年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

ナヤムチカラ

2008-10-30 21:17:52 | Weblog
 どうもいろんな人たちと話をしたり相談を受けたりしていると(まちがっても私には相談を受け付けたところで解決して差し上げるなどと考えたことは1度もないが)悩むことが悪いことではないか、人からヘンに思われることがいけないことではないか、仲間といつもつるんでいない人はおかしい人ではないか、1人でいることが異常なのではないか。いつも正しく健康的な優良児風にふるまうことが楽な姿勢ではないか、逆に本当の私は別なところにあるんだけれども、とりあえず表面的に浮いて流れて息をしておけば・・・
そのような今風の風潮に真っ向から切ってくれる本である。吉本隆明とおんなじことを言っているのも面白い。家に引きこもることの大切さ、著者の姜尚中さんはこう言っている。人生にはそういう時間が必要ではないか、本を読むのもいいし、1人で悶々と悩むのもいい。それは、かなり意味のあることではないか。自分が生きている意味を考えたり、人間とは何かを考えたり、人とつながる方法を本気で考えたり、自分と世界の関係を考えてみたりする。反対に実務的な問題解決を第1とし、万事を淡白にやり過ごしている人は、「そんなことをマジでやるのは馬鹿馬鹿しい。時間の無駄だ。それこそ意味がない」と言うでしょう。しかし、そんな風に生きていたら、たぶん最終的には大きな孤独を抱えることになると思います・・・そんなことを書いている本でした。通勤行き帰りで読みました。