた湯崎英彦広島県知事の挨拶もよかったですが、
鈴木史朗長崎市長の平和宣言も素晴らしかったです!

「原爆を作る人々よ!
しばし手を休め 眼をとじ給え
昭和二十年八月九日!
あなた方が作った 原爆で
幾万の尊い生命が奪われ
家 財産が一瞬にして無に帰し
平和な家庭が破壊しつくされたのだ
残された者は
無から起ち上がらねばならぬ
血みどろな生活への苦しい道と
明日をも知れぬ”原子病″の不安と
そして肉親を失った無限の悲しみが
いついつまでも尾をひいて行く
これは23歳で被爆し、原爆症と闘いながらも原爆の悲惨さを訴えた長崎の詩人・福田須磨子さんが綴った詩です。」
力のこもった朗読でした。
後半、
「世界中の皆さん、私たちは、地球という大きな一つのまちに住む「地球市民」です。」とまず呼びかけ、
「平和をつくる人々よ!
一人ひとりは微力であっても、無力ではありません。私たち地球市民が声を上げ、力を合わせれば、今の難局を乗り越えることができる。国境や宗教、人種、性別、世代などの違いを超えて知恵を出し合い、つながり合えば、私たちは思い描く未来を実現することができる。長崎は、そう強く信じています。」

宣言の中にもあった「唯一の戦争被爆国である日本の政府は、核兵器のない世界を真摯に追求する姿勢を示すべきです。そのためにも一日も早く、核兵器禁止条約に署名・批准することを求めます。そして、憲法の平和の理念を堅持するとともに、北東アジア非核兵器地帯構想など、緊迫度を増すこの地域の緊張緩和と軍縮に向け、リーダーシップを発揮することを求めます。」
私も賛同します。

平和宣言に賛同される方は、リンク先の文末にある賛同ボタンをぜひお願いします!

9日は私の母の命日でもあり、毎年青山のお墓にお参りします。
お墓の前に行くだけで気持ちが落ち着きます。



いつも夏着物で行きますので、この日もガンバって!と着ることは着たのですが、、冷房のない部屋で着付けていたら、出かける前にもう大汗をかいてしまいました。半巾を侍結びでキリリと締めたのですが、、。(;^_^A

湿度もとても高かったので、11時半から3時ごろまで都心のアスファルトの戸外を歩くのはやはり命の危険を覚え、写真を撮る前に、麻のワンピースに着替えてしまいました。
やはり都心はとても暑くて、高齢者としては無理をしないでよかったです。

でも外苑前駅で40代くらいの涼やかな着物の方をお見掛けしました。見ほれました・・。
この猛暑の中では、ご自分の体力や健康状態、環境などと相談して無理をしませぬように。

トップ画像は以前のもので、2枚目はこの日着る予定の半巾帯との取り合わせ。着物自体はとても涼しい上布なのですが…。



そしてお土産に、青山紅谷さんで和菓子を買って帰宅しました。
4時ごろ帰宅したのですが、急に空が掻き曇り、暗くなってしまいましたが、
窓辺に置いて、いただく前にパシャリ!!
道明寺粉が中に使われています。
左が、「小石川」、「蝉時雨」でとてもおいしかったです!!
目にも美しく涼やかですが、道明寺粉の食感ものど越しもよく、幸せな気持ちになりました。
 「閑さや岩にしみ入蝉の声  松尾芭蕉」

こうした和菓子の文化にも、日本の美しい自然を取り入れること、着物の文化も同じです…。
平和な日々が続いてこそ文化、芸術は高まると改めて思います。


さて、かなり難しい着尺をお盆前になんとか織りあげました。
あとは事務的なことを片付けて、明日8/11から8/18まで工房はお盆休みに入ります。

秋風が待ち遠しいです。ご自愛ください。

「大き荷の男結びに秋の風   宇多喜代子 」




コメント
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